冬の寒さはもうそろそろ終わりの様で、あとはどんどん暖かくなっていくらしい。つい先日まで待機してもらっていたダッフルコートをはじめとして、冬物のコートを洗濯屋さんに出す時期となった。季節の移り変わりのなんと早いことか。
寄せ植えのラナンキュラスがたくさん花を咲かせ始めた。日があまり当たらないところにおいていたので、心配だったが杞憂だった。ルピナスも一緒に植えてあって、これからがとても楽しみ。
そんな一方、梅はもう終わりで香りの主役は沈丁花に取って代わられた。一昨日、散歩をしていたら入ったことのなり谷戸があったので、足を延ばしたら小さなお社があった。たいそう立派な梅が何本もあり、来年、まだ元気だったら満開の季節にきてみたいものだと妻と話した。足元にはたくさんのスミレ、横の斜面には諸葛祭も群生していた。
所用があり、東横線に乗ろうと渋谷で乗り換えたら、ルートがわからず、困った。この間、田園都市線に乗り換えようとした時にはなんとなく昔(新玉川線の頃)の記憶があって、なんとかなるのだが、新駅になってからの東横線渋谷駅は一体どうなっているのかわからず、馴染めないでいる。昨日も案内板を頼りに歩いていたらいつの間にかついた。それでも随分遠回りした様な気がする。銀座線の渋谷駅ははどうなっているのやら。
その場所はいつも同じだが、その上にあるものは時を経るにつれ変わり、塗り替えられていく。それは地表の、簡単に掻き取ることのできることだ。こうやって記憶とは進歩とともに風化していくものなのか。
これが人新世