1月6日。合同合宿2日目。午後からが本番という感じでしょうか。この数年間、施設に宿泊しての合宿というのができていません。ここに関しては経験していかないといけないと思っています。ビジネスホテルに泊まるというのはあるかもしれませんがこういう施設に泊まる経験は少ないと思います。生活についても指導する機会になります。
前日まではイベント的なところもありました。最初の段階で「気持ちを切り替えて」「メリハリをつけて」という話をしてからスタートです。前日までのワイワイした雰囲気とは違って「徹底的に動きを身につける」という時間にしたかったからです。
前日の練習を経て若干練習内容の変更をしました。krkくんが「ハードルドリルの必要性」について中高生に話をしてくれました。きちんとした姿勢を作るため、股関節周辺の強化をするためにやはりハードルドリルは必須だと思っています。軽くアップをしてからハードルを使ったアップへ。リズムスキップと連続抜き、ワンステップハードルを。お手本を見せてもらいながらです。前日に引き続き大学生にお手本を見せてもらいました。やはり贅沢な練習だと思います。やりたい動きを目の前で見続けることができる。大学生はこの手の練習をやる時間が少なくなっているのでそこを徹底的にやる。krkくんは前日のお手本で股関節がバキバキになっていると言っていました。それくらい使えているのだと思います。大切。
そこから足運びの復習。直線的な足運びをやってから接地の部分、さらに入れ替えの部分まで。この時も感じましたが全体的に「行動が遅い」というのが目立ちました。次の行動に移るのが遅い。自分たちのペースでやっています。限られた時間しかないのにそのままでは良い練習にならないと思います。声を出すことに関してもなかなかできません。学校でできていることがこの場でできない。
私は合宿というのは「順位付け」の場だと思っています。一緒に練習する中で「これは勝てないな」と思わせる。「このままでは勝てないな」と感じたらその取り組みを越える活動をすればいい。満足する場ではない。とにかく行動が遅いのが気になりました。skyの女子にはここ最近ずっと言っていました。年末は気になる事があったので話をして放置しました。考えるべき行動だと思うからです。それななかなが実行できない。周囲に気を配りながらも自分がやるべきことを最大限にやらなければいけない。ここができないなというのが分かるだけでも随分違うと思います。まだダメ。
足運びが終わってからは「スタートの一歩目」を。これも何度も書いていますがスタートというのは「重心移動がない」状態から始まります。そうであれば一歩で大きな重心移動を生み出す必要がある。その感覚を掴みたいと思っていました。セミナーパークのタータンはかなり硬いので意図的にそこを避けて芝生の上でやるようにしました。土用のスパイクを使って芝生の上で。自分では移動が難しいので「腰押し」で無理やり移動を作る。
この時に一歩目の接地角度も大切になります。きちんとした角度で入る事で次の一歩も出やすくなります。「大きく動く」ことだけでダメ。膝締めがきちんとできていると良い角度で入っていきます。その動きをどうやって身につけるか。何度も何度も繰り返す。走るための基本的な動きを習得するのには時間がかかります。合宿という時間を使ってひたすらやる。特化してやる事が必要だと思っています。
そこから「マーク5歩」へ。一歩目が出たらそのあとは動き続けなければいけません。いわゆる「一次加速」の局面です。0からスピードが上がっていくのでこの局面は「動きの安定」が必要だと思っています。小さく速くではなくてある程度大きく速く動きたい。一歩目で潰れて止まるのではなく一定のリズムで加速していく。最初の5歩でどれだけ動きを安定させられるかが次の練習の鍵になると思っています。そのためここに時間を割きました。
しつこく5歩のリズムを作っておいてから今度は「坂道」と「マーク5歩」の組み合わせにしました。坂道の10mと最初の5歩の組み合わせです。角度が異なる坂があるのでその坂を何本か走ってマーク5歩をする。坂道では重心移動ができない中で一歩目を出す。そこに止まらないようにして走る。地面への接地角度も作りやすいと思います。
ここをとにかくやる。時間が許す限りやりました。ここは選手の取り組み次第だと思います。やらない選手にとってはかなり楽な話になる。やりたい選手にとっては時間が足りなくなる。そこに対してこちらが「いそいでやれ」という指示は出さない。ガムシャラに走る練習がしたいわけではありません。あくまで「走りを作る」ための時間です。必要な動きをやりたいのであれば時間をかけて作っていく。感覚を作るためにも時間が必要ですから。
大学生、きちんとやっていました。本数的には少し抑え気味の方がいいと思っていますが今の課題がここにあると思っているのだと思います。スムーズに加速するために何が必要か。大きく動けば良いわけではない。必要な動きを身に付けるためにやっています。本当に良く進む。すごいなと思いますね。
食事時間の少し前までひたすらやりました。これを踏まえて午後からは動きのコントロールをやっていきたいなと思っていました。午後からはタータンになるので不安もありましたが。怪我をさせないというのも必要ですから。
記録しておきます。