今日は国際女性デーとのこと、これを前に先日ロシアのプーチン大統領がアエロフロートのCAはじめ多くの女性と意見交換を行っていた。フランスのマクロン大統領とは10メートルぐらい離れていたのに、これはずいぶん密だ。プロパガンダの意図はわかるがウクライナの女性や子供がロシアの侵略により苦しめられているのを聞くと虚しく悲しい。
日本は世界的に見てジェンダーギャップ指数が低い国であると、ずっと前から知られているのに改善はほとんど進んでいない(ジェンダーギャップ指数2021 男女共同参画局のHPより)。私も男だからその片棒を担いでいるだろうと言われたらそれまでだが、この状況が良くないということは自覚している。原因は日本での長年の男尊女卑文化ではないかと思うが、これはいつ頃から始まったのだろう。卑弥呼の頃は女帝がいたのに、大和朝廷となって以来世継ぎ世継ぎとすることで男ファーストにしたのか。気がつけば女性は子供を産み育てるのがその役割の多くを占める様になってしまい、結果として今の少子高齢化社会を招いてしまった。
医学部の合格率が女性の方が高い大学が出てきたということが最近よく話題になる。優秀な女性が難関と言われる医学部に多く入ることはいいことだろう。病院で女性医師を多く見かけるようになったが、医長、部長となるとその数はぐっと減る。出産、子育てによる離脱がキャリア形成に影響しているのは明らかだ。臨床現場で活躍していても、出産と同時にぱたっとやめてしまうし、途中まで頑張ったがやっぱり母親としてそばにいたいからとやめてしまう人もいる。同期の男性はキャリアの中断はなく、いつのまにか上のポジションに進んでいる。中には連れ合いが主夫として家を切り盛りしている医長や部長もいるから、この国では子育て環境の改善がジェンダーギャップ解消の一歩となるのではないか。
あとは、リモートワークの導入で通勤ラッシュを軽減したり、田舎暮らしを実現したりすることで子育て環境を改善することは可能な気がする。首都圏の中高一貫校をはじめとする受験産業界がどの様にして進学構造を改革していくかということも重要だ。
地方の活性化も