こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

死にかけたこと

2010年05月23日 | 日々思うこと、考えること
 だいぶ前のことなので、もう問題ないと思うが、飛行機に乗った時に、死にかけたことがある。墜落ではなく、機内で。

 以下は、私が死にかけた某航空会社にあてて出した抗議のメール。
「通路側の座席にて頭が少し通路に出る様な格好で眠っていたら、突然、頭の上をものがかすめて目が覚めました。次の瞬間、重いビジネス鞄が通路に激突していました。
 乗務員の女性が荷物置きの蓋を開いたと同時に滑り落ちたということでした。乗務員の女性は、鞄の持ち主に謝っておられましたが、私に対しては何もありませんでした。鞄の持ち主は私とおなじ研究会のメンバーで、その場では、気まずくなると思いましたし、見かけ上、何も無かったので黙っていました。
 あとで、このことを見ていた私の隣の方(この方も同じメンバー)がおっしゃっていましたが、落ちる向きによっては首の骨が折れてもおかしくない様な状況でした。今思い出しても、非常な恐怖感を覚えます。

 さて、ご回答いただきたいのは以下の2点です。

 1)荷物入れの蓋を開く際に、中の荷物が落下しうることは常識かと思うのですが、貴社の場合そのようなことに対する注意はしなくていいことになっているのでしょうか?

 2)私は職場でリスクマネジメントをしておりますが、貴社ではインシデント報告のシステムはあるのでしょうか?
あるとすれば、この便において、インシデントレポートは出ていますでしょうか?
 仮に、インシデントレポートが出ているとしても、鞄のことについてだけで、荷物入れの真下にいた客についての記載は無かったと思いますが、どうだったでしょうか。
 このようなことに対して、乗務員が問題意識を持たないということは、大変深刻なことです。
 もう5センチ通路側に私の頭が出ていたら、もしくは乗務員の方の体にあたって私の方へ跳ね返っていたら、どうしていたのでしょうか。安全管理は小さなことの積み重ねです。
 1985年にあった貴社の墜落事故は、今回私が経験した手荷物の落下のようなことがが積み重なって起きたのだと、つくづく実感したと同時に、墜落事故を経験しても何も学んでいないと思いました。スイスチーズ理論は決して間違いではありません。同じ程度の意識の低い乗務員は、彼女だけでは絶対にないし、同じ様なレベルの職員はほかの部署にも均等にばらまかれているに違いありません。このようなことを続けていたら、また数年以内に墜ちるのではないでしょうか。
 マイレージサービスもありがたいですが、乗務員、職員の意識(ひとりひとりが、少しずつでも頑張る)を高めていただき、命の心配をしないで乗せてもらいたいと思います。」

 このあと、原因解析を行ったこと、再発防止に努めること、などが綴られたメールが来たので、それなりに納得してそれ以上は追求しなかった。
 今、この文章を読み返していても、非常な恐怖で手に汗がにじんでしまう。
本当に怖かった。
 皆さんも、飛行機が飛び立つ前の荷物入れの開け閉めには気をつけて下さい。
決して大げさなことではない

ブログランキング・にほんブログ村へ←よろしく!→

 PVアクセスランキング にほんブログ村