最近、なにか明るいニュースがないかといわれると、すぐには思い浮かばない。だが、新聞やテレビで流している悲しくて暗いニュースばかりを見聞きしているままでいいのだろうかと思う。
人が自分の五感を持って知りうる情報などたかが知れている。そして、種々の災厄はその範囲の外で起こって、藪から棒に襲ってくる。そんなことで、自分の命とか生活とか尊厳を侵害されないように情報というものは発達してきたのだろうと思う。逆に言えば、情報というものには噓やインチキも含まれている可能せいもあるので、十分吟味して扱わなければいけない。
ジャーナリストは命を賭けてまで自分で真の情報を得にいく。だが、私はジャーナリストではない。情報を得たいと思うが、人任せ。それで果たして良いのだろうか。すべては疑ってかかれという人がいるが、どの情報をどう組み合わせて考えていけばいいか、判断は難しい。
そこで、明るいニュースの話に戻るが、どうしたらそういう話を聞くことができるか。それには、身の回りの小さな出来事を明るいニュースとして捉える。そのためには、身の回りの出来事を注意深く見ながら、明るいことを探しながら生きてみる。もちろん、過去を振り返りながらだが。
鯉が元気に泳ぎはじめた
病院の横の梅園の梅もほころびはじめた
「過去に目を閉ざす者は、現在に対しても盲目になる」