kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合同合宿3

2023-01-09 | 陸上競技
1月6日。合同合宿2日目。午後からが本番という感じでしょうか。この数年間、施設に宿泊しての合宿というのができていません。ここに関しては経験していかないといけないと思っています。ビジネスホテルに泊まるというのはあるかもしれませんがこういう施設に泊まる経験は少ないと思います。生活についても指導する機会になります。

前日まではイベント的なところもありました。最初の段階で「気持ちを切り替えて」「メリハリをつけて」という話をしてからスタートです。前日までのワイワイした雰囲気とは違って「徹底的に動きを身につける」という時間にしたかったからです。

前日の練習を経て若干練習内容の変更をしました。krkくんが「ハードルドリルの必要性」について中高生に話をしてくれました。きちんとした姿勢を作るため、股関節周辺の強化をするためにやはりハードルドリルは必須だと思っています。軽くアップをしてからハードルを使ったアップへ。リズムスキップと連続抜き、ワンステップハードルを。お手本を見せてもらいながらです。前日に引き続き大学生にお手本を見せてもらいました。やはり贅沢な練習だと思います。やりたい動きを目の前で見続けることができる。大学生はこの手の練習をやる時間が少なくなっているのでそこを徹底的にやる。krkくんは前日のお手本で股関節がバキバキになっていると言っていました。それくらい使えているのだと思います。大切。

そこから足運びの復習。直線的な足運びをやってから接地の部分、さらに入れ替えの部分まで。この時も感じましたが全体的に「行動が遅い」というのが目立ちました。次の行動に移るのが遅い。自分たちのペースでやっています。限られた時間しかないのにそのままでは良い練習にならないと思います。声を出すことに関してもなかなかできません。学校でできていることがこの場でできない。

私は合宿というのは「順位付け」の場だと思っています。一緒に練習する中で「これは勝てないな」と思わせる。「このままでは勝てないな」と感じたらその取り組みを越える活動をすればいい。満足する場ではない。とにかく行動が遅いのが気になりました。skyの女子にはここ最近ずっと言っていました。年末は気になる事があったので話をして放置しました。考えるべき行動だと思うからです。それななかなが実行できない。周囲に気を配りながらも自分がやるべきことを最大限にやらなければいけない。ここができないなというのが分かるだけでも随分違うと思います。まだダメ。

足運びが終わってからは「スタートの一歩目」を。これも何度も書いていますがスタートというのは「重心移動がない」状態から始まります。そうであれば一歩で大きな重心移動を生み出す必要がある。その感覚を掴みたいと思っていました。セミナーパークのタータンはかなり硬いので意図的にそこを避けて芝生の上でやるようにしました。土用のスパイクを使って芝生の上で。自分では移動が難しいので「腰押し」で無理やり移動を作る。

この時に一歩目の接地角度も大切になります。きちんとした角度で入る事で次の一歩も出やすくなります。「大きく動く」ことだけでダメ。膝締めがきちんとできていると良い角度で入っていきます。その動きをどうやって身につけるか。何度も何度も繰り返す。走るための基本的な動きを習得するのには時間がかかります。合宿という時間を使ってひたすらやる。特化してやる事が必要だと思っています。

そこから「マーク5歩」へ。一歩目が出たらそのあとは動き続けなければいけません。いわゆる「一次加速」の局面です。0からスピードが上がっていくのでこの局面は「動きの安定」が必要だと思っています。小さく速くではなくてある程度大きく速く動きたい。一歩目で潰れて止まるのではなく一定のリズムで加速していく。最初の5歩でどれだけ動きを安定させられるかが次の練習の鍵になると思っています。そのためここに時間を割きました。

しつこく5歩のリズムを作っておいてから今度は「坂道」と「マーク5歩」の組み合わせにしました。坂道の10mと最初の5歩の組み合わせです。角度が異なる坂があるのでその坂を何本か走ってマーク5歩をする。坂道では重心移動ができない中で一歩目を出す。そこに止まらないようにして走る。地面への接地角度も作りやすいと思います。

