kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

先入観から抜け出す

2022-05-24 | 陸上競技

自分の中での「考え」や「直観」が正しいかどうか。ここに関しては考える必要があります。全てが正しいわけではない。何が正しくて何が間違っているのか。ここに関して自省することができるかどうか。

 

400mHについて。昨年の春季支部大会で出場した選手がいきなり「69秒台」で走りました。一回も練習をしていない中での69秒台はすごいなと思っていました。何も考えていなかったからというのもあると思いますが最初から17歩で走っている。これはすごいなと。県総体でギリギリ6番に入りそこから中国に向けてという中で怪我をして練習ができず。これが9月までほぼまともに走れない。実践的な練習をほとんどしないまま秋を迎えました。

 

結局、秋に68秒台を出しましたが、最初のことを考えるともっと出るのではないかという感じがありました。まー指導が悪いのでしょう。

 

冬の間に「勝負ができるように」と思ってやっていましたが1月から2月末までほぼ練習できず。何とか試合に出ることができましたが72秒かかる。今年度は山口の女子400mHのレベルは過去最高。65秒台でなければ中国大会に進めないと思っていました。実際そうなると思います。が、とてもじゃないですが届かない。

 

それ以後色々と思うことがありました。もはや競技の指導をする意味があるのかどうか。私自身が考える「競技」は今の時代には受け入れられないのかもしれない。そうであれば別に指導しなくてもいいかなという気持ちが大きくありました。

 

これも前に書きましたが「400mHで勝負をしたい」と言っていた選手がひたすら「ショートハードル」の練習ばかりをしたがる。別にショートハードルの練習が悪いというわけではありません。が、「勝負をする」というのであればその対応をしなければいけないのではないか。そこに対しても「意味あるかな」という気持ちが大きくなっていました。それなら「指導するな」という意見もあるでしょう。確かにそうですね。

 

なかなか思うような走りができない。今考えると「怪我」もありますが、根本的な部分の強化が必要だったのではないかと思います。どうしても「専門練習」という形になると「ハードルを跳ぶ」とか「幅の踏切練習をする」というのが出てきます。が、結局は「足が遅いと勝負できない」という部分があるのではないか。基本的な走力を上げるための練習がもっとできないといけなかったのではないかと感じます。これはまた別の機会に触れたらいいのかなと。

 

で、やっと本題。全く何もしない中で「17歩」で走れた。ここに自分自身の「先入観」があったのではないか。最初から「17歩」で走れるのであればこれから先も17歩で行くほうがいいという思い込み。が、結局練習では走れてもレースになると同じパターンで200m過ぎから大きく減速します。ジョグレベルになる。今シーズンに入って4回走りました。が、すべて同じ展開。練習ではできるのに試合ではできない。

 

勝負するためには17歩が必要だと思っています。が、今のレース展開を考えると「17歩」を捨てるほうがトータルでのレースができるのではないか。前半を「18歩」にして力の配分を考えるほうが最終的に65秒に届くのは速いのではないかなと考えるようになりました。「そんなことも気づかないのか」と言われたらまさにその通り。自分自身の中で「先入観」があって「17歩で行ける」という部分が大きくなっていました。

 

男子に関しては前半15歩で走る練習を考えてやっていました。が、こちらも走力がないので3台目がぎりぎり。これは4月末の時点で切り替えて「16歩」でレースに臨むことにしていました。上述のようにそのための練習をしなければいけないのですが、「ショートハードル」の練習ばかりするので必要な練習ができていないというのはあります。「自主性」という部分が方針としてある。が、もっと強引にでも「本当に必要なこと」をやるべきだった。「好きなことをやる」のではなく「必要なことをやる」ことが足りなかったかなと。

 

色々なことがあります。が、「17歩」で走ることで途中から大減速するのであればやはり「18歩」のほうが無難なレースができる。きちんと走れれば「18歩」でも65秒が可能ではないか。実際にtokushoの時には大雨の中で単独レースで65秒で走っています。全くといっていいほど「18歩」の練習ができていない。が、気持ちが「何が何でも」とならない要因も複数ある。「やるのが当たり前」というこの世の風潮が嫌で嫌でたまらない部分が大きくあります。


指導の話もありますが選手自身が「なにがなんでも」と思えるかどうかが実際問題の大部分を占めます。雰囲気がそういう感じにならなければ私が何を言っても変わらない部分はある。必要としてくれる選手がいろいろな場所にいるのだけは確かです。一番必要とされていないのは一番近い場所なのかもしれません。何がなんでも競技をというのは時代錯誤なのかもしれない。が、それを必要としてくれる選手もいる。学校の枠を取っ払ってそういう選手のために何が出来るかを考える時期に来ているのかなと感じています。かなりマジで。

 

