あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

主婦の友社版「誰もが泣いて喜ぶ愛と感動の冠婚葬祭その他諸々挨拶&スピーチ実例集No.103」

2022-02-13 10:16:32 | Weblog

蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話 第412回

 

○新築祝いで本人のあいさつ

 

皆さま、本日は日曜日なのに遠路遥々ようこそ駆けつけてくださいました。*1

 

さきほどは新也君が構想15年とかいってましたが、ほんとうにそれくらいの時間がかかっているかも知れません。*2

 

いい家を造るのは男子一生の夢ですから、ひょっとしたら、ガウディの神聖家族聖堂くらい時間をかけないと駄目かもしれませんね。そして住みながら絶えず手を入れていく、というのが家と人間の正しい関係なのかもしれません。*3

 

私は古い人間なので、昔の家とか庭の良さが他人よりは分かる積りです。しかしその古い良さを後世に残すことがいかに大変か、今回身に沁みて分かりました。でもここで引き返したら、先祖代々の歴史的遺産が自分の代で永久につぶれる。ゼネコンの真似だけはしたくない。そう思ってひたすら頑張りました。*4

 

わがままな施主に最後まで付き合っていただきました建築家の﨑藤唯男先生、棟梁宮大工の石毛金兵衛さんをはじめ大勢の方々に、改めて厚く厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

○アドバイス

  • 1「親戚の新築祝いでのスピーチ」を参照。
  • 2 アントニオ・ガウディはスペイン・カタルニアの建築家。未完の代表作「神聖家族聖堂」は、彼の死後も制作が続けられている。
  • 3 最近京都の町屋や飛騨白川郷の切妻合掌造りなどの価値が再認識され、古家の柱などを再使用した建築が人気を集めている。
  • 4 家は、家族を含めて多くのスタッフの協力をえて完成する。この家は豪華メンバーが建てたのであろう。

 

      アメリカはろくでなしだがその上をロシア中国北朝鮮  蝶人

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茨木のり子詩集「歳月」を読んで

2022-02-12 14:18:04 | Weblog

照る日曇る日第1707回

 

2006年2月17日に命終した詩人が、夫との1975年5月の死別以来31年間に亘って書き溜めた39篇の作品であるが、そのどれをとっても最愛の夫、三浦安信への深い想いが伝わってくる。

 

おらっち、これほどにも愛し合った2人がいたとは、信じられないずら!

 

それは単なる追悼、哀切な鎮魂歌というよりも、プラトンに出てくる半身が、突然切り離された半身を求めて元の完全なひとつの人間意に還らんとする不断の熱情歌というてもよいだろう。

 

茨木のり子といえば「倚りかからず」とか「わたしがいちばんきれいだった時」とかの名作が反射的に思い浮かぶが、ああいうちょっと斜に構えた物言いではなく、この「歳月」に出てくる詩人の裸の言葉と姿こそ、茨木のり子の真骨頂にして最良のものではなかったろうか。

 

   嗚呼ついにほんとに雪が降ってきた半信半疑で予報を見てたが  蝶人

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主婦の友社版「誰もが泣いて喜ぶ愛と感動の冠婚葬祭その他諸々挨拶&スピーチ実例集No.102」

2022-02-11 10:41:39 | Weblog

蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話 第411回

 

  • 快気祝いでの本人の謝辞

*1いやあ皆さん、私のような老いぼれのために都合をつけて出席して頂いてどうもありがとう。*2今回はO157というとんでもない悪い奴にやられちゃってね。あやうくあっちの世界へ連れて行かれるところでした。でも神様がね、お前はもうちょっとこっちで音楽をやっていなさいとおっしゃってね、三途の川から戻ってきたような次第です。*3冗談はともかく、入院中は家内や息子たちはじめ皆さん方に非常にご迷惑をお掛けしました。でもお陰様で毎日メロンをおいしく頂きました。本当にありがとう。さっきの息子の話だけど、ベルリン・フィルだの、ウイーン・フィルだのシカゴ交響楽団だの、世界の超一流オーケストラから客演指揮の申込みが殺到して、うれしいことはうれしいのだが、この年で長時間飛行機に乗るのもどうかと思って迷っています。*4まあ私としてはこの愛する地元のファンのために1回でも多くベートーヴェンやブルックナーをお聴かせできたらと、それだけを念願しております。今日はどうもありがとう。

