ふぁっちょん幻論 第80回
01秋冬「米同時テロの影響」でNYコレ中止。ジュリアーニ市長、ラルフローレンなど参加して「ファション・フォー・アメリカ」キャンペーン開始。
マンハッタン・チャイナタウン付近の縫製業に解雇吹き荒れる。
01冬「コクーンニングcocoonining消費=巣ごもり消費」=クリスマス、愛子様誕生。家内で家族が身を寄せ合って安全と絆とささやかな幸せを確保確認し生活を完結させる消費行動=クライスラー「愛の喜び」などヒーリング音楽。
02年パリコレでは強さよりも穏やかさ、静けさ、ボヘミアンやエスニックが主流。
初登場ロンドンの前衛デザイナー、フセイン・チャラヤンが遊牧民ルック。
02/9消費の2極化と「$1ストア」台頭。
米国衣料品価格は02-03年1年間で3.6%下降。原因は中国製で全体で昨比3割増。02年にはじめて米国の対中輸入額は日本を上回った。
リーバイスは自社米国6工場を閉鎖し、中国に生産委託。
03/夏の格安水着をスウエーデンの格安セレクトショップH&Mが発売、大好評。
自社工場持たず中国など世界に900社の仕入れ網駆使。
100ドルジーンズ ヒップアップ、脚を長く見せるロスのL・カランの「セブン・フォー・オールマンカインド」、JOES JEANS(02年6億伊藤忠がボブソン通じ販売)がニーマンマーカスなどの高級百貨店で人気。月産10万本限定。
低価格ギャップ20-30ドルとベルサーチなど高級250ドルの中間価格帯で人気。
03/4「イラク戦争」の影響=米で独ポルシェ、仏ワインなどの不買運動。SARSで景気後退。トム・フォードを愛用するカルザイ議長
02-03ミラノ秋冬メンズコレクション=グッチのテーマは「1930年代のフォーマルへの回帰」。
03春夏ミラノ・コレクション 02/9月23日~10月1日
テーマ1=60年代のSF映画の世界を彷佛させるレトロ・フューチャースタイル
テーマ2)=80年代セクシー・スタイル
03パリコレ総括=「エレガンス再発見」
03コレと反戦運動 03パリコレサンローランでトム・フォードが唇付き靴。1930年代超現実主義者ダリやデザイナーエルザ・スキャパレリの唇形ポケットや昆虫ネックレスなどの引用。シュールレアリズムはファシズムを呼び出し、それが第2次大戦につながる。
なにゆえにニイ・キュー・パッ、サンキュッ・パと値決めするのか商人たちの可憐な策謀 蝶人