こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

少子化 晩婚化 婚活・離活

2009年11月26日 | 日々思うこと、考えること
子供手当もそう、子育てを頑張っている家庭にお金を投下すれば、それは必ず、子供関連に使われる。私は、そろそろ子育ての後半戦に入ってきて、恩恵はあまり受けられないが、それも仕方ないと思う。今の日本で親になるのは、相当、損だ。だから、これから、結婚して子供を持ちたい、育てたい、と思っている若い人は、相当な覚悟が要る。
私自身は、恋愛と結婚は違うと思っていて、恋愛は、年齢、性別を問わず、幅広く相手のことを好きになることで、結婚は愛し合ったうえで、この人との間に子供をもって、その子供を生み育てるためのものだと思っている。
恋愛の延長で、十分な避妊をせず子供ができてしまい、結婚するカップルがいる。私の周りにもそういったカップルがいるが、避妊をしない男というのは何なんだろう。もちろん、子供を持つことの望んで避妊をしない男を許した女性といるのもいるのかもしれないが・・・一時の無防備な衝動の結果が大事な命とするのは、いかがなものか。でき婚のカップルがあとで離婚すると、それ見たことか、などと嘲りの対象ともなりがちだ。こういう場合、男はちゃんと責任を取らないといけない。妻子に愛情を、特に遺伝子を分かち合った奥さんのことは絶対に大切にしないといけない。
中絶件数は年間30万件というが、これって、どうなんだろう。勘弁してほしい。30万"件"ではなく、30万"人”だろう。病理解剖で死産の赤ちゃんを解剖することがあるが、命を授かったのもつかの間、いろいろな障害があって父母の顔を見れずに死んでいく赤ちゃんに対して、遺伝学的な親の都合によって殺される赤ちゃんが30万人中どのくらいいるのだろう。

いろいろな矛盾が、少子化、晩婚化を招いているが、これを論じているのはマスコミや政治家などのまあ、インテリ層。そういった人たちが上から目線で論じたところで、一向に改善はしないのではないか。婚活にしてもそう。いかにも若い人が結婚したくてもできないような風潮をいっているが、マスコミに出てくるのはそこそこいいセンいっているが、わがままなひとが結婚できないといっているだけのような気がする。もっとさ、本当に結婚したいけどできない、地味でまじめな人って、すごい数いる。そういった人たちに愛の手を差し伸べてあげてほしいのだが・・・

少子化、晩婚化の原因はいろいろあげられるだろうが、私は、団塊世代の子供たちへの教育が悪かったというのもあると思っている。団塊世代の女性についてはよくわからないが、男はひどかったんじゃないのかな?彼らは自分たちが年をとるにつれてさまざまの社会現象(学生運動、海外買春、女子高生ブーム、バブル、援助交際)を引き起こしてきたことをもっと自覚してほしい。遅くはないから、社会に対して反省をして、これから少しでも還元したらどうだろう。でも、まあ無理なんだろうな。この前も、ある新聞の投稿欄に団塊世代とおもわれる一団の、飛行機でのひどいマナーのことが出ていたし。あの人たちって、いったい何者なんだろう???