kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合同合宿5

2023-01-11 | 陸上競技

1月7日。合宿最終日です。この日は「ひたすら走ろう」というテーマにしていました。「きれいな練習」だけではない。大人数だからできることもあると思います。年末に広島で走らせてもらいましたが、自分たちでもできるというのがあります。多くの選手の力を借りながらですね。この日はトータルで80人近くになっていました。「根性練習」の時には「人数」が多くいてくれると助かります。「数は力」ですね。

最初は坂を使って色々なことを。坂の上まで上がってジョグで降りる。これを40分くらい続けました。おんぶをしたりスキップをしたりしながらですね。2人1組で走って上がる&ジョグで降りるというのを繰り返す。全く休まないでやっていったのでしんどかったと思いますね。

 

そこからは「急坂」を走る。木などが生えている場所ですが。距離的には20m程度歩かないか。かなり急勾配ですが。10本を2セット。1本ずつ複数人で競争という感じですね。ダッシュする感じで。不整地ですがダッシュすることはできます。きれいな練習ばかりではなく「こんなところ走るの?」という場所でも走るのは必要だと思います。

 

動き続けて。そこからは「軽い下り坂」を走る。スピードを出しておきたいなと思うので。3人1組くらいで走りました。下り坂なので接地が前になりやすい。そこをどのように処理するか。全力で走る機会も必要。4本を2セットで。

 

最後は100mくらいある坂を4等分にしてピラミッド形式で走ることに。1セットごとに走るメンバーを変えながらですね。

 

全体を通してですが。なかなか「グループ」が作れません。走るという時に後ろに下がってしまいます。本当に強くなりたいのであれば自分よりも力がある選手と一緒に走るほうがいい。刺激になりますから。負けたら嫌だと思うのか分かりませんが、後ろに下がってしまいます。これにより無駄な時間が毎回取られる。更には休憩の終了時間が来ても動き始めない。また、声も出ません。このことを毎回セットが始まる前に言い続けましたが最後までできない。

 

結局はこの部分だと思っています。「強くなりたい」と思うのであれば限られた時間をどのように使うかというのが重要だと思っています。きれいに走るというのではなく「ひたすら走る」というメニューなのでどれだけ時間が使えるかだと思っています。無駄な時間が多いというのは「強くならない」パターンです。特にSKYに関しては私が指示を出しています。それなのに後ろのほうでごちゃごちゃしている。積極性がない選手は勝てない。力が上の選手と走るチャンスを自ら逃しているのですから。

 

これによりやりたかったセット数よりも2セット足りなくなりました。午後の時間を多めにとるために午前中の練習時間を短く設定していました。それでもあと2セットはできた。これってもったいなくないか?せっかくの合宿で他校と走るチャンスなのに自らそれを逃してる。

 

午後からは更に走ることに。準備などがあったので階段を使ってあれこれやってもらう間にマネージャーと準備を。一昨年の年末に実施した内容をやることに。この時も思い付きでやっていたのでどのような形式でやったのか覚えていませんでした。池があるのですがその周りをリレー形式で実施。3人1組だったか4人1組だったか。選手に聞くと4人1組だったのではないかと。3人が走る1人が待機という感じです。後で判明したのですが前回は3人目が次のスタートラインに行くまでが休憩だったようです。それぞれが120mくらいの距離を走るのですがアンカーは走ったら80mくらい歩いてスタートだったと。

 

今回は4人目がゴールで待っていてバトンをもってスタートラインへ行くという形にしました。1セットやってみて時間がかかりすぎるので4人目はジョグでスタートラインへ進むことに。これによりかなりスムーズに進むようになりました。元々遅いスピードで走らせたくないと思っていたので、休憩時間はそれほどありませんが息が切れてしまうほどではないのできっちりと走れたかなと。ここでもグループ分けに時間がかかりました。11秒5位内と言われても出てない。記録が足りなくても上のグループで走るほうが間違いなくプラスです。こういう部分の積極性は「単独」であれば身につかないかなと思います。他校と一緒にやることで何かが変わるのかなと。

 

1セットが15分程度でした。ひたすら走る。16時までを目標にしていましたからどれだけ走れるか分かりません。途中選手が「あと何セットですか?」と聞いてきました。先を見据えて練習をする必要はないと思います。この日の練習の初めには「1本目から最大の力を出す」という話をしていました。「予選通過」するためにはまず最初の1本を走らないといけません。力を温存していて最後の1本走ったとしても実際のレースでは「予選落ち」です。温存した力を発揮する場面がない。練習で勝ったとしても実際のレースではそれができないのです。だから「最初からいく」という話をしていました。どれだけの選手がそれができていたのかは分かりません。ただ「温存する」ことに意味はないというのだけは確かです

 

残り時間が30分くらいになった時にある学校の選手が「あと1セットで終わりかな」と話していました。その時にSKYの女子が「2セットあると思ってやっておくほうがいい」と伝えていました。「1セットで終わり」と思っていたら2セットあった時に気持ちがしんどいからと。確かに。そういう部分だと思います。「力を温存する」というためにあと2セットと思うのではなく、「気持ちのコントロール」のために考える。別に1セットで終わってもいいですし、2セットあってもいい。気持ちの持ちようで練習の内容は大きく変わってくると思います。

 

今回男子はUKJの選手が大きな声を出して盛り上げてくれていました。どれくらいの力を発揮して走っていたのかは分かりませんが、しんどくても自分たちで雰囲気作りをして走っていました。こういう部分だと思います。ここ数年、かなり雰囲気が良くなっているなと思ていましたが、こういう場面で「前向き」に取り組めるというのが大きいと思います。SKYの男子は存在感を示すことができません。学年は関係ないと思います。誰かに雰囲気作りをしてもらうのではなく本当は自分でやらないといけない。その感覚があるかどうかだと思っています。

 

結局6セット走りました。36本です。スパイクを履いて最大スピードでの36本ですからかなりの負荷だと思います。話を聞くと「ハムストリング」と「大臀筋」に負荷がかかっていると。ふくらはぎがパンパンになるというのは本来の走りとは違うと思っています。接地が前にならずにいい位置につけばふくらはぎの力を使って無理やり進むことはありません。そういう意味では良い練習になったのかなと思います。

 

こうやって合宿がて来たことに感謝したいなと思います。しかし、これが来年もできるのかどうかは分かりません。私自身のモチベーションの問題も出てくると思います。ニーズがあるかどうかも大きい。自己満足で合宿をする気にはなれませんし。何かしらの形で選手にプラスになっていればいいなとは思います。単純に「きつかった」で終わるのではなく、前向きになる機会であったらよかったなと。

 

また書けたら書きます。多分。

コメント
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