kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

エビ水槽の話~大きな水槽準備完了~

2023-01-14 | 陸上競技

一番関心が高い「エビ水槽」の話。私だけかもしれませんが。エビ水槽をどうするかを考えると夜も眠れません(笑)

 

これまで育ててきたエビ達は抱卵して孵化しています。気が付くとかなり大きくなってきています。購入時から大きかったというのもありますが、倍くらいの大きさにはなっていると思います。毎日毎日☆になっていて心が折れかけていた時期に比べると今は安定しています。ほぼ☆になるエビはいません。こういう状況が続けば本当に面白い。いとおしさも感じています。

 

水槽が小さいという最大の問題点があります。この水槽では水の量が少ないので暑さや寒さの影響をもろに受けます。また、水質自体も安定しにくい。本当は60センチ水槽で飼うのが適しているといわれています。が、さすがにそれは難しい部分があるので。かなり前に45センチくらいの水槽を購入し、チェリーシュリンプを4匹投入していました。パイロットフィッシュといわれるものです。いきなり水槽の中に弱い個体を入れるとあっという間に☆になってしまいます。水槽内に「生物ろ過」ができる状況を作らないといけないのです。糞をしてそれを分解する微生物が発生しないと水槽内に毒素がたまっていくからです。

 

この水槽は水草を入れてチェリーシュリンプを放置。特に何かをするというのではなく本当に「放置」していました。餌も全くやらない。水槽内に微生物が発生してそれを勝手に食べてくれるだろうと思っていました。苔が生えるのでそれだけは除去するようにしていましたが2か月くらい全く放置していました。4匹が無事に生存してくれていました。ある程度時間が経過したので「本命」のレッドビーを投入できるかなと。

 

4匹中3匹は色が薄くなっていました。1匹だけ色が濃いのでよく見てみるとなんと抱卵していました。非常に分かりにくいのですが。ずっと物陰に隠れています。たった4匹しかいない水槽の中でも抱卵するんだという驚き。まー、確率的にオスとメスがいればそれなりにあるのだと思いますが、今回のように完全放置でそれが達成できるとは。

 

 

ヤフオクでレッドビーを購入。30匹で送料込みで4000円という激安。近くのペットショップでは1匹で800円くらいします。これはすごいことだと思います。生体なので購入も難しい部分がありますが、信頼がおける方から購入できればこれくらいいいものが見つかる。すごいことです。

 

 

時間をかけて水合わせをして水槽に投入。これまでと比べて水量も2倍近くあると思います。油断はできませんがきちんと見守っていきたいと思います。

 

別の部屋で育てていたのでメインで育てていた水槽の隣にもっていくことに。一人では到底不可能なので手伝ってもらいながら。遠くに引っ越すわけではないので大きな準備は必要ありませんでした。飼育水を使ってやっていますから問題なく。30分程度で移動完了。並べてみるとこんな感じになります。

 

 

この状況で少しずつ水替えもしておきました。大きな水槽に関しては2か月間全く水替えをしていませんが、測定してみると硝酸塩も全くありません。少ない個体だったからかなとは思います。今回は新しく30匹購入しているので確実に様子を見ながらやっていかないと失敗してしまいます。これまでの経験を生かしてエビ御殿に近づきたいと思っています。

 

ほとんど餌は与えないようにしていますが、今回は意図的に与えてみました。近くで見比べると面白いですね。新しい水槽の様子がこちら。餌と比べてそれぞれの個体が小さいのが分かるでしょうか。

 

 

メイン水槽のエビ達がこちら。

 

 

かなり大きい。倍率の問題で大きさが違って見えるかもしれませんが、どちらも同じ倍率で撮っています。これまでの水槽のほうが圧倒的に大きい。倍以上です。写真中央部にいる白が多い個体が抱卵個体です。メイン水槽は人生で初めて順調にエビが育っています。水槽を一つにまとめるか、このまま別で育てていくのかは考えないといけないと思っています。水質の安定を考えると大きな水槽が良いのですが。別水槽に移そうと思っても抱卵と孵化をしている状態では移動させるのが難しくなります。真面目にエビについて考える日々です。

 

ちなみにメイン水槽の稚エビはこんな感じ。

 

 

 

何匹いるのか分かりませんが少しずつ大きくなってくれています。油断大敵。少しずつの水替えを継続していきたいと思います。

 

エビ水槽の話でした。

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合宿その後

2023-01-14 | 陸上競技

なかなか時間が取れなくて。息子が3週間の入院から退院したこともありその対応に追われていました。思った以上に時間に余裕がなくて。息子は3週間ぶりに建物の外に出たようです。大変でした。

 

合宿が終わってから日曜日が休み。月曜日から練習再開。予想通り筋肉痛になっているということでした。ここで無理して走る必要性はありません。まずはミーティングをさせることに。今回の合宿を経て何を感じたのか。それが今後どのようにつながっていくのか。マイナス面もあると思います。同時にプラス面もあると思います。その部分がどれだけできるか。

 

なかなか積極的になれない。誰かがやってくれるだろうというのもあります。本当に勝負をしようと思えばそんなレベルでは話になりません。自分が自分のために動く。受け身にならない。今は練習時間が2時間半程度しかありません。前任校では3時間近くできていました。足りない時間をどこかで補わなければいけない。誰がどうするか。ここは重要だと思いますね。朝の時間、どう使うか。寮に入っているのであれば他の人よりも「時間」があります。足りない技術的な要素をどこかで補う。

 

2時間近く補強をしました。腹筋背筋系を中心に。体幹強化は必須。

 

火曜日から学校が始まりました。課題考査などもありバタバタ。通常よりも早く学校が終わりましたが、練習時間は2時間半で終わらせるようにしようと話を。時間に余裕があるからのんびりやるというのではなく、「決められたことをしっかりとやる」ことが重要です。通常学校がある時と同じようにメニューを作っています。どちらかというと12月よりも練習量を増やしています。量が増えても同じように終わるためにどう動けばいいか。これまで通りの動きでは終わりません。

 

予定していた時間通りに終わりました。ここは重要。合間を早くすること、休む時間を減らすことで「計画通り」に練習ができる。「できない」と思っていることはできません。「できるようにする」という意識の中で取り組むことが重要だと思っています。過剰に増やすのではなく徐々に増やしていって負荷を増やすというほうがいいかなと。3週間程度はこの感じでできればいいなと。

