出勤前、「今日は、当番でもないし、比較的時間にゆとりがあるな」なんて、思いながら病院に着き、顕微鏡の前に座るとマッペ(標本を並べて置いておくケース)の山。
病理の仕事というのは、一般の臨床の科と違って、患者すなわち標本はそこにずーーっと存在する。
臨床では、患者さんの大部分は治る。治れば、退院で、患者さんとはさようなら。
だけど病理はそうはいかない。患者さんが治って退院しても、将来のこと(たとえば、患者さんが癌だったら、再発の有無)のために、患者さんから切除した胃とか、大腸とか、乳腺の腫瘍などの診断は確定させなくてはいけない。
だから、どんなに難しい病変でも診断をつけなくてはいけない。マッペの上の標本も、「患者さんが退院したから、もう診断もいらない」とはならない。
おそらく、仕事を辞めるまで標本はついて回るだろう。だから、「今日は患者が来ないから仕事は楽」とか、「今日は自分の担当入院患者がいないから楽」なんてことは無い。
職場につくとマッペの山。仕事が目の前に山積みなんて、あーーー幸せ。トホホ
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