Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ロングパス(キャリック)

2008-12-24 18:52:54 | ワールドサッカー
クラブW杯決勝では、やはりC・ロナウドとルーニーの攻撃力に目が行ってしまいますが、これは誰でも目を着けそうです。特にテレビ観戦の方は、スタンドで見た私より、アップの映像がある分、個人技などはよく見えたことと思います。

そのため、今回はスタンドで見ないとわかりにくい、ちょっとマニアックなところに目を着けてみます。それは、マンUのボランチのキャリック選手です。マンUは基本的には前の4枚で何とかしてしまえるチームですから、キト戦の前半のような一方的展開では、キャリックが目立つことはあまりありません。

また、マンUのダブルボランチの役割分担は、動き回ってチェックするのが、ブラジル人のアンデルソンで、後ろでしっかりバランスを取るのがキャリックです。そのため、アンデルソンは前に出てシュートを打てば評価されますが、キャリックは前半終了間際にバイタルエリアが空いてマンソにボールを持たれると「キャリックのチェックが甘い」と言われてしまう、損な役回りです。

しかし、数的不利になった後半、初めてキャリックの良さが発揮されます。それは、ボランチの深い位置から一撃でトップの位置まで通す、正確なロングパスです。無理にアンデルソンを上げにくい展開になったからこそ発揮された、さすがの芸です。

準決勝は出ていなかったキャリックですが、本来のレギュラーはキャリックで、ベテランのスコールズは負傷者の穴埋めが主な役割になっています。マンUのメンバー表を見ると、70年代生まれで残っている選手はわずか4人で、しかも不動のレギュラーはGKのファンデルサールだけです。

世代交代をしながら強くなってきたのがマンUで、今は若さ溢れる運動量のサッカーが売り物というチームです。そんなサッカーができるのは、もちろん朴智星やテベスが前からチェックするのもありますが、キャリックが後ろをしっかり固めているからでもあります。

そんな選手に目を着けてみるのも、クラブW杯の楽しみだと思っています。
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ビオラの花

2008-12-23 15:23:36 | 雑記
家の庭にある、ビオラの花の写真です。ビオラはこの彩りの少ない冬、鮮やかな花を咲かせる稀な存在で、この時期でも露地栽培が可能な貴重な花です。それでも、花は雪が降らないから植えられるとも言えるので、関東地方の冬場の晴れは、恵みの晴れと言うべきなのでしょう。

もちろん、クラブW杯の決勝の日にゴールキックが流れたように、強風はときどき吹きます。そのため、関東の旧家には、やしき森という、家の北西方向に植えた防風林を持っている家があります。我が家は決して旧家ではないので、たまに電車に乗ってやしき森のある家を見ると、ちょっとうらやましくなりますね。
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疲れと現実主義?(12/21G大阪対パチューカ)

2008-12-23 10:05:54 | 他チーム
クラブW杯の3位決定戦は、G大阪対パチューカというカードでした。ただ、マンU相手に互角のパス回しを演じたG大阪には、不利な要素もありました。それは相手のパチューカに比べて1日試合の間隔が短かったことです。

また、佐々木、二川の負傷者を出しているG大阪は、多少チーム全体の疲れもあったようです。そのため、G大阪とよく似た攻撃サッカーのパチューカ相手に、ボールを支配されてしまいます。

ただ、パチューカというチームは、アルバレスという個人技のあるゲームメーカーはいますが、決定力不足が泣き所というチームです。この試合では、センターFWをスピード型のマリオニからポストプレイヤーのクリスチャンに変えてきました。

そういう相手に対してG大阪が取った戦略は、現実主義に徹して、攻守の切り替えの早さで勝負するサッカーでした。パチューカの得点の多くがFKという点は意識して、しっかり守る狙いだったのは遠藤のボランチ起用である程度想像がつきました。

また、パチューカの3バックが変則的な動きをすることも、G大阪には狙い所でした。左ストッパーのロドリゲスが左アウトサイドのカルデナスを追い越して上がってきたり、右ストッパーのアギラルが最終ラインに入ったりしていました。ただ、この入れ替えは必ずしもシステマティックには行われておらず、最終ラインが2バックのこともありました。

この相手なら、無理に前からプレスを掛けるより、どこかでボールを奪って速い攻めをした方が有効と思われますし、西野監督もクラブW杯3試合目ということもあって、現実策で来ました。その結果、播戸のスルーパスから山崎が抜け出して、見事G大阪が先制ゴールを決めます。

事実、ボール支配率は60%以上パチューカに支配されたG大阪も、シュート数ではパチューカを上回りました。そんな効率重視のサッカーが、この試合を勝てた要因だと思います。楽しみだった遠藤のFKが、ことごとく壁に跳ね返されたのは残念でしたが、G大阪の「世界3位」には素直に祝福をしたいと思います。

もちろん、いつかは日本のクラブに、欧州か南米の壁を突破して決勝に進んで欲しいとは思っていますが、今の時点では3位は日本のクラブが立てる最高地点でしょう。来年は開催国がUAEになるので、ACL優勝がクラブW杯出場の絶対条件になる厳しさはありますが、是非どこか日本のチーム(レッズは来季ACLに出られないのでありえませんが)にクラブW杯を戦ってもらいたいものです。
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二人で何とかできる(12/21マンチェスターU対LDUキト)

2008-12-22 11:57:48 | ワールドサッカー
以前書いたように、LDUキトは守備的なチームです。浦和戦でも、何度か見たことがありますが、4バックのチームがその4人のDFを守備専念にして来られると、相手は打つ手がなくなってくることがあります。そういう状況でも、マンチェスターUは果たしてキトの壁を破れるかが焦点でした。

