10月の読書メーター読んだ本の数:6冊読んだページ数:1413ページ体の贈り物 (新潮文庫)社会全体で不運な人を救おうとするアメリカという国がうらやましい。だけど、世界中の富が集中している国だからこそ、やれているような気もする。富があってはじめて人間の尊厳を守っていけるのではないか。アフリカのエイズ患者でこのような扱いを受けている人はどれほどいるだろう。読了日:10月30日 著者:レベッカ ブラウン
腎臓病の話 (岩波新書 新赤版 1100)客観性にいまいち欠ける文章。今ひとつ、エビデンスが伝わってこないのが残念。逆に言うと、日本における腎疾患を取り巻く環境がこの程度なのか。読了日:10月28日 著者:椎貝 達夫
人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))高校生のとき以来、2度目。内容はほとんど忘れていたけど、 人間、失格 で、かつて読んだことがあるのが確認できた。それにしても、わかったような気がしていたあの頃は何だったんだろう。40代になってやっと理解できた様な気がする。ただ、小説としては傑作だけど、失格の理由がこれでは、人間の根源的な部分までは到達できていないのではないか。読了日:10月28日 著者:太宰 治
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)上巻にあった若き天才科学者のがむしゃらな生き様は、年とともに失われてしまっていて、ユニークな大科学者の後半の人生といったところか。頭のいい人、ってこう、なんにでも興味を持ち、なんでもこなしてしまう、”すごい”人が多よね、っていうところか。読了日:10月20日 著者:リチャード P. ファインマン
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)久々に再読した。「下から見たロスアラモス」は私がこれまで読んできたいわゆる゛理系本”の中の最高傑作ではないだろうか?研究者個人としての頑張り、研究者同士のディスカッション、研究環境の大切さ、など科学研究を行う上で理想的な状況というものが具現化されている。しかし残念なのは、その人類史上歴史に残る研究の内容が原爆開発であり、そのために多くの命が失われ、未だに人類自身を苦しめているというのは残念としか言いようがないし、一つの罪を負ってしまったといえる。読了日:10月08日 著者:リチャード P. ファインマン