こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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若年者の性被害を聞いて考えること

2023年10月04日 | 日々思うこと、考えること
犯罪を犯された記憶というのはしつこく残る。
おそらく一生消えることはない。
とくに、性被害は人格まで破壊する可能性があり、誰かに相談することも容易にできず抱え込んでしまうことが少なくない。

私は中学生の頃、性被害に遭ったことがある。
あるイベントに行った時、開始時間に間に合わず、ロビーをうろうろしていたら、インド人と思しき大柄な男性に呼び止められ、足を痛めたのでマッサージをしてくれ、と英語で頼まれた。
そのときは”そういう趣味の人”がいるとは知らなかったので、応じたらトイレに連れ込まれ、太ももを揉まされた。
しばらくすると、その逸物も一緒に揉まされ、それは違うだろうと思い、避けていたら、しばらく経って諦めたようでもういいと解放された。
ロビーに出ると、ちょうど最初の小品が終わったところで、人がちらほらいたが、彼はそのことを知っていたのだろうか。
次の長い休憩では、その御仁が家族と一緒にいて、私の方をチラチラ見ていた。
その後、そのようなことはなかったが、もう50年近く経っても忘れることができない。
妻はこれまでに何度か変態や、痴漢の被害に遭っているが、それらを全て覚えているそうだ。

ジャニーズの性被害者は数百人にのぼるという。
被害にあった当時の私もそうだったが、そういう性的嗜好というものが存在するかなどわからない年で、逃げ場もなく、無理強されていたのだとすると気の毒な話だ。
声をあげた被害者の方々の勇気は賞賛に値する。

教え子に性的暴行を加えたということで中学校の校長という人物が逮捕されたそうだ。
鶴田浩二主演の『聖職の碑』という映画を観た時、先生というものが命を賭してでも生徒を助ける覚悟を持つ人の就く職業だと感銘を受けたが、どうやらそうではないセンセイというのはたくさんいて、変態もしくは不届な教師の悪事は枚挙にいとまがない。
生徒のことをそういった目で見ることなどしない多くの先生が気の毒だ。

悪事は伝染する。
その最悪の例が四谷大塚の事件だ。
身近に変態がいて、変態どうし一緒になって悪事を働いたということだが、会社としての管理がどうであったか、責任が問われるのは当然だ。
私が中学受験をした頃、先行する日進(日本進学教室)を猛追し、やがて受験産業界のトップにまで躍り出た老舗だが、今回の事件は相当なダメージとなるだろう。

性犯罪を起こすのは男性が圧倒的に多い。
生物学的な特性があるからだろうとは思うが、被害者を出さないようにそういった欲求、衝動を適切にコントロールできるようにはならないだろうか。
種の存続と社会性

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