 

水曜日。この日から平常授業。休みをもらいました。息子の退院。何かおいしい者でも食べようかと話をしていましたが、リハビリを行う病院に資料をもっていったらそのままリハビリに入ることに。待ち時間を含めて2時間かかりました。結局、ぎりぎりの生活になる。午後から課題考査を実施する予定にしていたので急いで戻りました。2時間連続で授業をやってから「検定課外」でした。検定があるのでそれに向けて。本人たちがその気になってくれないと意味がありません。合格する気があるならその部分は重要かなと。

 

木曜日も同様にバタバタ。練習自体は「軽め」に設定していました。合宿でやった「足運び」のためのドリルをやっておきたいなと思いながら。1時間半くらいで終わるようにしていました。この日も課外だったのでそれが終わってから少し顔を出しましたが、ほぼ終わっていました。少しだけ「片足ドリル」をやっておきました。締めて落とす。持ってくるときに直線的に運ぶ。ここができるかどうか。進むと接地がずれる、足が回る。それでも丁寧にやっていくとできるようになります。合宿でkrkくんが「ため」の話をしていたのでそれも含めてもう一度説明。

 

こんな感じでした。余力がないですね。案外時間に追われているかなというのがあります。大丈夫なのかな・・・。色々なことがあっという間に過ぎていきます。今自分にできることをやっておきたいなと思っています。

 

また書きます。多分。

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エビ水槽の話~抱卵孵化~

2023-01-13 | 陸上競技

エビの話。

12月9日にエビの抱卵が分かりました。それ以後、いつになったら負荷するのかを様子を見ながらやっていました。2日に1回程度、500ml程度の水替え。硝酸塩の濃度が上がらないようにするためです。前回は「抱卵したら水替えをしないほうがいい」というネットの情報に惑わされていました。結局、足し水をしているだけでは硝酸塩の濃度が上がってしまうだけになります。硝酸塩は水槽の中から出ていかないからです。分解もされません。「水替えをしない」という情報だけでやっていたので上手く育ちかけていた稚エビは全滅。他のエビもダメージを受けていました。

 

今回は抱卵してから定期的に水替えをしています。抱卵してから孵化するまでには「600÷水温」で日数が分かるということでした。年末年始、ヒーターを入れていたにもかかわらず水温が15度くらいまで下がっていました。年始にヒーターを別のものに変更。安定して23度くらいになるように設定しなおしました。それでもいつ孵化するのか分からないなという状況ではありました。

 

1月8日のエビの状況がこの写真です。

 

 

お腹にある卵が赤みを帯びています。こうなるとハッチアウト(お腹から離れて孵化する)寸前です。毎日のように確認をしていましたがなかなか分かりません。観察を続けていました。

 

そのタイミングでまた別のエビが抱卵しているのが発覚。

 

 

このエビ、最初はオスだと思っていたので驚きました。大きくなるにつれて身体が丸みを帯びてきて雌らしくなっていました。白色が多い個体ですが、基本オスの影響をかなり受けるようなので負荷しても通常のレッドビーシュリンプのようになるかもしれません。まずは孵化してくれることを期待しながら見ていくしかないかなと思っています。

 

ずっと見守り続けて水曜日。やっと稚エビを発見。これはかなり小さいので見つけるのが困難です。まだ1ミリくらいしかないですし、水草などの陰に隠れているからです。何とか撮影できたのがこれ。

 

 




 

非常に分かりにくいですが。まずは孵化したということで、これから様子を見ていきたいと思います。硝酸塩の値が上がらないようチェックしながら、定期的な水替え。ある程度大きくなってきたら大きな水槽に移そうと思っています。小さい水槽では水質の安定が難しくダメージを受けてしまいます。バタバタしすぎて何もできていない感じがありますが。エビの様子は見守り隊と思っています。

 

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合同合宿5

2023-01-11 | 陸上競技

1月7日。合宿最終日です。この日は「ひたすら走ろう」というテーマにしていました。「きれいな練習」だけではない。大人数だからできることもあると思います。年末に広島で走らせてもらいましたが、自分たちでもできるというのがあります。多くの選手の力を借りながらですね。この日はトータルで80人近くになっていました。「根性練習」の時には「人数」が多くいてくれると助かります。「数は力」ですね。

最初は坂を使って色々なことを。坂の上まで上がってジョグで降りる。これを40分くらい続けました。おんぶをしたりスキップをしたりしながらですね。2人1組で走って上がる&ジョグで降りるというのを繰り返す。全く休まないでやっていったのでしんどかったと思いますね。

 

そこからは「急坂」を走る。木などが生えている場所ですが。距離的には20m程度歩かないか。かなり急勾配ですが。10本を2セット。1本ずつ複数人で競争という感じですね。ダッシュする感じで。不整地ですがダッシュすることはできます。きれいな練習ばかりではなく「こんなところ走るの?」という場所でも走るのは必要だと思います。

 

動き続けて。そこからは「軽い下り坂」を走る。スピードを出しておきたいなと思うので。3人1組くらいで走りました。下り坂なので接地が前になりやすい。そこをどのように処理するか。全力で走る機会も必要。4本を2セットで。

 

最後は100mくらいある坂を4等分にしてピラミッド形式で走ることに。1セットごとに走るメンバーを変えながらですね。

 

全体を通してですが。なかなか「グループ」が作れません。走るという時に後ろに下がってしまいます。本当に強くなりたいのであれば自分よりも力がある選手と一緒に走るほうがいい。刺激になりますから。負けたら嫌だと思うのか分かりませんが、後ろに下がってしまいます。これにより無駄な時間が毎回取られる。更には休憩の終了時間が来ても動き始めない。また、声も出ません。このことを毎回セットが始まる前に言い続けましたが最後までできない。

 

結局はこの部分だと思っています。「強くなりたい」と思うのであれば限られた時間をどのように使うかというのが重要だと思っています。きれいに走るというのではなく「ひたすら走る」というメニューなのでどれだけ時間が使えるかだと思っています。無駄な時間が多いというのは「強くならない」パターンです。特にSKYに関しては私が指示を出しています。それなのに後ろのほうでごちゃごちゃしている。積極性がない選手は勝てない。力が上の選手と走るチャンスを自ら逃しているのですから。

