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隠された身体能力(南祐三)

2007-01-23 21:21:35 | 他チーム
昨年の途中、浦和からJ2の愛媛FCにレンタル移籍し、今期から完全移籍した南祐三選手の思い出を少々。南は、浦和で3年半の時を過ごしましたが、そのほとんどはサテライト暮らしでした。サテライトでは何度か見ましたが、高さとパワーはネネあたりと比べても遜色ありませんでしたが、足元のボール扱いが雑で、なかなかボールを正確にフィードできませんでした。

これでは、プレッシャーの厳しいトップの公式戦では難しいと思われました。フィジカルコンタクトに難があるタイプなら、筋力を鍛えることで急成長の可能性はあります。堀之内などはこれでブレイクしました。しかし、足元の技術は、そんなに急に伸びるものではありません。南のプロサッカー人生は、正直厳しいかなと思っていました。

しかし、人間何が幸いするかわかりません。DF陣に負傷者が続出した2005年のナビスコ杯予選リーグの大宮戦でした。スタメンは当時新人の近藤で、南はベンチからのスタートでした。普通、DFでベンチスタートなら、出番がある可能性は低いです。しかし、南は気持ちを切らしてはいませんでした。それは、近藤の負傷交代で前半5分にいきなり出番が来た後のプレーで証明されました。

当時の大宮には、ブラジル代表で南米選手権に出場した経験がある、ポストプレーヤーのクリスティアンがいました。大宮の攻撃の多くがクリスティアンを経由するという、まさにキーマンです。しかし、南はこのクリスティアンに、ヘディングで全く競り負けませんでした。南の持ち前の身体能力は、初めて日の目を見たのです。

他チームのスカウトがこの試合を見ていたら、間違いなく南を評価するであろうと思われました。この試合が効いたのか、南は愛媛FCからオファーがあり、レンタル移籍しました。南は愛媛FCでは多くの試合に出ています。あのナビスコ杯予選で、ベンチスタートに気落ちしていたら、今の南はなかったでしょう。愛媛FCでのさらなる活躍を期待しています。
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