闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.394
夫に去られて傷心している中年の女性を慰めようとその娘や友人たち数人が毎月ジェーン・オースティンの小説を読んで各自の家に集まって感想を語り合う会を始めた。
そのなかに混じり込んだたった一人の若い男性を巡って恋のさやあてが始まり、レスビアンの娘が途中で相手を取り変えるなどの騒動も起こるが、最後はオースティンの小説世界のように男も女も落ち着くところに落ち着くという大人の映画です。
途中出演者たちがこもごも語る「エマ」「マンスフィールド・パーク」「高慢と偏見」「分別と多感」などの感想が非常におもしろく、ジェーン・オースティンの小説世界と彼らの現実の生活とがオーバーラップしていく部分も興味深いものがあります。
英国ではなく米国人たちがこれほどオースティンの小説のとりこになっているとはちっとも知らなんだ。
お馴染みの百円野菜売り切れて辛口大根一本残る 蝶人