 

  • アドバイス

*1長男の祝辞をうけて登場した老巨匠の快気祝いあいさつである。

  • 2さすがに年の功、悠揚迫らぬユーモラスなスピーチで聴衆を楽しませようとしている。
  • 3ここは作法通りの謝辞である。メロンは巧まざるユーモア。

  *4病後の生き方を改めて宣言して風格あるスピーチを堂々と閉じる。 

 

   練習で一度も成功しなかった4回転半を本番でやるとは  蝶人

 

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岩田慎平著「北条義時」を読んで

2022-02-10 09:08:30 | Weblog

照る日曇る日第1706回

 

副題を「鎌倉殿を補佐した二代目執権」というのだが、時政、義時、政子などの北条一族があまり好きではないというか、ほんとは大嫌いなおらっちにとっては「鎌倉殿を補佐するふりをして源家&御家人を皆殺しにした執権」という風に読んでしまうのは、きっと目の錯覚のせいなのだろう。

 

著者が解説で説くように、中世の武士は「王権守護」と「自力救済」の2つの属性に依って立ち、しかもその矛盾を生き通した荒ぶる存在であったわけだから、「承久の乱」で院政を軸とした天皇制を一時的にせよ突き崩し、皇統任命権まで獲得してしまったのは、武家の貴族に対する下剋上、というよりは瞬間的、偶発的な軍事クー・デ・タのようなもの、だったんだろう。

 

でも義時の功績からそのクー・デ・タを引き去れば、後の残るのは妹政子と結託した父時政譲りの悪辣非道だけである。「鎌倉殿の13人」の筆頭たる実力者、梶原景時も、比企能員も、和田義盛も、三浦義純や足立盛長の子孫一族も、(14人目の畠山重忠一族も)みなみな北条一族が権謀術数を駆使して絶滅させ、頼朝起源の「鎌倉殿」の地位までも簒奪したのであった。

 

そういう「偏見」に凝り固まった目で眺めるおらっちには、そんな北条一味の政治的役割を再評価する中で大いに持ち上げようと密かに企む本書や例の大河ドラマには大いなる違和を感じて仕方がないのである。

 

それから、こないだ呉座勇一選手の「頼朝と義時」を読んだ時にも感じたことだが、北条義時の名を大きく掲げ、義時とその時代について滔々喋喋と語りながら、本書でも肝心の主人公の像がありありと立ちあがってこないのは、何故なんだろう?

 

  なにゆえに生きた義時が現出しない恐らく作者にも見えていない 蝶人

 

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西暦2022年如月蝶人映画劇場その1

2022-02-09 16:17:21 | Weblog

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2772~81

 

1)小津安二郎監督の「浮草物語」

1934年のサイレント映画。小津は1959年に同じ噺をリメークしているが、座長の坂本武が中村鴈治郎、新吉を三井英雄から川口浩、おときを坪内美子から若尾文子に変えたので、そのぶん出来栄えは後者に軍配が上がる。

 

2)溝口健二監督の「瀧の白糸」

1933年製作で泉鏡花の原作の2番目の無声映画化。若き日の入江たか子が、眩しいくらいに美しい。

 

3)小津安二郎監督の「出来ごころ」

1933年の長屋喜劇無声映画。この時代の小津は後年のそれと全然違ってロウアングルの長回し糞喰らえの「普通の」写真である。突貫小僧も出ているが、ちっとも面白くない。

 

4)松岡錠司監督の「東京タワー」

2007年の普通の出来の邦画であるが、同年の日本アカデミー賞事件で暗躍した日本テレビの陰謀のお陰でケチがついた。なべつね系のメデイアはろくでなしばかりだ。

 

5)山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」

小市民に戻っていたはずの高倉健が、時折悪者をやっつける暴力が物凄く、せかっく黄色いハンカチの満艦飾で炭鉱村に戻ってもまた事件を起こしそうな予感がする。1977年の製作。

