茫洋物見遊山記第104回
東京でいちばん美女子が多いといわれる中目黒にあって、もっともお洒落なギャラリー「青山目黒」における作家の2回目の個展です。
2年前の前回は開催中に例の東日本大震災が発生し、会場が大揺れとなった由で心配しましたが、今回は無事に終了しそうでなによりです。
作家はこれまでと同様静物、たとえばブリジストン社のテニスボール、トイレットペーパー、刺繍入りのテーブルクロスなどを異常なまでに直視するなかから、その物に内在する不思議な生命力を、それと企まずに表出しているようです。
会場では日本美術史をゴダールの「映画史」のように総括する不思議なビデオなども今回のテーマ音楽「ジーズ・フーリッシュ・シングス」の数多くの歌手による変奏を交えてオンエアされており、不可思議なBGMとして楽しめます。
会期は23日までですが、お時間のある方はぜひどうぞ。

佐々木健個展概要→http://koten-navi.com/node/24959