思うことを。
ハードル練習会を実施しました。昨年は県内でハードルのことが十分にできない選手が複数見受けられたのでそのままにしておくのは良くないという想いで始めました。前任校の選手も見れるというのもありましたし。
今年は「中高」で一緒にというのもあります。高校で言えば一応、男女共にハードルに関しては本校の選手がトップとなりました。特別なハードル練習をしているわけではありませんが。まだまだ課題のほうが多い気はしています。それでもトップに選手がいるというのは「意味のある」部分なのかもしれません。
しかし、今のレベルでは戦うことはできません。県全体のレベルが低いので県でトップに立っているだけの部分があります。このままでは間違いなく来年中国大会で予選落ちをして終わってしまいます。それは面白くない。何とかしたいなというのがあります。
土曜日のハードル練習会の後に本校の選手だけを残して少し話をしました。私が今考えている「目標」についてです。実現可能だと思っているのできちんと話をしておこうと。
2年生は指導に関わって2年目です。まずは2年生が最優先だと思っています。男子は1人しかいませんから県総体2種目優勝。きちんとやれば可能だと思っています。スプリントが全くないというのが問題点ですが、ハードリングに関してはある程度の水準まで来ています。なんとかこの冬で走力を上げて中国大会で54秒台に入る。今は400mが54秒台ですからかなり高い目標になると思います。ハードリングが上手くても結局走れないと意味がなくなってしまいます。
女子に関しても。女子に関しては100mHと400mHで表彰台独占。これが最低条件として挙げました。両種目とも今のトップは本校の2年生です。2位とはかなりの差があります。ここは安泰。が、このままではこの2年生が伸びないと思っています。本人にも話をしましたが、自己ベストを出したのは県総体の決勝です。中国大会に行けるかどうか分からない状況の中で追い詰められて自己ベスト。65秒99を出したので中国で64秒台、秋には63秒台という感じで考えていましたが67秒台で終わっています。結局、県内で競争することがないからだと考えています。普通に走れば「勝てる」のですから。性格的にも「後がない状況」を生み出すほうが良いのではないかなと考えています。
秋の大会が終わってから100mHをやりたいという女子がでました。スプリント強化のためにもハードルをやっておくほうがいいだろうなと。元々、ハードルが跳べるタイプの選手。走りに癖があるのでそれを修正するためにもハードルは必要かなと。何とか来年の早い段階で14秒台を出させてインターハイ路線に絡めればと思っています。
400mHに関しても今色々考えています。まだ確定ではないので細かくは書きませんが。400mHをやるという選手が4人になるかなという状況です。そうなると4人目は県総体に出場できません。最初は「出場枠」の問題で3人以内に収めようという感じではありましたが、これから先のことを考えると「先送り」にするのは勿体ないなと思っています。
県で4番目の記録を持っていても学校の代表になれない。出場できれば中国大会は間違いないのに「枠」の中に入れない。そういう状況が生まれるほうが「競争」が生まれるのではないかなと考えています。毎日の練習が「競争」になることで質が上がります。しんどいところで周りに「同じ種目」の選手がいることで「絶対に負けられない」という気持ちが生まれるのではないか。そう考えています。2年生に勝たせてあげたいなと思っています。が、そのためには「追い詰められる」ことも必要かなと。他校のレベルアップを待つのではなく、自分のところで「競争」が埋める状況を作れればいいなと。
ここに関しては色々な考え方があると思います。これまで1位だった選手が「負けたらどうしよう」という不安で競技に集中できないのではないか。上級生を大切にしないといけないのではないか。それぞれの立場で考えると正解がどこにあるのか分かりません。2年生の女子には話をしていますが、「誰が400mHをやっても自分自身がインターハイに行けるだけの記録を出せばいい」と思っています。64秒台で県で優勝したところでインターハイには届きません。63秒を切るくらいまで行って県で2位であればチャンスが出てきます。「県で勝つ」ことだけを考えるのかどうかです。
この日、ハードル選手には話をしました。「誰が1位になっても良いのでまずはインターハイ出場できるだけの記録を出す」と。まー2年生が手を挙げて「私が勝つ」と言っていましたが(笑)。これに1年生が遠慮していたら勝負にならないと思います。簡単な話です。今2年生女子が中国ランキングで6位だったと思います。その2年生に勝てば自分が「ランキング6位」になります。インターハイに近づける。先輩だから勝てないと思っているような選手は結局、強くはなれないと思います。もちろん、2年生が最優先で強くなってもらいと思っています。が、そのためには1年生が強くならないといけない。
きちんとできれば63秒台で3人そろえることができるのではないかと考えています。県で表彰台独占、中国で決勝に3人残って3人でインターハイ。夢みたいな話かもしれませんが。それくらいのことを狙わないと面白くない。選手のレベルアップのためには「競争」が必要。400mが62で走れるようになっている1年生もいます。59秒くらいで走れるようになってハードルロスが3~4秒くらいで納まれば十分可能だと思います。それなりに走れるというのは大きいですから。
この冬の取り組みがどうなるかだと思います。できるだけ質の高い練習ができればと思っています。特に女子に関しては週に3回程度は別メニューでやらせてもらっています。どのような形で貢献できるかかなと。無駄を省いてできるだけ早く動く。有酸素系の練習にもなります。のんびりやっていたら「時間」がうまく使えなくなります。受け身の状態から抜け出さなければいけないと思っています。ぬるま湯の中に浸かっていては勝負になりません。学内で勝ち上がることがインターハイへの近道になるという感じにならないと。人数が多くなくてもできることはあると思います。
将来的に「スプリント、ハードルをやるために」と選手が集まってくれる学校になればいいなと思っています。県内で「棒高跳び」をやるならnykに行く。それ以外の選択肢はないというのが今の状況です。他でやっても結局「棒高跳びをやっている」だけにしかならないからです。それと同じように「スプリント」「ハードル」をやるなら他に選択肢はないという感じになれば、これまでとは違うかなと。それを私がやるのかどうかは未知数です。それでもある程度の道筋は作っておかないといけない。
まとまりませんが。話した内容とプラスアルファを記録しておきます。最終目標は「日本一」です。そのためには400mが走れるようになる必要もあるし、ハードルロスが少なくなる必要がある。工夫次第で勝負できる種目だからこそ「戦いがい」があると思っています。
記録しておきます。