こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

人生を楽しんできたか、楽しんでいけるか

2023年10月20日 | 生き方について考える
強い南風が吹いていて、今日の鎌倉は生暖かい。
ところによっては雨が降って、季節がまた進む。
今のところ時速60キロの人生
谷村新司さんが74歳で亡くなった。
このところ夜空が澄んでいて星がよく見えるので、昴を探した。
オリオン座からまずはアルデバランを探し、そのもう少し上に、ぼんやりとした青い星団を見つけた。
それにしても74歳とは若い。そう思いながら、しばし夜空に目を凝らした。


この前、私より歳の若い病理医二人の雑談が耳に入った。
まだ30代の若い方が、

 80までは生きたいですね、といってもまだ40年以上か。

と言い、相手の年長の方が、 

 うーん、あと30年か、なんとかなるかな?

と独り言で応じていた。

もうすぐ還暦の私には20年、二人とも若いなと、そして自分がもう棺桶に片足を入れていると感じた。
彼らにとって、というか人間だれしもその辺りが潮時なのだろう。
私もそう思ったし、その先は認知症にならないでいたらもうけものだ。
一寸先は闇だが、癌などの重病に罹るということがない、とか日本がどこかの国との戦争にならないと仮定して、残り20年、どうやって生きよう。

生きていく上で何よりも大切なことは、その長短にかかわらず、人生は楽しいものでなくてはいけないということ。
これまでの人生を振り返るとその時々は死にたくなるほどとても辛いと思えることが山ほどあったし、今でもほうりだしたくなるようなことがいくらでもある。
それでも今、私はこうして生きている。
天の配剤と言っていいのかはわからないが、生きているということ、生かされていることだけでもとてもありがたく、結局のところこれまでの人生、そう悪いものではなかったとも言える。

人生を楽しむ、などというとクレジットカードかサラ金のキャッチフレーズのようだけど、お金がなくても楽しむことはできる。
何より大切なのは周りの人とうまくやること。
人間所詮一人とはいえ社会生活抜きには生きていけず、その上で人との接触を避けることはできない。
人とうまくやるということは、他人のことを思いながら生きるということであって、今の言葉で言ったらダイバーシティを意識するということ。
気がつくのが遅かったように思うが、今がスタートと思って始めてみたら人生がもっと楽しくなるような気がする。
一人でも多くの人が幸せに

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