「先入観」や「既成概念」が世の中には存在します。「これまでこうだったから」という部分。自分の中での物差しで測ってしまう。が、色々なことを考えていく必要がある。正直、400mHのインターバルを何歩で走るとかを細かく考える指導者は多くない気がします。これ私の偏見かもしれませんが。選手が何歩でインターバルを走っているのか知らないということもある。下手に「考える」から「先入観」で「これくらいなら何歩」みたいな感じがあるのかもしれません。

 

多くの場合、「行き当たりばったり」のレースをします。それはそれでいいのかもしれません。減速する部分を減らすことが400mHの面白さでもあります。戦略と戦術で勝てるようになる部分もある。が、何も考えなくても走れる選手もいる。どこに正解があるのかは分かりません。下手なことをすると上手くいかないのかもしれない。

 

レースパターンを作るのは私の中では「当然」だと思っています。ひょっとするとこれ自体が「先入観」かもしれません。トータルで戦えるようになるかどうか。ここがすごく大切なのだと思います。

 

とにかく「指導」に関しては考えさせらえることが多い。ここが自分の中で消化できるかどうかは分かりません。自分の中の「先入観」から抜け出せるのか。それは本当に必要なことなのか。時代の変化とともに変わるもの、変わらないものがある。そこは忘れたくない。

 

まとまりませんが。気持ちがどれだけ保てるか。苦しいなと思います。

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力を出し切れるかどうか

2022-05-24 | 陸上競技

もはやエネルギー切れが著しい。世の中には様々な情報が行きかっています。常にだれもが元気なわけではない。半端ないストレスを感じることも。それでも「きちんとする」「責任を果たす」ということを求める。いや、もう何が「仕事」で何が「サービス」なのかは分かりません。それでも「やるのが当たり前」となる世の中。疲弊。

 

土曜は中学校の大会に役員として参加しました。ogw先生から「来るように」といわれたので手伝うことに。中学校の試合を見るというのは色々感じることもあります。来年度から土日の練習がなくなる。クラブチーム所属であっても全国大会に出場できるようになる。こう考えると「現状維持」というのでは何も生み出さないなと思いますね。誰かが最初の一歩を踏み出せるかどうか。高校の競技のことを考えるとクラブチームが必要になるのは間違いないと思います。そこにボランティアとしての参加なのか有料のコーチとしての参加なのか。県職兼業という部分もあるので「収入」を得るよう中たちは難しいと思います。

 

高校に入って「基礎基本」をやるというよりはもっと早い段階でやるのが理想だと思っています。そのあたりのことも話をしながら過ごしました。中高一貫の高校が結果を出しやすくなる。「ブランク」がなくなるというのも大きな要因だと思います。今年度から秋の県体がなくなります。そうなると「7月の通信陸上」で競技が終わってしまう中学生も増えていきます。約8か月以上何もしない中で「高校で競技をやる」という話にはなりにくい。中学生の「受け皿」として何かを考えないといけないと考えています。色々な人の力を借りながら。色々な人と相談しながらかなと。

 

まーそこまでして競技をやる必要性があるのかという議論は出てくると思います。確かにそうです。これからどのようにスポーツが変わっていくのか。経済状況によって競技ができなくなる選手が出てくるというのもあるでしょう。ここに対応する必要性はあるのかなと。

 

この日、学校の練習は先日と同じように「150m×5本」としていました。1本ずつのRestは5分。とにかく全力で走る。記録を測る。最大スピードを出して乳酸をためる。何度も書いていますが「精神的」にかなりきつい部分が出てきます。前日にしつこく話をしておきました、こういう練習は「本気度」が出ます。「やるだけ」「走るだけ」というのではなく「どれだけ高い負荷をかけられるのか」が問われています。1年生に協力してもらって記録の測定はできたようです。

 

前回やった時と比べるとスピードが維持できるようになってきていると。耐乳酸系の練習を2~3週間実施ています。ある程度の「耐性」ができると思っています。身体がその負荷に「順応する」という感じでしょうか。こればかりやると間違いなく「頭打ち」になると思います。スピード負荷とスピード持久の組み合わせをする中でスパイラル上に上がっていくと思っています。どちらかに特化するというのはよくない。冬季練習でも同様だと思います。有酸素系も含めて色々な要素を強化していく必要がある。

 

冬季練習に関しては女子は約2か月何もできないという感じがありました。冬季練習が終わった後にはたいてい「これはいける」という手ごたえを感じるのですが、今回に関しては0に近い感じがありました。それでも最後あがくことも必要かと。自分が持っている知識と直感を活用しながら多少なりとやっておきたいなと。

 

自分の中での葛藤があります。本当に気持ちを奮い立たせながらという感じの中でやっています。「やるのが当たり前」といわれるかもしれません。それでもここで自分を奮い立たせるのは困難です。難しい状況の中で求められるか。その部分を自分の中で消化できるか。「本気」になることに関して対応するか。

 

まとまりません。記録だけはしておきます。面白い内容ではないですが。

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