きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

2015年度 予算案の焦点⑨ 軍事費 米軍優先で史上最高額

2015-02-01 22:18:35 | 平和・憲法・歴史問題について
2015年度 予算案の焦点⑨ 軍事費 米軍優先で史上最高額

2015年度予算案の軍事費(防衛関係費)は、SACO目沖縄に関する日米特別行動委員会11、米軍再編関係経費を含めて4兆9801億円で、史上最高額です。14年度比で953億円(2・0%)の増。軍事費の増額は3年連続です。

沖縄新基地と岩国強化推進
軍事費増の要因は、日米軍事一体化と米軍基地の強化を進める米軍再編関係経費の膨張です。自衛隊司令部の移転分などを含めた総額は歳出ベースで1461億円(契約ベース3078億円)。当初予算への計上が始まった2007年度以来過去最高で、米軍優先の姿勢が鮮明の予算です。
大半を占めるのが、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設関連の244億円(契約べース1736億円)と、空母艦載機移駐に伴う米軍岩国基地(山口県)強化の926億円(契約ベース1019億円)です。
猛烈な強化が進む岩国基地の地元対策で、市町村への再編交付金とは別に、山口県を対象に「再編関連特別地域整備事業費」18・5億円を措置します。



2015年度予算案に取得経費が盛り込まれた無人偵察機グローバルポーク(米空軍ホームページから)



海外派兵型へ新型兵器導入
装備面でも、集団的自衛権容認の解釈改憲と一体に、自衛隊をさらに海外派兵型・攻撃的に変質させる新兵器の導入が始まります。
他国領土内の偵察も可能な無人機グローバルホークの導入へ154億円。「離島防衛」上陸能力を高める水陸両用車(30両、203億円)、垂直離着陸機オスプレイ(5機、516億円)の取得も開始します。さらに強襲揚陸艦の導入に向けて調査費500万円を盛り込みました。
高額兵器の導入も続けます。新型哨戒機P1を20機、3504億円でまとめ買い。ステルス戦闘機F35に1032億円(6機)、早期警戒機E2Dとその関連器材取得で計651億円(1機、232億円)と大盤振る舞いです。
これらの兵器購入費は、財政を長期間圧迫します。新規後年度負担(複数年度にまたがる契約により16年度以降に支払う経費)は2兆5623億円で、14年度比で17・9%の大幅増です。
南西諸島方面の基地強化も加速。佐賀、長崎両県での「海兵隊」部隊の整備に179億円、奄美大島(鹿児島県)への警備隊配置に32億円、与那国島(沖縄県)への監視部隊新編に2億円を計上しています。(おわり)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2015年1月30日付掲載


軍事費は例年の様に何年度かに分けて支払う形の予算になります。クレジットカードで買った商品をリボ払いで支払うようなものです。まさに借金地獄です。
それも、日本防衛とは関係ない様な無人偵察機とかステレス戦闘機とかも含まれています。