 

これによりやりたかったセット数よりも2セット足りなくなりました。午後の時間を多めにとるために午前中の練習時間を短く設定していました。それでもあと2セットはできた。これってもったいなくないか?せっかくの合宿で他校と走るチャンスなのに自らそれを逃してる。

 

午後からは更に走ることに。準備などがあったので階段を使ってあれこれやってもらう間にマネージャーと準備を。一昨年の年末に実施した内容をやることに。この時も思い付きでやっていたのでどのような形式でやったのか覚えていませんでした。池があるのですがその周りをリレー形式で実施。3人1組だったか4人1組だったか。選手に聞くと4人1組だったのではないかと。3人が走る1人が待機という感じです。後で判明したのですが前回は3人目が次のスタートラインに行くまでが休憩だったようです。それぞれが120mくらいの距離を走るのですがアンカーは走ったら80mくらい歩いてスタートだったと。

 

今回は4人目がゴールで待っていてバトンをもってスタートラインへ行くという形にしました。1セットやってみて時間がかかりすぎるので4人目はジョグでスタートラインへ進むことに。これによりかなりスムーズに進むようになりました。元々遅いスピードで走らせたくないと思っていたので、休憩時間はそれほどありませんが息が切れてしまうほどではないのできっちりと走れたかなと。ここでもグループ分けに時間がかかりました。11秒5位内と言われても出てない。記録が足りなくても上のグループで走るほうが間違いなくプラスです。こういう部分の積極性は「単独」であれば身につかないかなと思います。他校と一緒にやることで何かが変わるのかなと。

 

1セットが15分程度でした。ひたすら走る。16時までを目標にしていましたからどれだけ走れるか分かりません。途中選手が「あと何セットですか?」と聞いてきました。先を見据えて練習をする必要はないと思います。この日の練習の初めには「1本目から最大の力を出す」という話をしていました。「予選通過」するためにはまず最初の1本を走らないといけません。力を温存していて最後の1本走ったとしても実際のレースでは「予選落ち」です。温存した力を発揮する場面がない。練習で勝ったとしても実際のレースではそれができないのです。だから「最初からいく」という話をしていました。どれだけの選手がそれができていたのかは分かりません。ただ「温存する」ことに意味はないというのだけは確かです

 

残り時間が30分くらいになった時にある学校の選手が「あと1セットで終わりかな」と話していました。その時にSKYの女子が「2セットあると思ってやっておくほうがいい」と伝えていました。「1セットで終わり」と思っていたら2セットあった時に気持ちがしんどいからと。確かに。そういう部分だと思います。「力を温存する」というためにあと2セットと思うのではなく、「気持ちのコントロール」のために考える。別に1セットで終わってもいいですし、2セットあってもいい。気持ちの持ちようで練習の内容は大きく変わってくると思います。

 

今回男子はUKJの選手が大きな声を出して盛り上げてくれていました。どれくらいの力を発揮して走っていたのかは分かりませんが、しんどくても自分たちで雰囲気作りをして走っていました。こういう部分だと思います。ここ数年、かなり雰囲気が良くなっているなと思ていましたが、こういう場面で「前向き」に取り組めるというのが大きいと思います。SKYの男子は存在感を示すことができません。学年は関係ないと思います。誰かに雰囲気作りをしてもらうのではなく本当は自分でやらないといけない。その感覚があるかどうかだと思っています。

 

結局6セット走りました。36本です。スパイクを履いて最大スピードでの36本ですからかなりの負荷だと思います。話を聞くと「ハムストリング」と「大臀筋」に負荷がかかっていると。ふくらはぎがパンパンになるというのは本来の走りとは違うと思っています。接地が前にならずにいい位置につけばふくらはぎの力を使って無理やり進むことはありません。そういう意味では良い練習になったのかなと思います。

 

こうやって合宿がて来たことに感謝したいなと思います。しかし、これが来年もできるのかどうかは分かりません。私自身のモチベーションの問題も出てくると思います。ニーズがあるかどうかも大きい。自己満足で合宿をする気にはなれませんし。何かしらの形で選手にプラスになっていればいいなとは思います。単純に「きつかった」で終わるのではなく、前向きになる機会であったらよかったなと。

 

また書けたら書きます。多分。

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合同合宿4

2023-01-10 | 陸上競技

6日の午後。

 

ここは一番やりたいなと思っていることを。スピード曲線を準備して「男女の特徴は何か」を考えさせました。これだけを2日くらいやり続けられるといいなと思う部分もありますが。とにかく重要な要素だと思っています。せっかくなので「徳島インターハイ」の100mの結果から。レース結果をスピード曲線にしてあるのでそれを印刷してきて。それぞれに「特徴」を考えてもらいました。

 

スピードは「ストライド」と「ピッチ」の掛け算で示されます。「ストライド」が大きければ速いのかといえば違います。「ピッチ」が速ければいいのかというのも違う。顕著なのは「スタート局面」で「ピッチ」に頼った走りになってしまい、全く前に進まない「その場脚ふみ」のような動きになってしまう選手です。速く動くけど進みません。そのあたりのことを踏まえて「ストライド」と「ピッチ」の関係を。

 

「一次加速」の局面では最初スピードが「0」の状況から走り始めます。一気にスピードが上がる。ここが「10m」くらいまでだと思います。そこから「少しずつスピードが上がっていく」感覚になる。スピードのピークが20m地点で来てしまうとそれ以後は減速するしかなくなります。「ピッチ」頼りすぎて早い段階でスピードが上がったとしても後半にエネルギーが残りません。女子のスピード曲線を見ると分かるのですが、大半の選手は「スピード維持」ができません。男子と比べて「減速率」が高い。早く「スピードピーク」が来てしまうとそこから落ちていくだけになるので結局記録が出ないという感じになります。

 

男子は50~60m地点、女子は40~50m地点がスピードピークになります。そこに合わせて「ストライド」と「ピッチ」を上げていけるかどうかが重要になるのかなと。感覚的に鋭い選手であればそこまで話をしなくても勝手に走るのかもしれません。が、「普通の選手」であれば「走りのコントロール」ができるようになることで間違いなく記録が伸びていくと思います。「走練習をすれば速くなる」というのは違うかなと。

 

