飛騨地方は、今朝方から激しい雨が降っている。
トタン屋根を叩く雨音と、樋から溢れた雨水が、地面で飛び散る音がかしましい。
その上雷鳴までとどろき、飛騨北部には大雨警報と雷注意報が出た。
激しい雨は、活着前の幼い稲に厳しい試練となる。
雨がいくらか小降りになったところで、田畑を見回ってきた。
家の脇を流れる水路は、溢れるくらいの水量で、濁流となっている。
田んぼの水源の泉も、樋から飛び出す勢いだが、導水路から溢れることはなく、下の本流へ流れていた。
去年は溢れた水が土砂と一緒に田んぼへ流れ込んで、後始末に苦労したことを思い出す。
田んぼは満水状態で、一部の苗は冠水していたが、株が浮き上がっているようなことはなかった。
念のために排水路を調整して、余分な水は逃がしてきた。
雨に弱いトマトも、昨日立てた支柱に支えられて、しっかり根付いていた。
スイカとメロンの苗も、冷たい雨をビニールの帽子を被って耐えている。
恵みの雨も度が過ぎると始末が悪い。 自然に対して「ほどほど」を求めるのは無理な注文だが、これ以上はもう要らない。