こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

今さらながら落ち込んだ

2018年11月04日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

友人に「(病理医って)国家試験に通った医者である必要あるの?」と真顔で聞かれた。自分が30年近く医者としてやってきたことが否定されたようで、少しムッとしながら、病理医の仕事を説明し、医学教育を受けたうえで国家試験に合格した有資格者でなければ病理医はできないと説明した。心を落ち着けながら話したいつもりだったけど、私の怒りともなんともいえない思いが顔に出てしまっていないか、少し心配になった。

今さら病理診断は医行為(医師が行う行為)だからなんだということを言ったところで仕方がない。病理医の仕事を一から知らしめていくしかないのだ。

それにしても、相当落ち込んだ。以前から付き合いのある友人ですらこうなのだから、病理医なんて聞いたことのない人、例えば、このブログの読者の方にだって、我が友人と同じように私が医者なのだか、医者でなくてもできる仕事を好き好んでしているのだかわかっていない人もたくさんいるのだろうと思うといたたまれない気持ちになる。

もう、10年以上このブログで病理のことを書いてきたけど、まったく、本当にまったく病理の知名度を上げることに役立っていなかったというのも残念な気持ちに拍車をかける。もちろん、知名度は多少上がったかもしれないが、その仕事の内容はほとんど理解されていなかった。患者と接することがないために知名度は上がらず、人気も出ない。病理医を増やすことがいかに大変であるかを思い知らされた。

さあどうしよう

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