「ピッチ」が上がるタイプはショートスプリントに向いていると思います。なかなか上がらない選手は「ミドル」かなと。もちろんショートスプリントが速い選手がミドルやロングも速いと思います。練習の中に「アジリティ」が必要だと思う部分はここが要因です。速く動けるようにならないと結局スプリントでは大成しない。速く動ける力があってそれをコントロールすることができれば面白くなるかなと。

 

そんなこんなで練習の最初に「アジリティ」練習を。スティックを使ってのアジリティです。これをある程度やってから「変形ダッシュ」を。遊び感覚でダッシュする練習です。15mを30本実施。かなりの時間がかかりましたが、せっかくの合宿なのでそれはありかなと。普段の学校の練習ではできないことをやっておきたいなと思っていました。ワイワイ言いながらダッシュをしていく。

 

午後はタータンで。セミナーパークのタータンはかなり硬いので故障の原因になります。運動広場ができてから一度も張り替えていませんからかなり劣化していると思います。せっかくなのでタータンで走りたいという部分もありますが、ここで繰り返すと怪我をしてしまう。ここも考えながらですね。

 

午前中にやった「腰押し」と「マーク5歩」をある程度やってから「二次加速マーク」を。15m地点からスティックを置いて走ります。最初から全力で走るのではなく余裕をもって入っていって「徐々にピッチを上げていく」という感覚を作ります。上にも書きましたが「スピード」は「ストライド」と「ピッチ」の掛け算です。スティックを置いているのである程度「ストライド」は制約を受けます。その中で「ピッチ」が上がっていくことで「スピード」が上がるという感覚を作ります徐々に上げていくというのが重要かなと。いきなりはできないので3本を2セットくらいにして「動きのイメージ」を作っていきました。

 

そこから「前半マーク」です。スティックを使ってストライドの調整を行いながらピッチを上げていく。単純に「マークを越えて走る」というのではなく、「明確な課題」をもってやっていく。5歩目まではピッチを上げるというよりも「リズムの安定」を図ってそこから「ピッチ」を上げていく。一気に上げるのではなくマークが終わるくらいの30~40mまでかけて徐々に上げていくという感じでしょうか。

 

がむしゃらに走るというのではなく「走りの感覚を作る」ための練習です。スティックの距離は適当に伸ばしていますから、自然とストライドは伸びていく。ピッチの上昇を意識しながら走っていくことで間違いなくスピードが上がっていきます。同時に「前傾」の部分も。「加速し続ける」ために「前傾を保つ」といわれます。が、実際に「前傾を保つ」ことを続けると間違いなく足が流れます。最初の5歩までは「前傾」でそこからは「ピッチ」の上昇と「身体の傾き」を起こしていく。このタイミングを合わせていくこと。スティックを越えたら次から次へと足を出していく。地面をキックするという時間はないと思っています。反発系の動きをする理由はここかなと。

 

この動きを4本2セットやってから最後はマークなしで50mくらいを2本走る。短い距離を中心でしたが本数的にはかなり走っていると思います。硬いタータンでやっていますからダメージは大きいかなというのもあります。それでも「走りを変える」ためには重要な要素だと思っています。走る量も重要だと思いますが、「スプリントに必要な動き」をしっかりと身に付けるための練習ができるかも重要です。

 

国体に出場していた少年選手、かなり動きが良くなっていました。これまでは膝が開いて微妙な所がありましたが、かなり進みます。話を聞いてみると「学校でやっています」と。国体合宿などでやったことを自分でやっているということでした。やはり「速くなりたい」と思えば行動自体が変わります。怪我無くやっていければかなりのところまで行くのではないかなという印象でした。進学校の選手なので秋までやるのは難しいかもしれませんが、インターハイで決勝に残ってもらえたらいいなと。

 

また、同じ学校の選手が「最初から100%で走らないということですか?」という質問をしてきました。これも「感覚的な部分」があります。スタートの瞬間は全力で出ないといけないと思います。そこで力みまくってがつがつなるのではなく、「リズムの安定」と「徐々にピッチを上げていく」という動きの余裕も必要です。100%で走らなというわけではないのですが、加速段階で力を使いすぎないという部分が重要だと思っています。繰り返しやって感覚をつかんでもらうといいのかなと。

 

こうやって「速くなりたい」と思う選手の力になれる場面があるといいなと思っています。「やらされている」のではなく「自分のためにやる」という感覚だと思います。こういうスタンスの選手の力になれる環境を整える必要があるなと思っています

 

今回は「最大負荷をかける」という「根性練習」的な部分もやりたかったのですが、「時間をかけて動きを作る」という時間も必要だと考えていました。良い動きをしながら走ると必要な筋群に刺激も入ります。ふくらはぎではなく、「ハムストリング」や「お尻」の部分に負荷がかかる。この辺りも「良い練習になっているかどうか」の判断材料になると思っています。

 

2日目終了。選手の感想を聞くこともなく進んでいました。良い練習になったかどうかは分かりませんが。

 

記録しておきます。

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合同合宿3

2023-01-09 | 陸上競技
1月6日。合同合宿2日目。午後からが本番という感じでしょうか。この数年間、施設に宿泊しての合宿というのができていません。ここに関しては経験していかないといけないと思っています。ビジネスホテルに泊まるというのはあるかもしれませんがこういう施設に泊まる経験は少ないと思います。生活についても指導する機会になります。

前日まではイベント的なところもありました。最初の段階で「気持ちを切り替えて」「メリハリをつけて」という話をしてからスタートです。前日までのワイワイした雰囲気とは違って「徹底的に動きを身につける」という時間にしたかったからです。

前日の練習を経て若干練習内容の変更をしました。krkくんが「ハードルドリルの必要性」について中高生に話をしてくれました。きちんとした姿勢を作るため、股関節周辺の強化をするためにやはりハードルドリルは必須だと思っています。軽くアップをしてからハードルを使ったアップへ。リズムスキップと連続抜き、ワンステップハードルを。お手本を見せてもらいながらです。前日に引き続き大学生にお手本を見せてもらいました。やはり贅沢な練習だと思います。やりたい動きを目の前で見続けることができる。大学生はこの手の練習をやる時間が少なくなっているのでそこを徹底的にやる。krkくんは前日のお手本で股関節がバキバキになっていると言っていました。それくらい使えているのだと思います。大切。

