せめてもの健康維持のためと思って、通勤経路を変え朝晩40分歩くようになってから6年半。ずいぶん歩いたものだ。
およそ3.5キロ。駅から病院までのルートはいくつかあって、この神社はその一つの途上にある。この神社のことはこれまでにも、何度か書いてきた。
朝、ミツマタの横の石段を上がって一息つくと、私と同い年、昭和38年生まれの石灯籠が迎えてくれる。その石灯籠も先の大震災ではばったりと倒れてしまった(『病理医の仕事』2011年3月14日)。いまでは、すっかり直してあるけれどつなぎ目をみるとあの日を思い出す。
この神社を通るときは、もちろんお参りする。
二拝二拍手一拝
お祈りすることは、その都度いろいろあった。
家族のことがあれば、自分のこと。
何より願ってきたのは、自分がよりよい人間になりたいということだった。“よい人間”というものがはたしてどんなものか、人それぞれのものなので、定義することは難しい。
ただ、よい人間になるというのはなかなか難しく、未だにそうなれたという自信はない。
これからもよろしくお願いします