2議席回復いまこそ 兵庫県議選 尼崎市区
議論に議論を重ね 目標引上げ 宮田・庄本候補が奮闘
2議席回復今こそ posted by (C)きんちゃん
日本共産党兵庫県委員会は、いっせい地方選の政治目標を見直しました。現有5議席の県議選は「議案提案権をもつ8議席以上」から倍加の「10議席以上」へ引き上げました。定数7の尼崎市では「かんかんがくがくの議論」(広瀬幸夫地区委員長)のすえに、宮田しずのり県議(71)、庄本えつこ地区副委員長(60)の2人擁立を決め、複数議席回復へ動きだしています。
(菅沼伸彦)
尼崎の党県議は長く2人いました。定数7に削減された2007年、共倒れでゼロに。11年は宮田県議1人を立て1万9700票で当選。今回、当初の目標は2万8000票。宮田県議5選と、4年後の2議席回復へ向けた足場固めというものでした。
総選挙後に一変
総選挙で近畿ブロックは、倍増の4議席を獲得。阪神・淡路大震災当時から兵庫で活動してきた堀内照文さんを国会に送りだしました。直後から「県議選は2人たてないのか」の声が党員や支持者から寄せられました。
宮田県議は年末に「2人擁立の話がある」と打診されました。一瞬、自身も落選した8年前の共倒れが頭をよぎりました。「党への期待は高まっている。それに、安倍暴走と一体となって暮らしを脅かす『オール与党』県政はひどすぎる。党の議席を増やすしかない」。宮田県議は腹をくくりました。
2人目の候補者がカギでした。「庄本さんが立候補しなければ、2人挑戦はない」。広瀬委員長はじめ地区党指導部の結論です。庄本さんは県議補選2回・衆院選5回をたたかい、知名度は抜群です。昨年の総選挙・兵庫8区では、公明党現職を相手に、6万票(得票率39%)を獲得しました。
庄本さんは、候補者活動は総選挙が区切りと考えていました。あいさつ回りで「一度は議員になって」の声が次々寄せられました。「2議席を目指すなら私が決断しなければ」
つどいで参加者とともに「がんばろう」と唱和する(左から)宮田・庄本の各氏=1月24日、兵庫県尼崎市
討論で認識変化
地区委員会総会を1月11日に開催。8年前の共倒れの記憶から重い空気で始まりました。「小選挙区の6万票は、公明との一騎打ち。参考にできない」「衆院比例の2万4000票を基準に考えるべきだ。きれいに割っても、2人とも落ちる危険は非常に高い」
討論が進むにつれ、認識が変わりました。
[訪問すると党の躍進が望まれている。安倍政権の下で暮らしていけない状況があるからだ。次の扉を開く選挙にしよう」
「候補者1人だと気合が入らない。楽観論が生まれる選挙で土台は築けない。
第3の躍進の先頭に立つべきだ」
「『オール与党』県政への批判はいっぱいある。共倒れのときと政治状況はちがう。2議席へ頑張るときだ」
松村ヤス子市議団長は「最初は消極的だった。1人なら大丈夫、と安易な道を選んでいた。総選挙後、『今度は入れたよ』『友人にも広げたヒと思わぬ人から声をかけられた。ここに依拠すれば勝てるの思いを強くした。2議席回復へ頑張る」。
広瀬地区委員長は「『よし、やるぞ』の空気がみなぎっていた」と振り返ります。2日後に全党員集会を開催。尼崎の党は「得票目標を大幅に引き上げ、2議席絶対確保」で団結しました。
やるべきことを
現職7(自民・公明が各2、共産・維新・無所属が各1)と新人2(共産、民主)の9人による2人はみだしの様相です。
広瀬地区委員長は「10年余の全党の苦闘が実った総選挙の躍進を、さらなる躍進に実らせる選挙です」といいます。安倍暴走の片棒をかつぐ公明党は、衆院比例票を前年の参院選より9000票減らしました。
「『支部を主役』にやるべきことをやりきる、攻めの選挙を貫いて、政党間の力関係を変えたい」
「しんぶん赤旗」日刊紙 2015年2月2日付掲載
有権者の期待に応えて、2議席奪還をなんとしても。尼崎でも、4年前の政党地図と様変わりしています。奮闘が始まっています。
