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生涯一度の好調?(小宮山尊信)

2008-12-08 18:42:32 | 他チーム
これまで書いていませんでしたが、横浜FMの勝因は齋藤だけではありません。生涯一度きりの好調かもしれないし、これがいつもできればA代表はもちろん、海外からオファーが来るのではという大活躍をした選手が、横浜FMにいました。

その選手は、左アウトサイドの小宮山尊信選手です。3-4-2-1の横浜FMと、4-2-3-1の浦和が当たると、小宮山を平川が止める格好になります。前半から、小宮山は平川が最終ライン(急造4バック)を気にして、あまり前に出て来れないことに気づいていました。

そのため、小宮山は中盤でしっかりキープしていた河合から、うまくスペースでパスをもらえていました。ここでアーリークロスを上げてしまったら、並のプレーになってしまいますが、小宮山は平川相手に果敢に勝負を挑みました。

浦和にとっては、平川のスピードは、どんなときでも計算できる武器のはずです。それが評価されて、4バックの右という難しい位置に置いているのでしょう。しかし、この日の小宮山は平川相手の勝負に完勝を収めました。点にこそならなくても、ゴールラインぎりぎりまでえぐったマイナスのクロスは「今日の小宮山は何か違う」という感想を浦和サポに与えたことでしょう。

その小宮山の好調さは、後半も続いていました。運動量の多い齋藤との絡みで、左サイドには常に起点がある状況でした。河合の豪快なミドルも、左からのクロスのクリアボールからです。

しかし、圧巻だったのは、普通ならクロスを上げそうな左サイドの深い位置から放ったシュートでした。誰もがクロスと思っていた場面で、小宮山だけは打つつもりでいたようです。これが素晴らしい弾道でサイドネットに突き刺さり、これではGKはあきらめるしかないシュートでした。

小宮山は順天堂大学を出た2年目です。ちょっと前に練習に遅刻して、罰として丸刈りにされるという失態もありますが、次の試合に監督が使ってくれたように、確実に信頼を得ています。横浜FMの左サイドは、激しい上下動を何度でも繰り返せた、ドゥトラのイメージが今でもあります。

しかし、この日のレベルのプレーが安定してできれば、間違いなくドゥトラのイメージは消え、小宮山こそ横浜FMの左サイドというイメージになるでしょう。浦和にとっては、平川で止まらなかった以上、特別な対策を打つ相手になったでしょう。
コメント (2)
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