庭の草花の元気がない。この間までは大雨のせいだったのだが、今度はいきなりの猛暑にやられているみたいだ。東京オリンピックはゴタゴタ続きで、選手関係者から次々と新型コロナ感染者が出ている上に、今度は開会式の楽曲の作曲家が過去のいじめ問題で辞任することとなった。いじめは誰もが被害者に、そして加害者になりうる入り組んだ問題で、わからないことも多い。だが、確かなことは、そのいずれにとってもその過去を消すことはできないということ。いじめられた人は当然のことながら生涯その傷を負うし、いじめたほうは、傷を与えたという責めを負わなくてはならない。すなわちいじめたことによる負債を抱えているということを忘れてはならない。因果応報であり、これは全ての人にとって同じことだ。このことはまた別の機会に。
さて、このシリーズで前回導き出した、
M=F(N,T,S,L,P)
[M:文章の質量、N:文字数、T:テーマ、S:文体、L:語のレベル、P:目的]
という計算式について、具体的に考えてみたい。ツイッターで考えてみる。ツイッターの場合Nは140字。テーマは、いくらでもある。政治経済人間関係なんてところが多いような気がするが、これは目的との関係が深い。政治で民衆を扇動するような場合とか、DVを訴えるツイートとか、TとPの相乗効果は大きい。TかけるPといってもいいのではないか。ツイッターの場合、文体と語のレベルはわかりやすく平易だ。M=F(140,T*P,S,L)
次に、天声人語のような新聞の一面にあるコラム。Nは600字余りだそうだ。文体と語のレベルはテーマによって異なるが、比較的平易。大学入試によく使われる、と言っているぐらいなのだから、これが一般的な大学生の語学力なのだろう。語のレベルというのは数値化できるだろうから、中学生がわかる程度を2、天声人語レベル(大学生レベル)を4、社説レベルを6、学術書レベルを10とでもすればいいだろうか。文体は分けるのが難しいので、5段階。
ところで、文体ってなんだ、ということになる。世の中で最もわかりにくい文体というを、役所言葉にしよう。役所から発出される文書に質量は無い。
こんな文章、いったい誰が書いたんだ
と思えるほどで、文章としては軽いのだが、内容は重要で、読み飛ばしたら大変なことになることすらある。そんなわけで文体は分母にくる。役所の文書を5。逆にわかりやすい文体というとネットニュースのそれではないだろうか。限られた字数でわかるように伝えてくれるという点では、簡潔明瞭でいいと思う。もちろん、内容は別だ。そうすると、ツイッターだとM=F(140,T*P/S,2) 、天声人語だとM=F(600,T*P/S,4)となる。
あとはテーマ(T)と目的(S)だが、これはまた明日。
だんだんこんがらがってきた