こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

これにはさすがに泣けてしまった

2020年12月16日 | 日本のこと、世界のこと
マスコミ報道で知ったことだが、読んだとたんに泣けてきた。なんでも、


とのこと。こんな時に8人も集まっての会食、それも忘年会。そして、そのメンバーの一人が一国を預かる総理大臣。これはダメだ。
昨日のエントリーでも書いたが、正常性バイアスに捉われた人が飲み会をやって感染を広げる原因となる。それが、こともあろうに総理大臣、政権与党の幹事長が正常性バイアスに捉われているようでは、この国は危うい。もっともまずいのは、忘年会に出ることをやめるという決断ができなかったこと。周囲に参加を止める人もいないということだ。

私の病院、忘年会は当然のことながら自粛。去年の楽しかった忘年会を懐かしがりながらこの年末は過ごす。息子の勤務先はもうだいぶ前から4人以上の会食は禁止。この前、うちに来た時、こんなことを言って嘆いていた。

「コロナの患者さんでストレスはどんどん溜まるのに、毎日、病院と家の往復。一人暮らしが多いから、他の人と一緒に食事もできないなんて、みんなつらいよ。」

ただ、ほかの医療機関での会食クラスターの発生を聞くと、そうするしかない。医療従事者への支援がどうだって、これじゃあまったく掛け声倒れ。こんな人が国のトップにいたら、その国民だってそれに倣う。政治家とは国民の模範であるべきではないか。もうこれは犯罪に近いことだ。
みなさん有り余るお金があって、自粛でその使い道に困っているのかも知れないが、それならその忘年会で使う金を、今年は行った気になって我慢して、困窮者への支援に寄付しようとか、そういった想像力は働かないのか。
新総理、こんな人だったのか、もっとまじめで真摯な人だと思っていたのに、とてつもない失望感に襲われる。

昼になったら、コロナ担当大臣も官房長官も”一律で5人以上の会食を否定しているわけではない”とか言っている。忖度ここに極まれり。今は非常時だと我慢することはできないのだろうか。

この先、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が広がったとしたら、この忘年会が原因の1つといっていい。これまで幾度も裏切られてきたが、今度のことはもう絶望的だ。もう、政治、政治家に期待してはいけないのだろうか、それとも、政治を人に任せてきた私が悪かったのかもしれない。米国では、大統領に忖度しないで辞めさせられる閣僚がたくさんいる。政治制度の違いもあるから一概に言えないが、かの国にはしっかりした人がまだまだいるということだろう。この国の民度とか社会的常識といった点の劣化はひどく、将来はとても暗いものだという気がしてきた。
飲み会だったらオンラインでやったらいい

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