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地域の力のJ1昇格(モンテディオ山形)

2008-12-03 18:55:14 | 他チーム
この度、J1昇格が決まったモンテディオ山形(以下山形)の話題をします。J2のレベルだと、少ない予算のチームが工夫と努力で躍進することが珍しくなく、甲府のような低予算のチームが実際に昇格を果たすことがあります。

今季昇格する、山形も決して財政的に恵まれたチームではありません。1999年にJリーグが二部制になった年にJ2に加入した古株ですが、最初にJ2入りしたときも、運営法人を特定企業に頼る株式会社ではなく、利益を追求しない社団法人にすることで、Jリーグの許可を得ました。

なぜなら、社団法人にすれば、自治体からの支援を受けやすいという理由です。今は地方自治体は苦しい財政事情のところが多いですが、そんな苦しい中、少しずつお金を出してもらって運営しているのが、 山形というチームなのです。

しかし、自治体の全面バックアップを受けたことで、練習環境の改善という副次的な効果が出ました。かつては市民の使う着替え場所のないグラウンドで、当時在籍していたシジクレイが車の中で着替えていた映像も見たことがありますが、今はNDソフトスタジアムを優先使用することができて、ちゃんとウエイトトレーニングもできます。

戦力的には、どうしても昨年の佐々木(現G大阪)のように、主力選手をJ1に引き抜かれてしまう苦労はあります。しかし、山形は引いてくるチームが多かった2001年のJ2で、柱谷幸一監督が運動量の多い攻撃的なサッカーを実践して旋風を巻き起こしました。

ただ、このときはあと一歩で昇格はならず、ずいぶん回り道することになりましたが、それでも攻撃サッカーの面白さは、現新潟監督の鈴木監督が率いていたときも感じることができました。今季の監督が、当時J1のC大阪を優勝一歩手前まで導いた、小林伸二監督と聞いて、可能性はあるのではと思っていました。

残念ながら、今季は近場にJ2のチームがなくなってしまったこともあって、今季の山形は見ていませんが、小林伸二監督は、大分時代から采配に明確なメッセージ性がある監督でした。控え選手が誰も腐っていないという報道もあります。

おそらく、最初はJ1に残るための戦いになるでしょうが、大分のような成功例もありますから、何か山形と言えばこのサッカーという形を見せて欲しいものです。
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