こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

木漏れ日

2009年11月22日 | あの頃のこと…思い出話
学会の帰り道、少し遠回りして、近くの公園の中を歩いた。
この公園は私が子供のころに開園し、私も親に連れられて何度か来た。
サイクリングコースで自転車の練習をしていたときに転んで、前歯を折ってしまうという、今で言えば訴訟にでもなりそうなこと(安全の確保をしなかった)があり、それ以来行かなくなったが。

子供のころ、といっても幼稚園から小学校1、2年生のころ、ちょっとしたことで、すぐ涙ぐんでしまうほど私は泣き虫だった。いじめられていたという記憶は無いものの、なんだか心の中で泣いていた思い出が強い。

弟が知恵遅れだったのが関係していたのかもしれない。なんとなく被害者意識みたいなのがあったような気がする。今にして思えば、弟に対して失礼な話だ。障害者を身近に持つ人には、どうしても被害者意識が生じているような気がする。
障害者の人というのは、いわゆる"健常者"のシステムに合わせるのが困難な人である。そういった人は、家族にとっては当たり前の存在であるが、世の健常者に合わせるために苦労が生じる。そのために、"健常者世界"からの被害者みたいになるのかもしれない。

私自身、あの頃、何をどう思っていたのか、よく覚えていないが、どこへ行くにも両親は弟も一緒に連れて行ってくれていたように思う。
一緒に写っている写真もたくさんある。

弟は、最近少し頑固になってきたが、40歳を過ぎても元気で、時々あったときには、兄弟げんかをしたりしている。

私が自転車で転んだおかげで、弟の遊び時間をとってしまったのだろう。悪いことをした。