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凍てつくような寒さの朝ではあったけど、日差しがあるおかげで昨日よりずっと暖かく感じられた。
一昨日は今の病院に移って4度目のバレンタインデー。
チョコレートをくださる方はいつも同じだが、おかげで、この時期はチョコっとしたおやつに事欠かない。
ただ、ひと月後にはお返しをせねばならず、出費は馬鹿にならない。
そんなわけで、今年こそもう要らないと、もらう前に断ってしまおうかと思うのだが、それも無粋で、結局その日を迎えてしまう。
誰がどれをくれたかわかるように科の名前を書いた付箋を貼って、お礼に備える。
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毎年くれる人は決まっているのだから、あらかじめ準備して交換してもいいのだが、そんなことをして”万が一”もらえなかったらなんとなくみっともない。
誰もそんなの見ちゃいないがまだ、私にも男としての下心が残っている。
女性からもらうと嬉しく、好きなもの同士、気の合うもの同士でやり取りするということだとどうも、もらえるもらえない、というスリルがなくなってある意味つまらなくなってしまう。
バレンタインチョコは年賀状以上お中元・お歳暮以下という微妙な立ち位置にある。
もうそんなご時世ではないと、チョコレートをあげるほうも、止め時が見つからずに困っているのではないかと心配になるが、ではその”ご時世”とはどんなものだろうか。
義理チョコという言葉が定着したのは昭和の時代だったから、延々とこの風習が続いている。
それを無駄と言われないようにお菓子屋さんは美味しいチョコレートを次から次へと生み出すので、途絶えることもない。
バレンタインデーにチョコレートを女性から男性へという図式は無くなりつつあり、男性から女性へと花その他のプレゼントというのもある。
ただ、単なる挨拶がわりのやり取りだったらわざわざこんな時期に限ってする必要はなく、通年でしたらいいということになる。
日本のジェンダーギャップ指数は世界的に見ると156か国中120位と極めて低い。
海外ではバレンタインデーには男性から女性へプレゼントすることは自然のようで、日本のように女性から男性へ貢がせるかのような図式はないようだ。
こうやって男女の区別をつけている限り日本のジェンダーギャップは上がってこないだろうななどと考えながら、さてどれから開けようか悩んでいる。
男の視点です
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