あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

伊藤大輔監督の「切られ与三郎」をみて

2015-02-27 21:35:05 | Weblog


bowyow cine-archives vol.776 


 歌舞伎で有名な「与話情浮名横櫛」を伊藤大輔が1960年にダイジェストして映画にしたもの。

「いやさ、お富」とすごまれるお富役を若き日の淡路恵子が演じている。

 主役の与三郎はなぜか一部の女性に熱狂的な人気を死後もなお誇る市川雷蔵だが、せっかくの歌舞伎の名セリフだというのに、何の興趣も湧かない。

 武智鉄二は歌舞伎役者としての雷蔵を応援したそうだが、このシーンを見る限り、たいした役者だったとは到底思えないのである。

 伊藤大輔は時代劇黄金時代の名監督だそうだが、その演出は今となってはいかにも古くさいものである。



もはや収入はどこからもやってこないかつかつの年金を大事に使おう 蝶人

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