梅雨らしいじめじめ天気。鎌倉を出るときに雨は降っていなかったが、横浜を過ぎたあたりから窓の外は土砂降り。こんな雨の中を突っ切って走る列車というのは、銀鉄のようでカッコイイ。ただ、都内の一部には洪水警報が出ているらしく止まったり、遅れたりしないだろうか少し心配だ。

G7サミットがおわり、あの、”解散を進言する”といった話はどうなったのかわからないが、国会も閉会した。あとは、ワクチン接種を加速させて東京オリンピッック・パラリンピック開催に向けて一直線。はじめからこのシナリオを考えていたのだとしたら現政権はすごいともいえるが、たぶん流れが勝手にこっちに向いてきたのだろう。与党の代議士にしてみたら、コロナ対策は政府に任せて、自分たちはこれから3ヶ月ほどかけて、じっくり選挙対策ができて願ったり叶ったりだろう。内閣不信任決議案が”粛々と”一蹴された野党はというと、まあ、同じような対応をすることになるのだろうけどめぼしい広告塔がいないので、苦戦を強いられるに違いない。せめて各選挙区で野党統一候補をちゃんと立てることができるようにしてほしいが、誰もがお山の大将になりたがっている状況では難しいか。与野党で拮抗していてくれないとますます政治はどこかわけのわからない方に向かっていってしまう。イスラエルでは、ずいぶん広い範囲の党派が連合して政権を取った。とりあえずとはいえ、たいしたものだ。わが国の野党各党にもそういった動きがあったら政治に緊張感が生まれると思うが、なかなかそうはいかない。

ワクチン接種が進んで、集団免疫を獲得できたら多少は小康状態となる。それがいったいいつになるかはわからないが年末までには達成できるだろう。そこからどうやって傾きかけたこの国を立て直すのか、今から考えなくてはいけないが、その間に総選挙が挟まれるのでそれはなかなか容易ではない。ただ、一体いつ終わるだろうと思われたこの状況の先が見えてきつつあるのは明るいことだ。そのことを見越して早めの動きを取る人が多くの利益を上げるだろう。

話は少し変わるが、朝日新聞が値上げをする。27年ぶりというから、インフレ誘導に対してこれまでよく頑張ってきたといったほうがいいかもしれないが、27年間でどれほど新聞離れが進んだのだろうか。その原因の解析はどの程度されているのか。ASAのおじさんの顔を見るともうこれでおしまいに、とはなかなかいえない。それに新聞配達は地域の防犯にも貢献しているので、もうしばらくは取ろうと思っている。ただ、最近の紙面がつまらない。コロナが始まった頃は我慢していたが、まだネットニュースと変わらないレベルだ。この1年半のうちになんら目新しい紙面を作ることができなかったというのはまずいだろう。前々から思っているが、定期購読者に対してデジタル版提供がないのかが不思議だ。商売があまり上手だとはいえない。それともデジタル版に力を入れて、紙媒体はやめようとしているのだろうか。新聞社もその巨体を動かないといけないときにあるのではないか。
波風立てず