練習会のことを。
午後からは他にも指導者が集まったので細分化して実施することに。短短の女子を担当させてもらいました。合宿などでも「短短女子希望」といつも申し出ていますが、ハードルを担当することが大半です。仕方ない部分もありますが。
練習時間が2時間半になっていました。雪がぱらつく中、タータンでスパイクをはいて走りまくるというのもどうかなと思っていたので、「走る練習は学校でやってほしい」と伝えました。この場で「走練習」を中心に行ってもあまり意味がないかなと。どこでもできることをやるのではなく、「ここでしかできないこと」をやっておきたい。これもひょっとしたら私自身の「エゴ」なのかもしれませんが。
本当に「指導観」が大きく変わってきた気がします。「指導」することも「人とのかかわり方」も。これまでとは違うなと。歳を重ねたというのも大きく影響していると思います。後輩を育てておきたいというのもありますが、なかなかそこまでいきません。これから先の「県の強化」のことを考えるとやっておきたい。が、これも「望む」「望まない」があります。強制的に「指導」について何かをしても、「求められていない」のであれば意味がなくなります。「どうしたらいいか」といわれたらできる限りのことを伝えたいと思いますが、こちらから過剰にアプローチするのも違うだろうなと。選手に関しても。
「練習会」では参加している選手全員に声をかけるようにしています。せっかく参加してくれているので。が、それに対して「必要としていない」というのであれば別にいいかなと。前の記事にも書きましたが「取り組み方」を教える場ではない。強制的にやる必要はないと思っています。ここも考え方だと思いますが。
話が大きく逸れましたが。
練習に関しては寒いので体を温めながら。マークを使って遊んだりしました。ここは適当でいいかなと。そこから「軸」と「体幹の締め」を意識するための補強を少し。これもずっとやっています。そこから片足支持とT字バランス。細かい部分をやりながらですね。女子の強化のためには「身体づくり」が必要だと思っています。実際問題「身体づくり」がある程度できれば走れるのではないかと思っています。細かいことをやらなくても。もちろん、きちんとやったほうが記録は伸びると思います。「時間がないのでなにをやるか」と言われたら「身体づくり」と答えます。それくらいの割合だと思っています。
ありがたいことに「国体優勝者」も練習に参加してくれていました。国体合宿などを通して関わることができています。T字バランスをやってもらいましたが、中臀筋が発達していました。この部分は他の選手にも見てもらうことに。筋肉量はそれほど多くありません。細身のタイプです。それでも「必要な筋肉がついている」というのはあると思います。姿勢を維持するための筋群があるから潰れずに走れず。「中臀筋」が発達しているから走れるのか、走れるから発達してきたのか。「鶏が先か卵が先か」の話になりますが。やはり「必要」というのだけはわかります。
少しだけ足運びの部分を確認。地面に大きな力を加えてから力を逃がさない。それを前方向に変えていくために「片足スキップ」を。瞬間的にタイミングを合わせる練習です。方向を変えて前に進む。遅れると浮きます。できない選手もいますが少し時間をかけて。私も利き足だけお手本を示しました。逆脚は苦手なので見せない(笑)。イメージだけでも重要だと思っています。
残り1時間程度になったので「1歩目の飛び出し」のところを。午前中の講義で「慣性の法則」について話をしていました。止まっているものを動かすためには「大きな力」が必要になります。どうせ「力」を使うのであれば、重心の移動を大きくするほうが「慣性の法則」からするとそのあとの動きにつながっていくと思います。小さく速くでは前に進んでいないので後半にエネルギーが足りなくなります。重心移動を大きくすることで無駄がなくなる。
1歩目だけを抜き出してしっかりと。この時に「膝の引き出す方向」や「後ろ足を直線的に動かす」「一歩目の接地の角度」なども追加情報として伝えました。どれだけ分かるか。全てを理解してもらおうとは思っていません。ある程度の「情報」は提供してもいいと思っています。それぞれの段階に応じて何をするのかを考えてもらう。必要なことをやる。時間をかけました。競争するのではなく「自分の動きを作る」という感覚で。これくらいなら学校に戻ってもできるかなと思います。
最後に少しだけスパイクをはいてマーク5歩を。動きの安定のためです。これにも時間をかけました。たくさんのことをやるというのは限られた時間の中では難しいと思います。そうであれば「できること」を徹底することが重要かなと。それぞれの学校でやることは違っていると思います。何のためにやっているのかを理解してくれると効率は上がります。そのきっかけになればいいのかなと。
寒い中での練習でした。なんとかやり切ったという感じでしょうか。次回があるかどうか分かりませんが。あればまた何かできればと思います。必要とされるのであればですが。
雑な内容ですか記録しておきます。