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我慢強いバスク人(ベギリスタイン)

2013-01-17 18:32:10 | 浦和レッズ
オフネタ恒例の昔話で、1997年から99年まで浦和に在籍したスペイン人、ベギリスタインの思い出です。ベギリスタインはバルセロナでもプレーしてトヨタカップでも来日の経験がある選手ですが、浦和に来た当時は既に全盛期は過ぎていました。

浦和でのベギリスタインは左のMFに固定され、守備面の貢献は期待しない使われ方でした。全盛期は運動量も多かったらしく、スペイン北部のバスク地方の出身のベギリスタインは我慢強いバスク人の気質を再現する選手でした。

バルセロナでレギュラー、スペイン代表でもW杯に出ているベギリスタインは、浦和時代は動きの量こそ落ちていましたが、小野伸二からいいパスを引き出すサッカーセンスは抜群でした。たぶん、小野伸二が最も信頼してパスを出せた選手だと思います。

スペイン北部からフランス南部にまたがるバスク地方は、伝統的に走れてチームのために貢献できる選手を多く輩出します。フランスの1998年W杯優勝当時のキャプテン、デシャンもバスク人です。

ベギリスタインに関しては、たぶんトップ下のつもりで採ったのでしょうが、原監督が左MFに固定するようにしてから持ち味が出ました。守備はあまり期待せず、ぺトロと石井でなんとかすることになっていましたが、小野伸二と一番合うというのは彼の現役生活を延ばしてくれました。

ベギリスタインのプレーで記憶に残っているのは残留争いの1999年、湘南戦でのPK失敗です。当時はリードしていたので、試合直後はそんなに気にしていませんでしたが、残留争いが得失点差で決まったので、「あれが入っていれば」と大いに悔やまれることになります。

ベギリスタインはそのシーズン限りで現役を引退して、バルセロナのフロントに入っています。2部に落としてしまった年が現役最後の年とは、辛い思いをさせて申し訳ないという気持ちもあります。
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