 

    北京五輪のジャンプ選手の失格が1面トップの阿呆莫迦新聞  蝶人

 

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独ブリリアント盤「マリア・カラス25オペラ選集」52枚組CDを聴いて

2022-02-08 16:05:40 | Weblog

楽千夜一夜第490回

 

昔から「西のからすに東のひばり」と謳われているように古今東西歌手も人世もいろいろあれど、最後の最後はこの2人に止めをさす、あるいは刺されるのでR。

 

この52枚組CDは独ブリリアント盤だが、旧EMI盤もモノラルであるし、音質上のネックは全く感じずにこの天才的歌姫の独創的歌唱を相当の安価でお手軽に満喫することができます。

 

曲目はベッリーニからケルビーノ、ドニゼッティ、レオン・カバレロ、プッチーニ、ロッシーニ、スポンテイーニ、ワーグナーの「パルシファル」まで満遍なく揃っているが、やっぱしセラフィン、ヴォットー、デ・サバタ、グイ、ジュリーニ、クライーバー、カラヤンなどがスカラ座の劇伴で振ったヴァルデイが一番エキサイテイング゛でがす。

 

   政権に対決できない野党などとっとと畳んで与党に入れ 蝶人

 

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荒井献・大貫隆・小林稔・筒井賢治編訳・新約聖書外典「ナグ・ハマディ文書抄」を読んで

2022-02-07 11:45:25 | Weblog

照る日曇る日第1705回

 

1945年12月にエジプト南部ナイル河畔の町ナグ・ハマディで発見された「死海文書」と並ぶ古代キリスト教の「非正規」文書の翻訳である。

 

千数百年の歳月を経て復元されたその中身は「イエスの知恵」「「ペトロの黙示録」「ヨハネのアポクリュフォン」「トマスの福音書」「エジプト人の福音書」「ユダの福音書」でいずれも興味津々驚愕の内容である。

 

例えば、最後の「ユダの福音書」におけるユダの立場は特異なものである。12弟子の中でユダだけがイエスという存在の真実を理解しているがゆえに、彼はキリストから最も信頼されている最も重要な弟子であり、正規の新約聖書で描かれている卑劣な裏切り者とは全然異なる知情意を備えたインテリゲンチャンで、読めば読むほど「さもありなん」という説得力を備えて最後にキリストを裏切るのである。

 

以下はいくつかの断片の引用である。

 

それは一つの男性の女であって、そういうものとして現れ出ている。それは半ば男性として、そして半ば女性として名付けられている。男性としては集会と名付け慣わされ、女性としては命と名付け慣わされる。「イエスの知恵」小林稔

 

イエスが言った。「人間に喰われる獅子は幸いである。そうすれば獅子が人間になる。そして獅子に喰われる人間は忌まわしい。そうすれば人間が獅子になるであろう」(「トマスによる福音書」荒井献訳新約聖書外典)より。

 

イエスが言った。「私は火をこの世に投じた。そして見よ、私は火をこの世が燃えるまで守る」同上

 

イエスが言った。「過ぎ去りゆく者となりなさい」。同上

 

そしてこのようにして3つの力は讃えた。大いなる、見えざる、名を言うことのできない、処女なる、呼ばれえない霊と彼の「男性的処女」とを。そして彼らは力を願った。活ける沈黙の沈黙が出た。すなわち諸アイオーンの内の栄光と不滅とが。エジプト人の福音書。筒井賢治訳

 

   本当に輝いている人ならばテレビに出ても画面が輝く 蝶人

 

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主婦の友社版「誰もが泣いて喜ぶ愛と感動の冠婚葬祭その他諸々挨拶&スピーチ実例集No.101」

2022-02-06 11:51:56 | Weblog

蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話 第410回

  • ホールインワン達成祝賀会での仲間の祝辞

新井君、本日はおめでとう。*1

 