そこから足運びの復習。直線的な足運びをやってから接地の部分、さらに入れ替えの部分まで。この時も感じましたが全体的に「行動が遅い」というのが目立ちました。次の行動に移るのが遅い。自分たちのペースでやっています。限られた時間しかないのにそのままでは良い練習にならないと思います。声を出すことに関してもなかなかできません。学校でできていることがこの場でできない。

私は合宿というのは「順位付け」の場だと思っています。一緒に練習する中で「これは勝てないな」と思わせる。「このままでは勝てないな」と感じたらその取り組みを越える活動をすればいい。満足する場ではない。とにかく行動が遅いのが気になりました。skyの女子にはここ最近ずっと言っていました。年末は気になる事があったので話をして放置しました。考えるべき行動だと思うからです。それななかなが実行できない。周囲に気を配りながらも自分がやるべきことを最大限にやらなければいけない。ここができないなというのが分かるだけでも随分違うと思います。まだダメ。

足運びが終わってからは「スタートの一歩目」を。これも何度も書いていますがスタートというのは「重心移動がない」状態から始まります。そうであれば一歩で大きな重心移動を生み出す必要がある。その感覚を掴みたいと思っていました。セミナーパークのタータンはかなり硬いので意図的にそこを避けて芝生の上でやるようにしました。土用のスパイクを使って芝生の上で。自分では移動が難しいので「腰押し」で無理やり移動を作る。

この時に一歩目の接地角度も大切になります。きちんとした角度で入る事で次の一歩も出やすくなります。「大きく動く」ことだけでダメ。膝締めがきちんとできていると良い角度で入っていきます。その動きをどうやって身につけるか。何度も何度も繰り返す。走るための基本的な動きを習得するのには時間がかかります。合宿という時間を使ってひたすらやる。特化してやる事が必要だと思っています。

そこから「マーク5歩」へ。一歩目が出たらそのあとは動き続けなければいけません。いわゆる「一次加速」の局面です。0からスピードが上がっていくのでこの局面は「動きの安定」が必要だと思っています。小さく速くではなくてある程度大きく速く動きたい。一歩目で潰れて止まるのではなく一定のリズムで加速していく。最初の5歩でどれだけ動きを安定させられるかが次の練習の鍵になると思っています。そのためここに時間を割きました。

しつこく5歩のリズムを作っておいてから今度は「坂道」と「マーク5歩」の組み合わせにしました。坂道の10mと最初の5歩の組み合わせです。角度が異なる坂があるのでその坂を何本か走ってマーク5歩をする。坂道では重心移動ができない中で一歩目を出す。そこに止まらないようにして走る。地面への接地角度も作りやすいと思います。

ここをとにかくやる。時間が許す限りやりました。ここは選手の取り組み次第だと思います。やらない選手にとってはかなり楽な話になる。やりたい選手にとっては時間が足りなくなる。そこに対してこちらが「いそいでやれ」という指示は出さない。ガムシャラに走る練習がしたいわけではありません。あくまで「走りを作る」ための時間です。必要な動きをやりたいのであれば時間をかけて作っていく。感覚を作るためにも時間が必要ですから。

大学生、きちんとやっていました。本数的には少し抑え気味の方がいいと思っていますが今の課題がここにあると思っているのだと思います。スムーズに加速するために何が必要か。大きく動けば良いわけではない。必要な動きを身に付けるためにやっています。本当に良く進む。すごいなと思いますね。

食事時間の少し前までひたすらやりました。これを踏まえて午後からは動きのコントロールをやっていきたいなと思っていました。午後からはタータンになるので不安もありましたが。怪我をさせないというのも必要ですから。

記録しておきます。
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合同合宿2

2023-01-09 | 陸上競技
続きを。

5日の午後、ハードル練習会としていました。これは前に書いたとおりです。krkくんが戻ってくるというのでテレビ局も取材に来てくれていました。これにより高校生が浮かれてしまう可能性はあるかなと思いますが、krkくんの活動を広く知ってもらうことは大切だと思っています。

午後からはハードル練習を中学生にも通知をしていました。参加者はこれまでの練習会に参加してくれていた選手が大半でした。できるだけ幅広く集まってもらえればと思っていましたがなかなか難しい部分です。今回は3年生も多く参加してくれていました。本来の趣旨である「3年生の冬季練習」という意味が出て来ます。

krkくんに練習を任せるという話を事前にしていました。元々天才肌なので細かい部分というよりも感覚的な話が中心になるかなという感じはありました。が、アップに関しては何も考えていなかったようで(笑)最初の40分程度は私が担当することに。中学生にとってはそこまで関係ないかもしれません。今回の練習会自体はkrkくんの人と柄を理解してもらって応援してもらうという目的もあります。少しでも中学生や高校生に関わってもらう事で相乗効果を生み出せればと思っています。

国体の時に「ハードル練習会に行きたい」というのを言ってもらえていました。本当にありがたいことです。当時ハードルドリルはほとんどやらなくなっているとも言っていました。kd先生の指導の中でしっかりとハードルドリルをやっていた。それが長い目で見た時に股関節周辺の強化につながっていたと思います。「逆足が下手になっている」というのも言っていました。それを克服するキッカケ作りになると理想なのかなと。

アップの後はハードルを使ったドリルを。これは短距離も一緒にやることにしました。短距離にも必要な動きがあります。本当にハードルドリルに近い感じではありました。午前中に「接地」について少しやっていましたが、その部分が上手く活かせる感じになっていました。krkくんが少し説明してくれます。足りない部分はこちらで補足をする。そここらお手本を何本か見せてもらって選手達がやっていく。

現役選手ですし、感覚でやっている部分がある選手なので細かい技術的な説明や意識するポイントを説明するのが難しい部分があります。それをどうやって中高生に伝えていくか。これまでずっと中高生の指導に関わって来ているのでその辺りのフォローはできます。中高生には本物の動きを見てもらう。それだけで自分がどのような動きをしたら良いのかがイメージできるようになります。私がお手本を見せるよりも何百倍も効果は高いと思いますね。

リード足、抜き足の動きをしばらくやりました。実際なハードルを跳ぶ段階になって短距離とハードルに分かれるようにしました。短距離は20秒8の選手とogw先生にお任せすることに。私はハードルの方に残ってフォローをする。

