終戦記念日。暑い1日だった。
車の温度計は36、5度。窓越しに熱い光がハンドルを操作する腕を刺す。
墓参では、頭がクラクラしてまずいと思った。もういい歳なのだから熱中症に気をつけないと。
日本人にとって年に一度、戦争のことを考える日。本当はいつも考えていなくてはいけないのだが、すぐ忘れてしまう。
戦争のことというとよく思い出す言葉がある。
父と戦争のことを話していた時のこと、「ひどいもんなんだよ。作戦を立てるとき、司令部は、”ここで何人死ぬだろうから”という計算をしながら、(作戦を)つくっていくのだからね。」と教えてくれた。
人が死ぬことが前提。そんな計画がまかりとおるのが戦争。
戦争がいつまでもなくならないということが、いかに人間の愚かさを映し出しているかということを私たちは自覚したい。
祖父も行った南方戦線で、日本軍が兵士を粗末に扱っていたというアメリカ軍の分析が報道されていた。特攻隊にしても、日本軍はどれほど前線の兵士の命を大切にしていたのだろうか。傷病兵を全力で救う米軍との違いはなんだったのだろう。なぜ、敗戦とともに日本人はあっという間にアメリカ的民主主義を受け入れることができたのだろう。
今、日本が戦争に巻き込まれたとき、国民はどれほど大切に扱ってもらえるだろうか。
日本という国は大好きだが、この国の官僚、政治に全幅の信頼を寄せるのは難しい。国のため、とはどういう意味なのか、政治家はそのことをどう知っているのだろうか、疑問に思う。
だが、私がこのことを不安に思うのは、官僚、政治家だけが悪いのではない。私を含め、国民一人一人が、高い意識で政治に関心を持って、その暴走を防がなくてはいけない。
平和を考える日
他の国と比較することは考えないようにしています。隣の芝生になってしまいますからね。ベターをベストに近づける、そのことを考えながら日々生活しています。
私も日本という国は大好きです。「この国の官僚、政治に全幅の信頼を寄せるのは難しい。」というのも尤もですが 世界中にそんな全幅の信頼を持てる国が1つでもあるのでしょうか? 私は無いものねだりするよりベストよりベターで我慢しています。
医療関係者は各人、仕事として黙々とやり、名前が出なくてもいいと思っている人がほとんどだと思います。医者はもとより看護師さん、技師さん、受付の人、そんな人たちにも光を当てて欲しいものです。