わが帝国玩具社マーケテイング部コンペ始まって以来のホールインワンを君は見事に達成されました。24名のコンペ参加者が7年間かかってただの1度も実現できなかったホールインワンを、なぜか新井万治君だけが達成されたのであります。

 

皆さんもご承知のように、ホールインワンは狙っても達成できないものといわれていますが、新井君に限ってはそうでもないでしょう。*2

 

いま突然思い出したのですが、本年度上半期にスマッシュヒットしたわが社のベストセラー、玩具の癒しロボ「ネンネ・グー」は他ならぬ新井君のプランニングによる作品でした。

 

彼はこの製品の開発から販売までの全プロセスを強い想念で思い描く中で狙い通りの成果を達成したと語っていました。*3

 

「念ぜよ、さらば通ぜん」これが新井流であります。「叩けよ、さらば開かれん」です。ですから皆さん、僕らも新井流イメージトレーニングをしっかりマスターして、次回はぜひホールインワンを連発いたしましょう。

 

  • アドバイス
    • 1滅多にないホールインワンを達成した友人を祝う言葉は、その場の雰囲気をいっそう盛り上げ、明るく楽しいムードにすることが狙いである。
    • 2会社仲間とのコンペならば、その達成者個人のみならず組織全体の喜びやプラス材料につながるようなスピーチに仕上げるほうが有意義である。
    • 3多少褒め殺しに近いがユーモラスなあいさつとしてフィニッシュできた。

 

    我が眠る時に見ている夢もあり目を見開きつつ見る夢もあり 蝶人

 

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正岡子規著「獺祭書屋俳話・芭蕉雑談」を読んで

2022-02-05 15:41:51 | Weblog

照る日曇る日第1704回

 

明治27年、26歳の子規が長年に亘る夜なべ仕事である「俳句分類」の成果を踏まえて綴った俳論集の前者は、名のみは高いが、その内容に特筆すべきものはない。語句と定型の慣用的狭隘ゆえに和歌はすでに絶滅し、俳句も明治の御代のうちに沈没するだろうという予言も当たらなかった。

 

わずかに其角、嵐雪、去来、丈草、支考など芭蕉の高弟たちの作風を具体的に作品を並べながら論じているくだりは面白いが、明治29年には、嵐雪の優美派が撤回されて其角と同じ猛烈派に編入されているから、君子は豹変したのである。

 

続く「芭蕉雑談」も、激しく豹変する。ひとたびは「余は劈頭に一断案を下さんとす。曰く芭蕉の俳句は過半悪句駄句を以て埋められ、上乗と称すべき者は其何十分の一たる少数に過ぎず。否僅かに可なる者を求めるも寥々晨星の如し」と、勇ましくタンカをきったものの、後になると例外続出どころか、俳聖ばにせを全作讃美!の大合唱となり終わって、豹変転じて家猫のごとく大人しくなる。

 

まあ君子豹変はもとより滄海桑田すら世の習い。むしろ子規の時期折々のあっけらかんとした変身、転向こそ、いっそ健康な精神的態度なのかもしれない。

 

     あどけなき童子に戻って「鬼は外ォー、福は内ィー」と叫ぶなり 蝶人

 

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山上たつひこ著「王子失踪す」を読んで

2022-02-04 10:16:29 | Weblog

照る日曇る日第1703回

 

異能の天才による異色小説集なり。どれも面白いが、げんみつに言うと冒頭の「王子失踪す」から「キャロル叔母さん」「その蛇は絞めるといっただろう」までが抜群で、後の2作はやや落ちると思う。

 

とりわけ興味深いのか「その蛇は絞めるといっただろう」で、大蛇に締めてもらい食べられて消化吸収してもらいたい究極のマゾ男の物語だが、蛇屋が自信満々で提供した獰猛なアナコンダがいつまで経っても絞殺さないので2人で消耗するというコメディだが、砂金facebookに頻出する蛇動画と合わせて鑑賞すると一層興趣が増すだろう。

 

しかしこれらの短編は既に漫画として完成された作品の散文化なので、次はこれを山上選手自身の手でぜひ映画にしてほしい。村上春樹の「ドライブ・マイ・カー」より遥かに面白い傑作が誕生するはずだ。