やる内容自体は特別なものではありません。私が何かを言ってやるのではないですが、krkくんが「必要」だと思って教えている内容は普段のハードル練習会でやっているものです。基礎基本。ここはすごく大切かなと思いますね。タンブリング や三歩ハードル、一歩ハードル、二歩ハードルなど基礎的な動きを徹底的にやることができました。高校の時のようにkrkくんに何度もお手本を見せてもらいました。教えることや手本を見せることで本人にとっても大きな刺激になると思います。

最後は補強を教えてもらって終わりとしました。中学生は記念に写真撮影もしていました。この辺りはkrkくんが自分でやってくれていました。慣れているのでしょう。中学生にとっては大きな刺激になったと思いますね。






今回のこと。別に私が云々というのは一切ありません。基本、表に出ることなくフォローするという姿勢でした。こういう場を作ったから私が評価を受けるというのは求めていません。逆にkrkくんを呼んで大々的なことをやることに関して批判的な意見もあるのかなとおもいます。私がずっと指導して来たわけではなくkd先生が指導されて来たので彼がこのレベルになっているというのは間違いない事実です。kd先生には「ハードル練習会をするのでkrkくんに来てもらいます」という話はしています。

私的にはkrkくんがオリンピアンになったからという感じで来てもらうつもりはありません。県内出身の選手、この合宿を経験して育っていった選手に原点に帰ってもらいたいなというのはあります。他の学校の選手であってもこうやって合宿に参加してもらって高校生と一緒に練習をする場の提供ができると良いなと。結局、大学に行ってから県に戻って指導をするという選手は皆無に近い状態です。このままでは本当に県内の指導体制は崩壊してしまうと思っています。若い指導者を育てるという部分は必要。こうやって高校生と関わる機会を作ることで将来的な戻って来て指導をしようと思ってもらえるといいなと。

今回の合宿に3年生も参加してくれていました。大学に進んでも競技を続けてくれる。その中で年始に戻って来た時に合宿に参加してしっかりと練習をするという気持ちを持ってくれると良いなと思います。泥臭く練習することも必要ですし、高校生と一緒にやることで原点に帰ることができるのではないかなと。

こう考えると別に学校の教員でなくてもこういう合宿はできるのかなという気もしています。学校の指導者としてやる方が制約が大きい気はします。今こうやってワガママを言って合宿をさせてもらっていますが、これが地域スポーツの指導者として「強化合宿」を開催すると色々なしがらみもなくなるのかもしれないなと。広く一般的に合宿をやることを投げかけて希望者と一緒にやるというのもこれから先はありなのかもしれません。まー今は「高校指導者」という肩書きがあるから投げかけて参加してもらえるというのもあると思います。5年後にもこれと同じような環境があるのかどうか。分かりませんね。

今回の練習会が最高だったのかどうかは分かりません。一個人の考えだけでやるというのではない。何度も書いていますが、別に私の評価がどうこうというのはどうでも良い話です。合宿や練習会を企画したから評価されるというものでもないでしょうし、それを求める気はありません。何度も揶揄されていますが「練習会をすることは勧誘のため」ではありません。一つの学校のことを考えていたら県外と戦うというレベルの話にはならないからです。県総体に進む、中国大会に進むということだけを考えれば「自分のところだけ」を考えればいいのかなと思いますが、もっと広い視点で見ていかないとなかなか上手くいかない気はしています。

競技人口が減っている。中学校ではやっていたけど高校に進んだらやらない。尻すぼみ的な状況になると高校の指導者が競技指導をすることさえできなくなっていきます。それを避けるためには何かをしないといけないと思っています。定期的な練習会に中学生に参加してもらうことで何かが変わればと思っています。今回はその中にkrkくんに入ってもらって選手達のモチベーションを高めるという取り組みをしました。

何かをすれば何か言われる。それだけは確かです。それをblogに書けば更に批判も生まれるでしょう。勝手なことをやっている、目立ちたいだけ。そう言われるのは仕方ないかなと。閉塞感が強い県内では言われるのは仕方ないこと。あまり言われるようであれば、別の形でやは方向も考えていかないといけないと思っています。高体連に拘る気持ちは全くないですし。

練習会については今後もやりたいと「今のところ」は思っています。辞めるかもしれません。私自身のモチベーションが維持できなくなればやる必要はないことですから。参加した選手達がどう感じるのかは知りたいところです。

ひとまず記録しておきます。
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合同合宿

2023-01-08 | 陸上競技
1月5日から2泊3日で合宿を実施させてもらいました。このことに関しては昨年のblogに書いていたような気はします。

コロナ禍以前の状況に戻るのは難しいですが、毎年恒例で実施していた合宿を再開したいとああ思いがありました。他県に行くかどうすごく勉強になります。同時に県内の強化をしようと思ったら地元で何かをしないといけない。県内で他校との合同練習を頻繁にやるというのは聞きません。それはそれで指導者のポリシーだったりするのかもしれません。若い指導者がほとんどいない県内では「顧問をする」ということさえ避けられているのかもしれません。

学校によっては指導がきちんと受けられないところもある。更には競技について学びたいと思う人がいたとしてもそれを学ぶ場がない。そのままで良いのかどうか。私が指導について学ばせてもらった合宿でもあります。そしてこういう合宿をすることで参加した選手が将来的に山口県に戻って指導に関わってくれるかもしれません。偉そうなことを書いてるかもしれません。私もそれなりの年齢になりました。自分でやってみたいと思うことをやれる年齢です。もちろんそれにより他の人に迷惑をかける部分もあります。不満や批判的な意見も出てくるのだと思います。それでも始めなければ何も変わらないというのがあります。

今回は合宿にオリンピアンのkrkくんにも声をかけました。元々彼が高校生の時には合宿に参加していました。原点に帰るという意味もあって声かけ。国体の時にハードル練習会のことをはなしていましたが「参加したいっす」と言っていました。それを実現するタイミングをこの合宿に被せました。初日の午後にハードル練習会を計画。平日なので参加は難しくなるかなというのもありました。それでもkrkくんと関わってもらって人柄を感じ取ってもらうことで応援してもらいたいなと。