ここをとにかくやる。時間が許す限りやりました。ここは選手の取り組み次第だと思います。やらない選手にとってはかなり楽な話になる。やりたい選手にとっては時間が足りなくなる。そこに対してこちらが「いそいでやれ」という指示は出さない。ガムシャラに走る練習がしたいわけではありません。あくまで「走りを作る」ための時間です。必要な動きをやりたいのであれば時間をかけて作っていく。感覚を作るためにも時間が必要ですから。

大学生、きちんとやっていました。本数的には少し抑え気味の方がいいと思っていますが今の課題がここにあると思っているのだと思います。スムーズに加速するために何が必要か。大きく動けば良いわけではない。必要な動きを身に付けるためにやっています。本当に良く進む。すごいなと思いますね。

食事時間の少し前までひたすらやりました。これを踏まえて午後からは動きのコントロールをやっていきたいなと思っていました。午後からはタータンになるので不安もありましたが。怪我をさせないというのも必要ですから。

記録しておきます。
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合同合宿2

2023-01-09 | 陸上競技
続きを。

5日の午後、ハードル練習会としていました。これは前に書いたとおりです。krkくんが戻ってくるというのでテレビ局も取材に来てくれていました。これにより高校生が浮かれてしまう可能性はあるかなと思いますが、krkくんの活動を広く知ってもらうことは大切だと思っています。

午後からはハードル練習を中学生にも通知をしていました。参加者はこれまでの練習会に参加してくれていた選手が大半でした。できるだけ幅広く集まってもらえればと思っていましたがなかなか難しい部分です。今回は3年生も多く参加してくれていました。本来の趣旨である「3年生の冬季練習」という意味が出て来ます。

krkくんに練習を任せるという話を事前にしていました。元々天才肌なので細かい部分というよりも感覚的な話が中心になるかなという感じはありました。が、アップに関しては何も考えていなかったようで(笑)最初の40分程度は私が担当することに。中学生にとってはそこまで関係ないかもしれません。今回の練習会自体はkrkくんの人と柄を理解してもらって応援してもらうという目的もあります。少しでも中学生や高校生に関わってもらう事で相乗効果を生み出せればと思っています。

国体の時に「ハードル練習会に行きたい」というのを言ってもらえていました。本当にありがたいことです。当時ハードルドリルはほとんどやらなくなっているとも言っていました。kd先生の指導の中でしっかりとハードルドリルをやっていた。それが長い目で見た時に股関節周辺の強化につながっていたと思います。「逆足が下手になっている」というのも言っていました。それを克服するキッカケ作りになると理想なのかなと。

アップの後はハードルを使ったドリルを。これは短距離も一緒にやることにしました。短距離にも必要な動きがあります。本当にハードルドリルに近い感じではありました。午前中に「接地」について少しやっていましたが、その部分が上手く活かせる感じになっていました。krkくんが少し説明してくれます。足りない部分はこちらで補足をする。そここらお手本を何本か見せてもらって選手達がやっていく。

現役選手ですし、感覚でやっている部分がある選手なので細かい技術的な説明や意識するポイントを説明するのが難しい部分があります。それをどうやって中高生に伝えていくか。これまでずっと中高生の指導に関わって来ているのでその辺りのフォローはできます。中高生には本物の動きを見てもらう。それだけで自分がどのような動きをしたら良いのかがイメージできるようになります。私がお手本を見せるよりも何百倍も効果は高いと思いますね。

リード足、抜き足の動きをしばらくやりました。実際なハードルを跳ぶ段階になって短距離とハードルに分かれるようにしました。短距離は20秒8の選手とogw先生にお任せすることに。私はハードルの方に残ってフォローをする。

やる内容自体は特別なものではありません。私が何かを言ってやるのではないですが、krkくんが「必要」だと思って教えている内容は普段のハードル練習会でやっているものです。基礎基本。ここはすごく大切かなと思いますね。タンブリング や三歩ハードル、一歩ハードル、二歩ハードルなど基礎的な動きを徹底的にやることができました。高校の時のようにkrkくんに何度もお手本を見せてもらいました。教えることや手本を見せることで本人にとっても大きな刺激になると思います。