 

    何事もなくて無事に日が暮れるただそれだけがおいらの願いさ 蝶人  

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すべての言葉は通り過ぎてゆく 第100回

2022-02-03 11:51:23 | Weblog

西暦2022年睦月蝶人狂言綺語テル&バガテル―そんな私のここだけの話 第410回

 

毎日毎日をしっかり生きようとぼんやり生きようと、人世は知らん顔で、黙々と流れ去っていく。おい、私の人世よ、いったいどこへ行くんかね。1/2

 

もはや去年の噺だが、「紅白」のトリの福山と、大トリのMISIAの歌って、ほんと下らなかったね。凡庸な歌詞をいくらいい喉で歌っても、その凡庸さが2乗になるだけ。しかも両人ともそのことをてんで知らないで得意そうに歌っていた。1/3

 

オミクロン株による第6波感染が視野に入ってきたので、人々は鬼の居ぬ間の洗濯に勤しんでいるところだ。1/4

 

なんでデルタ株による第5波が本邦では急激に衰退したかについて合理的な説明の出来なかった感染専門家どもが、またしても今次のオミクロン株大爆発について連日テレビでもっともらしい解説を加えている。所詮は我々素人並みの知識しかない癖に。1/5

 

デルタ株が絶滅寸前になっていた時には鳴りを潜めていた東京と大阪の阿呆莫迦知事が、オミクロン株が躍進すると同時にまたしても毎日テレビにしゃしゃり出てきて、広報部に任せればいいコメントを、嬉しそうにのたまわっている。1/6

 

新型コロナ対策に失敗して政権を投げ出した安倍蚤糞やガースーと同じように、岸田選手もオミクロン株による第6波攻勢にお手上げとなって、戦線逃亡を図ることになるだろう。1/7

 

「美術手帖」の2月号に息子の記事が出たので、「たらば書房」で3冊も買ってしまった。親馬鹿ちゃんりん茹で小豆だなあ。1/8

 

人世に疲れ果て、おのれの無力にうち拉がれて、なーんもいいたくない日もある。1/9

 

知らない間に大相撲初場所が始まっていたが、横綱照ノ富士の圧倒的な強さに驚く。当分は彼の時代が続くだろう。1/10

次々に横綱に挑む実力者を次々に倒していく照ノ富士。実に見応えのある初場所である。1/11

 

さて問題です。朝起きるといつも喉がカラカラに乾いているのは1)ベシケアOD錠、2)カンデサルタン錠、3)タムスロシン塩酸塩OD錠のうちどれのせいでしょう?1/12

 

国民党という糞と都ファースト党という味噌がくっつけば、まっこと見苦しい糞味噌党が一丁上がりとなるだろう。1/14

 

もはや「外壁と屋根を安価で直します」、なんちゅう売り込みしかかかってこなくなった、我が家の固定電話であった。1/15

 

昨日はリーマン時代の友人と楽しいひと時を過ごしたのだが、真夜中に携帯警報で叩き起こされ、朝テレビをつけると、狂ったようにトカラ津波警報を喚き散らしている。日課のも血圧を測ると、またしても170を超えた。1/16

 

22年9月からN響の新首席指揮者になるファビオ・ルイージ選手のブルックナーの交響曲第4番をテレビで視聴したが、別にどうということもない演奏で失望した。この曲の出だしは、どうあってもベーム&ウイーンフィルのようにやってもらわないと困るのである。1/17

 

新型コロナで感染した施設が検査のために休むのは当然だが、休むのか休まないかを利用者に連絡してこないのはけしからん。てんで組織の体をなしていない。1/18

 

猛烈なオミクロン株の大繁殖なのだが、誰もがいちおうは警戒しつつも、「感染してもどうせ大したことにはならないだろう」とたかを括って、平気な顔で街中を闊歩しているずら。1/19

 

いくら3回目のワクチンを打ったって、まん防を16都県に敷いたって、屁のツッパリにもならないだろう。それと知りつつオミクロンとなれあっているおらっちたち。1/20

 