議論に議論を重ね 目標引上げ 宮田・庄本候補が奮闘
2議席回復今こそ posted by (C)きんちゃん
日本共産党兵庫県委員会は、いっせい地方選の政治目標を見直しました。現有5議席の県議選は「議案提案権をもつ8議席以上」から倍加の「10議席以上」へ引き上げました。定数7の尼崎市では「かんかんがくがくの議論」(広瀬幸夫地区委員長)のすえに、宮田しずのり県議(71)、庄本えつこ地区副委員長(60)の2人擁立を決め、複数議席回復へ動きだしています。
(菅沼伸彦)
尼崎の党県議は長く2人いました。定数7に削減された2007年、共倒れでゼロに。11年は宮田県議1人を立て1万9700票で当選。今回、当初の目標は2万8000票。宮田県議5選と、4年後の2議席回復へ向けた足場固めというものでした。
総選挙後に一変
総選挙で近畿ブロックは、倍増の4議席を獲得。阪神・淡路大震災当時から兵庫で活動してきた堀内照文さんを国会に送りだしました。直後から「県議選は2人たてないのか」の声が党員や支持者から寄せられました。
宮田県議は年末に「2人擁立の話がある」と打診されました。一瞬、自身も落選した8年前の共倒れが頭をよぎりました。「党への期待は高まっている。それに、安倍暴走と一体となって暮らしを脅かす『オール与党』県政はひどすぎる。党の議席を増やすしかない」。宮田県議は腹をくくりました。
2人目の候補者がカギでした。「庄本さんが立候補しなければ、2人挑戦はない」。広瀬委員長はじめ地区党指導部の結論です。庄本さんは県議補選2回・衆院選5回をたたかい、知名度は抜群です。昨年の総選挙・兵庫8区では、公明党現職を相手に、6万票(得票率39%)を獲得しました。
庄本さんは、候補者活動は総選挙が区切りと考えていました。あいさつ回りで「一度は議員になって」の声が次々寄せられました。「2議席を目指すなら私が決断しなければ」
つどいで参加者とともに「がんばろう」と唱和する(左から)宮田・庄本の各氏=1月24日、兵庫県尼崎市
討論で認識変化
地区委員会総会を1月11日に開催。8年前の共倒れの記憶から重い空気で始まりました。「小選挙区の6万票は、公明との一騎打ち。参考にできない」「衆院比例の2万4000票を基準に考えるべきだ。きれいに割っても、2人とも落ちる危険は非常に高い」
討論が進むにつれ、認識が変わりました。
[訪問すると党の躍進が望まれている。安倍政権の下で暮らしていけない状況があるからだ。次の扉を開く選挙にしよう」
「候補者1人だと気合が入らない。楽観論が生まれる選挙で土台は築けない。
第3の躍進の先頭に立つべきだ」
「『オール与党』県政への批判はいっぱいある。共倒れのときと政治状況はちがう。2議席へ頑張るときだ」
松村ヤス子市議団長は「最初は消極的だった。1人なら大丈夫、と安易な道を選んでいた。総選挙後、『今度は入れたよ』『友人にも広げたヒと思わぬ人から声をかけられた。ここに依拠すれば勝てるの思いを強くした。2議席回復へ頑張る」。
広瀬地区委員長は「『よし、やるぞ』の空気がみなぎっていた」と振り返ります。2日後に全党員集会を開催。尼崎の党は「得票目標を大幅に引き上げ、2議席絶対確保」で団結しました。
やるべきことを
現職7(自民・公明が各2、共産・維新・無所属が各1)と新人2(共産、民主)の9人による2人はみだしの様相です。
広瀬地区委員長は「10年余の全党の苦闘が実った総選挙の躍進を、さらなる躍進に実らせる選挙です」といいます。安倍暴走の片棒をかつぐ公明党は、衆院比例票を前年の参院選より9000票減らしました。
「『支部を主役』にやるべきことをやりきる、攻めの選挙を貫いて、政党間の力関係を変えたい」
「しんぶん赤旗」日刊紙 2015年2月2日付掲載
有権者の期待に応えて、2議席奪還をなんとしても。尼崎でも、4年前の政党地図と様変わりしています。奮闘が始まっています。