1月5日から2泊3日で合宿を実施させてもらいました。このことに関しては昨年のblogに書いていたような気はします。
コロナ禍以前の状況に戻るのは難しいですが、毎年恒例で実施していた合宿を再開したいとああ思いがありました。他県に行くかどうすごく勉強になります。同時に県内の強化をしようと思ったら地元で何かをしないといけない。県内で他校との合同練習を頻繁にやるというのは聞きません。それはそれで指導者のポリシーだったりするのかもしれません。若い指導者がほとんどいない県内では「顧問をする」ということさえ避けられているのかもしれません。
学校によっては指導がきちんと受けられないところもある。更には競技について学びたいと思う人がいたとしてもそれを学ぶ場がない。そのままで良いのかどうか。私が指導について学ばせてもらった合宿でもあります。そしてこういう合宿をすることで参加した選手が将来的に山口県に戻って指導に関わってくれるかもしれません。偉そうなことを書いてるかもしれません。私もそれなりの年齢になりました。自分でやってみたいと思うことをやれる年齢です。もちろんそれにより他の人に迷惑をかける部分もあります。不満や批判的な意見も出てくるのだと思います。それでも始めなければ何も変わらないというのがあります。
今回は合宿にオリンピアンのkrkくんにも声をかけました。元々彼が高校生の時には合宿に参加していました。原点に帰るという意味もあって声かけ。国体の時にハードル練習会のことをはなしていましたが「参加したいっす」と言っていました。それを実現するタイミングをこの合宿に被せました。初日の午後にハードル練習会を計画。平日なので参加は難しくなるかなというのもありました。それでもkrkくんと関わってもらって人柄を感じ取ってもらうことで応援してもらいたいなと。
中学生や高校生がトップ選手に関わるという機会はほとんどありません。特に山口県では皆無に近い。関わることでモチベーションを上げる機会になるのではないかなというのがありました。今回に関しては3日間の合宿でしたが1日目は「モチベーションを上げる」という時間にしても良いのかなと。私がメインで学校の指導をしている訳ではありません。ワガママを言って合宿をさせてもらっている部分もあります。そんな中で大切な1日をモチベーションを上げることに使うというのが良いかとかどうか。それでも必要だと思っていました。
元々、他の先生から「合宿を再開しないのか」「練習会はしないのか」という話がありました。今回はその流れの中でスタートしたというのもあります。結局、事務手続きも私がやることになりました(笑)立ち上げとなるのかどうかは分かりません。来年もやるのかどうかは不透明。それでもやっておきたい。そう思って今回はやりました。参加校に関してはこれまでの合宿に参加してくれていた学校に声かけをさせてもらいました。6日から学校が始まるところもあり3日間フルで参加する選手は50人くらいだったでしょうか。それに他の学校が参加してもらって70人とか80人とかの規模の合宿でした。
走り込みだけをやるなら何人いてもいけると思います。適当にチーム分けして走るようにすればいいですから。細かい技術的なことを徹底する合宿にもしたいと思っていたのであまり規模が大きくなりすぎない方がいい。やるだけになってしまうので。他県から「行ってみたい」と言われる合宿にしたいと思ってはいますが、キャパが大きくないので無理かもしれないですね。その分細かい指導ができるようにしたいですが。
今回はkrkくんだけではなく三段跳の15m30くらいがベストの選手と200mが20秒8の選手も参加してくれていました。これも繋がりだと思っています。高校生にとっては目標とされる選手です。記録的にはかなりのレベルなのでこういう選手と関わることも大切なのかなと。あくまで「モチベーションを上げる」という位置付けではありますが。これによって少し浮ついた雰囲気になるのかもしれません。それでも高校生がずっと競技のことだけを考えてやっていくのは難しいと思っています。以前の私ならそんなことを考えることもなかったかもしれません。今の時代にあったやり方というのもあるのかなと。正解かどうかは分かりませんが。
1日目の午前中は身体をほぐしながら。マークアップを久しぶりにやりました。これは案外盛り上がるので好きです。午後にハードル練習会があるのでそれに向けての準備という感じでしょうか。グループに分かれてワイワイ言いながら動き続けました。
それだけでは良くないので少し技術的な基礎を。最初に反発系の動きを。これも大学生にお手本を見せてもらいました。やはり「本物に触れる」というのは大きいと思っています。オリンピアンや日本上位で戦おうとしている選手達にはそれなりの理由があります。「練習場面」に関しては本当にお手本になると思います。普通の「練習会」であればトップ選手が指導をして終わりという感じかもしれませんが、今回はとにかく「良いものを見る」という機会を提供したいというのもありました。krkくん達の練習にもなると思います。高校時代を思い出してもらいながら「ひたすらやる」というのも重要かなと。
そこから足運び。普段やっていることも含めてやりました。膝締めの部分から。その場での膝締めを。重心移動を伴わずです。昨年国体に出た進学校の選手、この辺りができるようになっています。話を聞くと「自分でもやっている」とのこと。意欲があればできるんだと思います。そういう機会を与えて上げることも大切だなと。
かなりの時間やっていましたが何人かは飽きる。残念ですね。あーだから動きが変わらないんだなと改めて感じました。夏からかなりやっても何も変わらない理由はそこにあるなと。結局は「自分次第」なんだと思いますね。その辺りのことを「本当に強くなりたいなら時間のある限りやるように」と話しましたが。
そこからやっておきたかった「片足ドリル」を。翌日からは走りながら技術的なことをやる予定でした。それに必要な動き。膝締めがきちんとできないと接地の感じが悪くなります。その場膝締めから少しずつ進んでいく感じにしたいなと。前任校まではかなりやっていた動きです。その基礎をやっておきたいなと。そうすれば朝練などでもできるでしょうから。
前段階がきちんとできていたらある程度のことはできます。「上から下」という感覚でやるとどうしても「前接地」になります。私的には「少し戻す」という方が上手く入ると思います。上げて下すだけでは当然ながら進みません。その場で膝を上げるだけではなく、「拳一個分」前に出すように話しました。このドリルの時に進みすぎると崩れるので。少しずつ進む感覚を作るためには「拳一個分」前に出して少し進んでおいて少し戻すことで良い位置に入る。感覚的な部分です。「全く進まない」選手もいました。これに関しては「膝の位置」が前に行かないからです。重心が前に行かないのだから進むはずがありません。
最後にスイッチングを少し。連続して動くためです。トントンパで直線的な足運びと足の入れ替えをイメージ。少ししか時間が取れませんでしたが。この辺りのこともお手本があると上手く進みます。
午前中はこれで終わり。午後からはハードル練習会でした。このことはまた別に書きたいと思いまさか。