尾身クロンよ、ホームステイは不要なんだね。よっしゃ、おらっちも書を捨てて町に出よう!1/21

 

尾身黒ンよ、君はなんの専門家なのかね。おれたち素人や政治家でさえ多少は持ち合わせているコモンンセンスというやつが、君の脳味噌には完全に欠落しているようだね。1/22

ごんたくれ力士の阿炎が横綱照ノ富士を堂々とやぶって大相撲初場所は大混戦。今日の千秋楽がだんぜん面白くなったずら。1/23

 

大相撲初場所で御嶽海が本割で照ノ富士をまかして3度目の優勝。大関になっての来場所が楽しみだが、横綱の怪我が心配だ。1/24

 

なんのことはない、立憲民主党といのは。前の枝野党首の方針通り、自公政権に徹底的に反対して、共産党とそれなりに野党共闘していたほうが、よっぽど存在理由があった、ちゅう訳やね。1/25

 

元英国ロイヤルバレエ団プリンシパル、吉田都の最後の公演の再放送をみる。ピーターライト振付による「ミラーウオーカー」を元同僚のイレク・ムハメドフと踊った吉田都のラスト・ダンスは、何度見ても感動を誘う。1/26

 

去年の夏から開店休業状態で始まって徐々に加速し、3度の延長を経ていよいよ今週の金土日3日間で終了する「佐々木健 合流点」展。遠路はるばる駆け付けてくださった方から行ってほんとに良かったという言葉を頂戴すると、やって本当に良かっんた、と嬉しくなる。1/27

 

「橋上女」が消えたかわりに「橋上お婆さん」が登場したが、生活保護を受けたIさんは転居し、Sさんは歩けなくなってしまったそうだ。少しづつ人事に異動があるわが町内。1/28

 

誰一人真面目に聞いてもいないのに、「新しい資本主義」がなんたらかんたらと講釈しているうちは良かったが、なんせ安倍蚤糞にギュッと急所を押さえられているので、佐渡金山の世界遺産登録さえ自分の一存で仕切れない哀れな岸田選手。1/29

 

本日は鎌倉十二所、五味家にておよそ半年間に亘って開催された個展「佐々木健 合流点」の最終日で、昨日と同様全国から大勢の方が訪れてくださっている。よくここまで辿りつけたおのだと皆様に感謝です。1/30

 

イエスが言った。「過ぎ去りゆく者となりなさい」。(「トマスによる福音書」荒井献訳新約聖書外典)より。1/31

 

  スーパーにずらり並んだ恵方巻明日になればみな捨てられて 蝶人

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なにゆえに第95回~西暦2022年牟睦月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2022-02-02 16:02:58 | Weblog

ある晴れた日に第670回

 

なにゆえにまた箱根を走っている去年からずっと走っていたのか?

 

なにゆえに君は斃れる一年分の疲れが溜まって

 

なにゆえにまたバレンボイムが棒を振るなんでも平均点は出す人だから

 

なにゆえに元旦のウイーンはいつも青空バレリーナが屋外で踊る

 

なにゆえにもっともらしくコロナを語る専門家という名の素人の癖に

 

なにゆえに息子は沖縄に行くという「第6の封印」が待ち構えているのに

 

なにゆえに雪が突然降って来る天帝からの手紙を携え

 

なにゆえにアルツ注射は極超痛イソミ先生は注射が下手糞

 

なにゆえに氷川きよしはマッチョを捨てた己の内なる女性に目覚めた

 

なにゆえに北条などを持ちあげるのか源氏政権の簒奪者なるを

 

なにゆえに毎日テレビでしゃべくるのなんたらショーのなんたらキャスター

 

なにゆえに内閣支持率が上がってるそんなにいいことしていますかね

 

なにゆえにオミクロンは恐ろしい極超音速で感染させるから

 

なにゆえに「社会を回す」と偉そうに言うお前が回しているわけじゃない

 

なにゆえに美術雑誌は難解か寿限無寿限無五劫のすりきれ

 

なにゆえにau携帯が悲鳴を上げるトカラ列島大地震とかで

 