中学生や高校生がトップ選手に関わるという機会はほとんどありません。特に山口県では皆無に近い。関わることでモチベーションを上げる機会になるのではないかなというのがありました。今回に関しては3日間の合宿でしたが1日目は「モチベーションを上げる」という時間にしても良いのかなと。私がメインで学校の指導をしている訳ではありません。ワガママを言って合宿をさせてもらっている部分もあります。そんな中で大切な1日をモチベーションを上げることに使うというのが良いかとかどうか。それでも必要だと思っていました。

元々、他の先生から「合宿を再開しないのか」「練習会はしないのか」という話がありました。今回はその流れの中でスタートしたというのもあります。結局、事務手続きも私がやることになりました(笑)立ち上げとなるのかどうかは分かりません。来年もやるのかどうかは不透明。それでもやっておきたい。そう思って今回はやりました。参加校に関してはこれまでの合宿に参加してくれていた学校に声かけをさせてもらいました。6日から学校が始まるところもあり3日間フルで参加する選手は50人くらいだったでしょうか。それに他の学校が参加してもらって70人とか80人とかの規模の合宿でした。

走り込みだけをやるなら何人いてもいけると思います。適当にチーム分けして走るようにすればいいですから。細かい技術的なことを徹底する合宿にもしたいと思っていたのであまり規模が大きくなりすぎない方がいい。やるだけになってしまうので。他県から「行ってみたい」と言われる合宿にしたいと思ってはいますが、キャパが大きくないので無理かもしれないですね。その分細かい指導ができるようにしたいですが。

今回はkrkくんだけではなく三段跳の15m30くらいがベストの選手と200mが20秒8の選手も参加してくれていました。これも繋がりだと思っています。高校生にとっては目標とされる選手です。記録的にはかなりのレベルなのでこういう選手と関わることも大切なのかなと。あくまで「モチベーションを上げる」という位置付けではありますが。これによって少し浮ついた雰囲気になるのかもしれません。それでも高校生がずっと競技のことだけを考えてやっていくのは難しいと思っています。以前の私ならそんなことを考えることもなかったかもしれません。今の時代にあったやり方というのもあるのかなと。正解かどうかは分かりませんが。

1日目の午前中は身体をほぐしながら。マークアップを久しぶりにやりました。これは案外盛り上がるので好きです。午後にハードル練習会があるのでそれに向けての準備という感じでしょうか。グループに分かれてワイワイ言いながら動き続けました。

それだけでは良くないので少し技術的な基礎を。最初に反発系の動きを。これも大学生にお手本を見せてもらいました。やはり「本物に触れる」というのは大きいと思っています。オリンピアンや日本上位で戦おうとしている選手達にはそれなりの理由があります。「練習場面」に関しては本当にお手本になると思います。普通の「練習会」であればトップ選手が指導をして終わりという感じかもしれませんが、今回はとにかく「良いものを見る」という機会を提供したいというのもありました。krkくん達の練習にもなると思います。高校時代を思い出してもらいながら「ひたすらやる」というのも重要かなと。

そこから足運び。普段やっていることも含めてやりました。膝締めの部分から。その場での膝締めを。重心移動を伴わずです。昨年国体に出た進学校の選手、この辺りができるようになっています。話を聞くと「自分でもやっている」とのこと。意欲があればできるんだと思います。そういう機会を与えて上げることも大切だなと。

かなりの時間やっていましたが何人かは飽きる。残念ですね。あーだから動きが変わらないんだなと改めて感じました。夏からかなりやっても何も変わらない理由はそこにあるなと。結局は「自分次第」なんだと思いますね。その辺りのことを「本当に強くなりたいなら時間のある限りやるように」と話しましたが。

そこからやっておきたかった「片足ドリル」を。翌日からは走りながら技術的なことをやる予定でした。それに必要な動き。膝締めがきちんとできないと接地の感じが悪くなります。その場膝締めから少しずつ進んでいく感じにしたいなと。前任校まではかなりやっていた動きです。その基礎をやっておきたいなと。そうすれば朝練などでもできるでしょうから。

前段階がきちんとできていたらある程度のことはできます。「上から下」という感覚でやるとどうしても「前接地」になります。私的には「少し戻す」という方が上手く入ると思います。上げて下すだけでは当然ながら進みません。その場で膝を上げるだけではなく、「拳一個分」前に出すように話しました。このドリルの時に進みすぎると崩れるので。少しずつ進む感覚を作るためには「拳一個分」前に出して少し進んでおいて少し戻すことで良い位置に入る。感覚的な部分です。「全く進まない」選手もいました。これに関しては「膝の位置」が前に行かないからです。重心が前に行かないのだから進むはずがありません。

最後にスイッチングを少し。連続して動くためです。トントンパで直線的な足運びと足の入れ替えをイメージ。少ししか時間が取れませんでしたが。この辺りのこともお手本があると上手く進みます。

午前中はこれで終わり。午後からはハードル練習会でした。このことはまた別に書きたいと思いまさか。
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やってみる

2023-01-03 | 陸上競技
とりあえず年が明けたので。やっておきたいなと思うことがあるので記録しておきます。

陸上競技との向き合い方を考えたいなと思っています。働き方も含めてですね。自分自身が「嫌だな」「面白くないな」と思うことがあれば、無理してやらなくても良いかなと。誰かから強制されて何かをするというのは楽しくない。仕事は別かもしれませんが、陸上競技に関しては完全に「趣味」のレベルだと思っています。自分自身が「やりたくない」と思うのであればやらなくても良い。「やりたい」と思えば徹底的にやれば良い。

もちろん、こんな考え方をしていたら「やりたい」と思った時に「拒否」される可能性もあると思います。選手に対しては「敬意」を払っています。逆に「敬意」を払ってもらえない態度や行動があれば応える必要はないと思います。中学生だから、高校生だからという考え方ではなく。人として「他者に対する態度」が良くなければそこに対してこちらがエネルギーを注ぐ必要はない。

これまでは「部活動」だからというのがあってこちらも我慢することが多くありました、
が、それにより半端ないストレスを感じる。業務もそうですが「理不尽」だと思うことに対して「我慢してやる」ということが多すぎる。「生徒のため」という大義名分のもと「不必要なこと」を求められることがある。それに対して何故「我慢」しないといけないのか。ワガママを言うつもりはありません。しかし、「理不尽」に対してひたすら我慢しないといけないというのは間違っている。強くそう思います。

