新元号は令和。美しい字といい響きですぐに気に入ったのだけど、私の周りでは、これがあまり気に入らない人もいた。「令って、命令の令ですか?」と、字を見る前に聞き返された。つい私も、「そう、号令の令」と応じてしまった。私は流されやすい人間なのだろうか。
あとは、大宝律令の令と言う人もいた。色々な受け止め方がある。
”れい”というと、3年奇面組の一堂零を思い出す。無茶苦茶な中学生だったら、あの漫画どうなったろう?起立、気をつけ、”れい”、もある。この先の日本人の生き方が、堅苦しいものにならなければいいが。ちょっと心配。出典は万葉集ということだから、おだやかものとなってほしい。
先月は、アドラー本2冊。
大切なのは、自分を大切にすること、自分は自分のために生きているということを理解し、自分を第一に考えるということだと思うが、周囲との調和をどう取っていくか、それがなかなかむずかしい。
読んだ本の数:3
読んだページ数:888
ナイス数:85
幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えIIの感想
前作、嫌われる勇気、からのアドラー心理学理解のための作品。課題の分離を基本とし、人生のタスク、信頼、そして愛。前作に比べると、インパクトは少ないけれど、そのベースの上で読み、理解はより進んだ。人間が変わるのにタイムリミットはあるけれど、それは寿命をむかえる、その前日までにある、というアドラーの言葉、人生、決して捨てたりしたらいけない。
漫画版で少し理解しておいたのが助けになった。いきなり読んだら、もっと強いインパクトがあったかもしれないが、よく理解しようと思って読んだことだから、これでよかった。なにかのコマーシャルで、人生、いつだって真剣勝負、というようなコピーがあったけど、人生が微分積分であると理解するといいのかもしれないと考えた。55歳からとなると、生きているうちに生き方、考え方を変えることは難しいかもしれないが、やらないよりはやった方がいいに違いない。一瞬一瞬を真剣に生きたら、死ぬ頃には幸せな人生をつかむことができるかもしれない。
元号は時代を映す