最後は補強を教えてもらって終わりとしました。中学生は記念に写真撮影もしていました。この辺りはkrkくんが自分でやってくれていました。慣れているのでしょう。中学生にとっては大きな刺激になったと思いますね。






今回のこと。別に私が云々というのは一切ありません。基本、表に出ることなくフォローするという姿勢でした。こういう場を作ったから私が評価を受けるというのは求めていません。逆にkrkくんを呼んで大々的なことをやることに関して批判的な意見もあるのかなとおもいます。私がずっと指導して来たわけではなくkd先生が指導されて来たので彼がこのレベルになっているというのは間違いない事実です。kd先生には「ハードル練習会をするのでkrkくんに来てもらいます」という話はしています。

私的にはkrkくんがオリンピアンになったからという感じで来てもらうつもりはありません。県内出身の選手、この合宿を経験して育っていった選手に原点に帰ってもらいたいなというのはあります。他の学校の選手であってもこうやって合宿に参加してもらって高校生と一緒に練習をする場の提供ができると良いなと。結局、大学に行ってから県に戻って指導をするという選手は皆無に近い状態です。このままでは本当に県内の指導体制は崩壊してしまうと思っています。若い指導者を育てるという部分は必要。こうやって高校生と関わる機会を作ることで将来的な戻って来て指導をしようと思ってもらえるといいなと。

今回の合宿に3年生も参加してくれていました。大学に進んでも競技を続けてくれる。その中で年始に戻って来た時に合宿に参加してしっかりと練習をするという気持ちを持ってくれると良いなと思います。泥臭く練習することも必要ですし、高校生と一緒にやることで原点に帰ることができるのではないかなと。

こう考えると別に学校の教員でなくてもこういう合宿はできるのかなという気もしています。学校の指導者としてやる方が制約が大きい気はします。今こうやってワガママを言って合宿をさせてもらっていますが、これが地域スポーツの指導者として「強化合宿」を開催すると色々なしがらみもなくなるのかもしれないなと。広く一般的に合宿をやることを投げかけて希望者と一緒にやるというのもこれから先はありなのかもしれません。まー今は「高校指導者」という肩書きがあるから投げかけて参加してもらえるというのもあると思います。5年後にもこれと同じような環境があるのかどうか。分かりませんね。

今回の練習会が最高だったのかどうかは分かりません。一個人の考えだけでやるというのではない。何度も書いていますが、別に私の評価がどうこうというのはどうでも良い話です。合宿や練習会を企画したから評価されるというものでもないでしょうし、それを求める気はありません。何度も揶揄されていますが「練習会をすることは勧誘のため」ではありません。一つの学校のことを考えていたら県外と戦うというレベルの話にはならないからです。県総体に進む、中国大会に進むということだけを考えれば「自分のところだけ」を考えればいいのかなと思いますが、もっと広い視点で見ていかないとなかなか上手くいかない気はしています。

競技人口が減っている。中学校ではやっていたけど高校に進んだらやらない。尻すぼみ的な状況になると高校の指導者が競技指導をすることさえできなくなっていきます。それを避けるためには何かをしないといけないと思っています。定期的な練習会に中学生に参加してもらうことで何かが変わればと思っています。今回はその中にkrkくんに入ってもらって選手達のモチベーションを高めるという取り組みをしました。

何かをすれば何か言われる。それだけは確かです。それをblogに書けば更に批判も生まれるでしょう。勝手なことをやっている、目立ちたいだけ。そう言われるのは仕方ないかなと。閉塞感が強い県内では言われるのは仕方ないこと。あまり言われるようであれば、別の形でやは方向も考えていかないといけないと思っています。高体連に拘る気持ちは全くないですし。

練習会については今後もやりたいと「今のところ」は思っています。辞めるかもしれません。私自身のモチベーションが維持できなくなればやる必要はないことですから。参加した選手達がどう感じるのかは知りたいところです。

ひとまず記録しておきます。
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