なにゆえにふきのとう舎はお休みになったボランテイアさんが感染したので

 

なにゆえにふきのとう舎から連絡がない明日はやるのかお休みなのか

 

なにゆえにどっと疲れた今道子の写真展を見たから

 

なにゆえに歌会始は桁糞悪い一格上であぐらをかく歌

 

なにゆえにオミクロンを軽視する第6の波は地球を覆う

 

なにゆえに10本のチューリップを買ったのか今日は結婚記念日なので

 

なにゆえに人は人を好きになりしばらくしてから嫌いになるのか

 

なにゆえにオミクロン株は止まらないほんとはみんな匙を投げてる

 

なにゆえにユダヤ人はパレスチナ人を苛めるナチがユダヤを苛めたように

 

なにゆえに吉田都は引退した実力のある新人がいるから

 

なにゆえにオミクロンごときに怯えている次のパイ株はもっと凄いぞ

 

なにゆえに「笑うキリスト」が出てこない新約外典には出てくるのに

 

なにゆえに世界中で戦争は起こる「人殺しはとても愉しい」

 

なにゆえにミャンマー国軍を応援している資金援助を即停止せよ

 

なにゆえに廃インク溢れて印刷できない結局またしても買い直しだ

 

なにゆえに橋下某をキャスターに使う維新の象徴的存在を

 

 

 なにゆえに建て替え経費を払わない保険会社の傲慢怠慢 蝶人

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西暦2022年牟睦月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2022-02-01 17:47:22 | Weblog

ある晴れた日に第669回

 

突発の非常事態はいつでも起こる「ドアが開かない」「心筋梗塞」

 

歴史的コンクールであったけど好きにはなれないショパンの音楽

 

第6波オミクロン株の後に来る第7の波パイ株を懼れる

 

寺山のあの急坂にギフチョウがゆらゆらと舞う丹波の4月

 

今道子 吐き気がするほど残酷で この世ならざる 美を秘めた写真

 

スカルラッティのソナタ長調をよれよれになりつつ弾き終えるトン・コープマン

 

下々とは別格の存在であると思いつつ歌会始で歌詠む人々 

 

政治家が人流と呼ぶうわばみの鱗となりて路地をさ迷う

 

弥勒世の眠りを覚ます津波警報3連続でその後寝られず

 

時々は憎らしくなることもある我を撥ねたる車の女

 

メジロあり。夫婦揃って我に言う。「仲良きことは佳きことなり」と。

 

 毒心を持つ職員に当たったら利用者にとり施設は地獄

 

紅白の境界線を跨ぎつつひばりを歌う氷川きよし

 

オミクロンで外出規制が出る前に民草こぞりて鎌倉に来る

 

満月より十三夜とか十六夜の月が好きだが君はどうかね

 

ガンマからオミクロンへと進化する新型コロナに追いつけぬ我ら

 

一瞬にしてひとはなぜ人を愛し一瞬にして人を憎むか

 

正月の病院はどこも混んでおりロキソニン飲んで患者は堪える

 

いっぺんに古代人になりました「命は自分で守れ」と言われて

 

南海のトンガ火山の爆発に逗子の海水田越川に入る

 

知恵遅れなれどその遅れこそ愛らしく宝物のように思わるるなり

 

またしても猖獗を極めるコロナ禍にずずいとしゃしゃり出る緑のタヌキ

 

オミクロンがどうじゃこうじゃと騒いでいるが気にかかるのはビルマと香港

 

元旦と2日にカワセミの青を見る今年はなにか良きことあるや

 

その昔料理教室に通いしが何ひとつ身につかず止む

 

Oh猛烈! 弥勒株が大増殖 されど我らは 我感せず

 

ぶっちゃけて素人同然の専門家がテレビでとくとくコロナを語る

 

「30年後には日本はこうなる」という議論だが私は死んでる

 

我もまた憲法改定論者なるが1章削除を言えば白ける

 

5年前は町内総出で雪掻きしたが今朝はだあれも出てこなかった

 

 

「病院は満員だからあんさんがてめえでなんとか都合するのよ」 蝶人

 

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