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セントラルMF(リバプール対ボルトン)

2008-12-27 20:17:19 | ワールドサッカー
サッカーの試合の少ない冬休みは、明日は大掃除に駆り出されることが決まっているので、貴重?な休日の今日はプレミアリーグのリバプール対ボルトン戦を見ていました。ちょうど、リバプールの布陣がボックス型の4-4-2と、岡田ジャパンの戦術に似ているので、その比較をしてみました。

ただ、岡田ジャパンは代表チームという性質上、相手によって戦い方を微妙に変えています。そのため、生で見た3次予選のオマーン戦を参考にします。リバプールが岡田ジャパンと違うのは、ボールキープをする場所がダブルボランチということです。

日本人のキック力だと、ボランチにキープさせると、長い距離を正確に蹴るキックの精度が足りなくなることがあります。しかし、リバプールのダブルボランチ(英国では「セントラルMF」と呼ばれます。)はジェラード(イングランド代表)とシャビ・アロンソ(スペイン代表)というワールドクラスの選手です。

このクラスの選手なら、多少プレスが掛かろうと、ミスキック連発などという心配はなく、広い視野で遠くの選手を見てボールを供給できます。この試合自体は、引き気味だったボルトンから前半にセットプレーで1点を取って、相手が前に出てきた後半にジェラードのパスで追加点を挙げるという、リバプールの狙い通りのサッカーでした。

それでは、岡田ジャパンのキープの箇所はどこかというと、それはオマーン戦ではサイドハーフです。ここに中村俊輔、松井というテクニックには優れるものの、スピードは今一つという選手がいるのを最大限に生かしたサッカーをしていました。

このサイドハーフには相手が密集してきても、体をうまく使ってキープし続けなければいけないという酷な役割が与えられていますが、それがうまくいけばボランチが上がる時間を稼げるので、日本は幅広い選手が点を取るというのが理想のサッカーに思えます。

逆にリバプールではベナユン、リエラのサイドハーフはあくまで「突破屋」です。スピードに乗って前に突き進んだり、ドリブルで1対1に勝ってクロスを挙げるのが仕事です。もし、岡田ジャパンも、サイドハーフにそういう選手がいたら、きっと突破で勝つサッカーをしているでしょう。突破型がいないのも、必ずしも悪いことばかりではないのです。
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