県内の陸上競技が危機的な状況にあると思います。その事に対してどれだけの人が危機感を持っているか。別に良いのかもしれません。ある程度選手が集まって、県総体で入賞して中国大会に進む。あと一歩のところでインターハイに届かずに「頑張ったけど行けなかった」で終わる。県内の状況は本当にそんな感じになっています。戦えるという種目と選手がほんの一握りです。昨年インターハイで入賞した100m女子選手がどこまで戦ってくれるか。それ以外は予選通過さえままならないと思います。

中国大会で勝ち上がるという話の前に予選通過さえ危機的な感じだと考えています。ほとんどの種目で予選落ちしてしまう。男子のショートスプリントは少し可能性があるかなと思いますが。そんな中で本気でインターハイを狙うという水準まで引き上げられるか。ハードルに関しては今の県外の状況を考えると男女含めて1人だけが予選通過。決勝に進めるのは0というのが現実的だと思っています。それは今後もっともっと酷くなっていくと思います。そこに対して何ができるのか、そこはずっと考えて来ました。が、現実はかなり厳しい。

学校単位の話ではなくなっている。どこかの学校がめちゃくちゃ頑張ればこの状況が打破できるとは思いません。それくらい広島や岡山との差がついていると思います。年末に合宿に参加させてもらいましたが、エネルギーが違う感じがあります。人口も違いますが明らかに「エネルギー」が違う。そんな状況の中で「6人」しか入れないインターハイへの切符を手にすることができるのかどうか。そこに対してこのまま指を咥えて見ているのか。

正解がどこにあるのかはわかりません。もう少しだけ足掻いてみても良いのかなという気はしています。そのための仕組みや仕掛けだけは作っておきたい。それが正解かどうかは分かりません。

年始にハードル練習会を行います。今回はkrk選手に来てもらってハードル練習会を実施します。それが正しいかどうかは分かりません。が、中高生のモチベーションを高めるための仕掛けはしたいと思っています。そのタイミングで国体選手にも声をかけてグランドに来てもらおうと。中高生にとって「憧れ」でもある選手達が来てくれる。その選手と一緒に練習ができる。全てを一緒にはできませんが、低学年から「経験」をすることは「高校でも競技を続けよう」という意識づけになるのではないかなと。

高校3年間で何かをしようと思っても厳しいと考えています。もっと長いスパンで選手達がやりやすい環境を作っていくことが必要なのではないか。これが高校の「部活動」なのか「クラブチーム」なのかは分かりません。どのような形であっても「継続的な指導」ができる環境を整える必要があります。もちろん私がそう思っているだけで多くの人はそんなことは考えていないかもしれません。「強くなりたい」と思う人たちに「サービス」の提供ができれば良いなと。継続的に空白の時間を作らずに競技に取り組んでもらうための環境整備が必要。

それがハードル練習会なのか短距離練習会なのかはわかりません。もっと違う形なのかもしれません。私のような存在が必要とされているとは今の状況ではあまり感じられません。勝手に何かをやっているというレベルでしょうし。「自分には自分のやり方がある」というのでも良いのかもしれません。が、それが本当に結果につながるのか。短期的な話ではなく長いスパンで考えた時にどうするのか。ここは考えていかないといけない。

まずは手始めにkrk選手と一緒に練習会をします。こういう機会があると県内でkrk選手に対する応援も増えていくと思います。応援はきっと力になります。人柄は本当に良いので、多くの人に応援してもらえたらと思っています。こちらも敬意を持って関われたらと考えています。

何ができるか。模索しながらやっていけたらと。これまでと違う活動もあるかもしれません。何かを変えないと今のまま。それだけは確かです。

記録しておきます。
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2023

2023-01-03 | 陸上競技
年が明けました。特に何もなく。

初日出を見に行きたいと思っていました。昨年は次男が受験生でしたが無理矢理?朝連れ出して歩いて初日出を見にいくことに。今年もと思って誘いましたが「友達と見にいくから無理」と言われて終わり。長女が帰って来ているので誘ってみると「寒いから嫌だ」と(笑)こういう時に唯一付き合ってくれそうな長男は入院をしているので無理。寂しい限りです(笑)

自然と日が昇る前に目が覚めるので歩いて海辺まで初日出を見に行こうと。ひたすら歩いて海の近くまで行きましたが、工場地帯なので全く見えません(笑)他にも見に来ている人がいました。車で(笑)こうなると家の近くの方が見やすいなと思ってひたすら歩いて戻る。去年見たところまで歩いて上がろうと思ったのですが微妙に間に合わず。諦めて途中で初日出が出てくるのを待ちました。計画倒れ。




まーこんな感じです。




初日出を見ようと思ったばかりに9キロ近く歩きました。ペース的には遅いのですが。

その影響で2日からは少し身体を動かそうかなと。計画は全くなかったのですが。ずっと走るのは絶対に無理なので。体重も増えていますし、明らかに運動不足と食べ過ぎがあります。ストレス食いみたいなところがあって。これは良くないなと思っているので多少なりとも身体を動かそうかと。5分歩いて5分ジョグという形でメニューを組みました。大した話ではないのですが。時間で決めると妥協してしまいそうなので目的地を決めて。少し離れたところに風車がある山があるのでそこを目標に。




約14キロ(笑)私的にはかなり動いた感じです。この日は40分くらいのジョグになったでしょうか。かなり身体にダメージが(笑)

3日も同様に走ろうと。同じコースを走る(歩く)と飽きるので反対方向へ。隣に下松市があるのでそこを目標に。この日は最初から筋肉痛に襲われていたのでどれだけ動けるか謎でした。せっかくなので遠くまで行こうと。5分のジョグですが常に時計を見て「早く時間が過ぎないか」と願っていました(笑)




最後はもうヘロヘロ。トータル50分まではジョグしようと決めて我慢しました。股関節辺りがめちゃくちゃ硬くなっていてストレッチをしても伸びなくなっていました。何故が右足のハムストリングが筋肉痛になる。家の周りがアップダウンが激しくてヘロヘロの中で上り坂を走ったのが原因か?!

まー走ったと言っても本当にジョグです。自分がイメージするような走りはできていません。歩くよりは少し早いかなというくらいのレベルでしか走れません。本当に衰えています。

お陰様で身体が痛い。少しは運動ができたかなという気はしますが。ヘロヘロ。






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