今日も名古屋は夏日で、まぶしい陽光が降りそそぎ、緑陰がとても気持ち良い。
それとは対照的に、名古屋の都心を流れる堀川は、真っ黒に濁って悪臭を放ち、暑苦しさを増幅している。
さまざまな団体や役所が、堀川に清流を取り戻すために活動を続けているが、今日の姿を見る限り効果は見受けられない。
護岸や街路樹、遊歩道、花壇、照明などは整備されたが、肝心の川面はヘドロにまみれて真っ黒で、ゴミがたくさん流れていた。
ゴミに混じって、たくさんのコノシロ(酢漬けにしたコハダは寿司ネタになる)の死骸も浮いていた。
魚は河口から上ってきても、酸欠で生き延びることは出来ない。
フラワーフェスティバルも開催中で、川沿いのフェンスにはフラワーバスケットがきれいに飾られているが、川の汚さに比べて、いかにもアンバランス過ぎる。
栄で買い物をして、セントラルパークを通って帰ってきたが、人口のせせらぎで青サギ?を見かけた。
いつまでもじっとしているので、置物かと思ったが、間違いなく泳いでいる魚を狙っている姿だった。
本物の一級河川は泥まみれで悪臭を放ち、公園の人工の川は自然が溢れていた。
もともと堀川は、名古屋城築城の折に開削された人工の川なので、十分な水源を持っていない。
どこかで水を補わない限り、清流は取り戻せない。
水利権が絡んで庄内川の水を自由に使えないのがネックになっているようだが、この程度の障害が何十年かけても取り除けないのが不思議だ。