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大宮の世代交代

2008-12-10 18:43:55 | 他チーム
今季、大宮は大量9人に戦力外通告を行いました。その前兆は今季の開幕前にあって、大卒選手を中心に大量採用を行ったことで、ベテランの多い大宮というチームの若返りを図ろうという意図があったものと思われます。

そのため、ベテラン選手にとっては、今季試合に出られないといよいよ危ないという崖っ淵でもありました。今の大宮のベテランは、アマチュア時代から長年チームに在籍し続ける斉藤を例外とすれば、大宮がJ1に昇格した前後に集めた即戦力選手です。

ここ数年、大型補強をしていなかった大宮にとっては、今季は彼らが一斉に切り替え時期にくる、難しいシーズンでした。今季のスタメンを見れば、金澤、内田らの台頭でスタメンはある程度若返りました。ただ、ベンチに座るのは大抵彼らベテラン選手で、スーパーサブとして台頭したのは大卒新人の土岐田くらいでした。

いわば、完全に世代交代は完了しておらず、ベテラン選手もチームに何の貢献もしていない訳ではありませんでした。こういう状況がフロントにとっては一番難しく、誰を残すかは激しい議論になったと思います。

しかし、結論は当落線上の選手はほとんど全員放出でした。ずいぶん思い切ったなというのが正直な感想で、来季はサブGKや控えFWが本当に育つのか、それとも他チームから補強してくるのか、ちょっと気になります。

そんな大宮の中で、来季12シーズン目を迎える斉藤は、やはりすごいと思います。吉原のドリブルは土岐田である程度置き替わったかに思えますが、斉藤のパスセンスだけは少なくとも大宮では誰も真似ができません。こういう選手なら、たとえベンチが多くても手放せないのでしょう。
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