Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

忘れ得ぬ代表戦(1997年韓国戦)

2013-01-12 18:12:26 | ワールドサッカー
Jリーグブームの頃は、リーグ戦のチケットも取れないのだから、代表戦をスタジアムで生観戦することは想像すらしていませんでした。しかし、加茂監督が指揮していた1997年になってくると次第に代表人気も落ちてきて、チケットが取れるようになってきます。

国立競技場でのキリンカップのクロアチア戦が私の代表初観戦で、まだ当時は観戦メモは取っていませんでしたが、当時のエースストライカー、カズの活躍を生で見られるのは当時の私には刺激的でした。

そんな頃、中立地のマレーシアで開催する予定だったフランスW杯最終予選が、急遽ホームアンドアウェイに変更になって、国立競技場に4試合がやってくることになりました。なにがなんでもチケットを取ると意気込んだ私は、浦和駅前のチケットぴあに徹夜で並んで、4試合のセット券を取りました。

のちに代表の勝ちゲームも何度も見ている私ですが、一番の思い出は負けた韓国戦です。あの当時の国立競技場は通路まで人があふれた異様な熱気があり、日本の先制点になった山口素弘のループシュートは時が止まったような錯覚を感じるほどでした。

しかし、この試合を覚えている理由はそれではなく、加茂監督の采配ミスです。あの当時の韓国代表はホンミョンボをリベロに置いた3バックのマンツーマン守備でした。日本のカズ、呂比須の2トップにしっかりDFを付けていた韓国は、加茂監督が呂比須を下げて秋田を入れた采配でDFに余裕ができます。

また、加茂監督の秋田への指示は韓国FWコジョンウンをマークせよというものでした。しかし、そのコジョンウンはすぐに交代でピッチを去っていました。代わりに入ったキムデイは低い位置にいて、秋田がマークしようとすればボランチの位置まで上がらないといけなくなりました。

たぶん、日本サッカー史上でもこれほどの熱気は初めてですから、加茂監督がそれに飲まれてしまったと今振り返れば思います。呂比須についていて、マーカーがいなくなって余裕ができた韓国DFイミンソンのミドルシュートが決勝点になり、日本はこの試合を1-2で敗れます。

今思うと、このW杯最終予選は韓国に勝つことが目的ではなく、予選を通ることが目的です。まだまだあの当時はW杯予選がどういうものかわからず、必要以上に気持ちが揺れていたなと思います。
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手堅い戦い(京都橘高校)

2013-01-12 17:29:49 | 高校サッカー
正月休みに体が慣れていたため、大抵成人の日の3連休は平日のリズムに適応できない反動が出ます。そういう理由で、高校サッカーの準決勝はいつも2試合ともしっかり分析できるほどの集中力で見られたことはありません。今回もしっかり見たのは第2試合の京都橘対桐光学園だけです。

この試合は見所がはっきりしていました。桐光学園の司令塔松井選手対京都橘の守備陣です。桐光学園は中盤をダイヤモンドに組んで松井選手のゲームメークに賭ける布陣なので、京都橘がどういう対策を立ててくるかは注目でした。

結論を先に言えば、松井選手は京都橘にうまく消されてしまいました。松井選手のパスはスペースに出すことが多いので、京都橘は最終ラインを余り気味の位置に設定しました。また、松井選手自身にも一定の距離でアンカーの釈選手がつき、松井選手の縦方向をうまく切りました。

松井選手を中心に見ていた私は、「今日の松井選手、存在感がないな」と思っていましたが、それは京都橘がうまく対策を立てていたからでした。京都橘は攻撃でも工夫を見せました。

準々決勝までの4試合では桐光学園の2倍近いシュートを放つなど、本来は攻撃的なチームですが、この試合は2トップの仙頭選手と小屋松選手が持っている個人技を生かすために、意図的にカウンターを狙いました。

京都橘の2トップは似たようなキャラクターで、ドリブルでボールを持つこともラストパスで周りを生かすこともできる選手です。大迫(鹿島)が持つ高校選手権の最多得点10点について質問された小屋松選手は、「一人で10点は無理だが、仙頭選手と二人で10点なら可能」と答えています。

Jリーグに例えるなら、2003年にナビスコ杯を優勝した当時の浦和のエメルソンと田中達也の2トップを思い出します。似たキャラクターの2トップなら、役割をいつでも入れ替えられるのは大きな武器で、今日の試合も仙頭選手と小屋松選手で1点ずつと狙い通りの結果を出しました。

決勝戦の相手、鵬翔も手堅いタイプのチームです。どちらが積極的に仕掛けるかは決勝戦の見所だと思います。
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