しかし、さすがはマンUで、前半は技術の品評会のような一方的なマンUペースでした。C・ロナウドは何人もかわせるドリブルが冴えていましたし、ルーニーやテベスも運動量の多さを見せて、シュートも強烈でしたが、キトのGKセバージョスの好守でなかなか点は入りませんでした。

キトが勝つなら、0-0で前半を終えるこの展開しかないだろうという流れに持ち込みました。ただ、どうしても守る側のキトの方がスタミナの消耗は激しいはずで、しかもキトには前半で2枚のイエローカードが出ていました。キトが退場者を出せば、試合は雪崩を打ってマンUのものになるはずです。

しかし、実際には後半3分に退場者を出したのはマンUの方でした。DFのビディッチが退場になったことで、ファーガソン監督は定石通りFWのテベスを下げてDFのエバンスを入れて前線をルーニーの1トップにしてきました。

これで、キトのDFやボランチは楽にボールを持てるようになりました。キトのトップ下のマンソを中心に、シュートを放つのですが、GKファンデルサールの好守でゴールを割らせません。

また、数的不利になったチームはどこかに歪みが出るものですが、マンUの場合は前線をC・ロナウドとルーニーの二人で何とかしてしまえるので、これくらいならちょうど良いハンデだったように思えます。結果的には、決勝点はC・ロナウドからのパスをルーニーが決めた形でした。

スコアこそ1-0でしたが、この両チームの間にはだいぶ力の差はありました。ただ、キトの監督は「エクアドルにスターはいない」と公言していますから、組織サッカーでマンUに対抗しようという考え方は間違っていないと思います。

ファンとしては、一方的な展開にならなかったことで、最後まで楽しめた試合だったと思います。ただ、来年はUAE開催になってしまうので、夜中の録画放送になりそうです。そのため、しばらく世界トップレベルのサッカーを日本では見られない寂しさはあります。
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仰木さんの快挙(1989年西武対近鉄)

2008-12-21 14:19:02 | 他スポーツ
今日はクラブW杯決勝で横浜に行くので、即日更新は勘弁して下さい。穴埋めネタは、たまに出る野球ネタです。私はJリーグがなかった頃はプロ野球ファンで、森監督が指揮を執っていた西武を応援していました。

あの当時の西武の強さは、巨人のV9に次ぐインパクトがあります。森監督は9年指揮を執って、パリーグ優勝8回、うち日本一6回と、これ以上はないほどの結果を残しました。しかし、私は唯一優勝できなかった1989年のことが一番記憶に残っています。

その前年、ロッテとの壮絶なダブルヘッダー(10.19の名前で有名)の末、優勝を逃した近鉄の1989年に賭ける気持ちは相当のものがあったはずで、西武は開幕から低迷して、近鉄が上位だった年でした。

このまますんなり近鉄が優勝していたら、おそらく今では覚えていないでしょう。しかし、目立ちたがり屋で演出が好きだった仰木さん(当時近鉄監督)らしく、野球の神様はとんでもない大舞台を用意していました。

西武は6月を終えたあたりでも勝率5割前後をうろうろしていましたが、そこから怒涛の反撃を見せて、ペナントレースを近鉄、オリックスの三つ巴に持ち込みました。その結果、わずかに近鉄に対してリードを奪って、ホーム西武球場での近鉄とのダブルヘッダーの直接対決を迎えました。

この対決は2連勝はもちろん、一勝一敗でも西武が優勝に近づくという状況で、近鉄が逆転優勝を果たすにはこのダブルヘッダーを連勝するしかありませんでした。しかし、近鉄にはホームランバッターのブライアントがいました。

ブライアントといえば、中日の第3の外国人として来日し、当時のルールでは二軍に置かざるを得なかった選手でした。しかし、近鉄の外国人選手が不祥事を起こしたことで解雇になり、空いた外国人枠にブライアントの譲渡を持ち掛けたことで、彼の運命は変わりました。

このダブルヘッダーは、第1戦が接戦になり、何としても先に勝っておきたい西武が、その年は一本もブライアントにホームランを打たれていない渡辺久信をワンポイントで出してきたところが、勝負を分けました。

しかし、先発要員の渡辺久信はこういう役割は初めてでした。しかも、速球が得意の渡辺久信は、ブライアントにとっては狙いを絞りやすい投手でした。結果は最悪のホームランで、ブライアントは第2戦でも打ちまくり、ダブルヘッダーに連勝した近鉄は優勝を果たします。

仰木さんといえば、オリックスのイメージが強いでしょうが、この王者西武を倒した優勝は今でもライバルながらも、私の中で光っています。
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欧州王者相手にボールを回す(12/18G大阪対マンU)

2008-12-20 11:03:47 | 他チーム
C・ロナウドの得点力が話題になっているマンチェスターU(以下マンU)ですが、実際には選手は世界中から代表を集めている豪華メンバーですが、彼らにハードワークをさせているチームです。昨シーズンの欧州CLでも、朴智星ら運動量の多い選手を途中から入れて、徹底的にプレスを掛けて相手のミスを誘う、プレッシングサッカーというイメージがありました。

しかし、この日のマンUは、プレミアリーグ(国内リーグ)を土曜に戦わざるを得なかった悪影響が微妙にありました。走るタイプの選手はあまり使わず、技術のあるギッグス、スコールズらのベテランの力に賭け、プレッシングサッカーはしなくても勝てるという読みがあったものと思えます。

そこをうまく狙ったのがG大阪でした。最初からマンUのプレスが掛かっていれば、おそらくSBの加地と安田は自陣釘付けと予想していましたが、実際はこの二人は積極的に前に出てきました。佐々木、二川の欠場は残念でしたが、少なくともマンU相手にあそこまで攻めに出られる姿勢は立派でした。

ただ、G大阪は、4バックを引くチームですが、中澤聡太、山口のCB二人は代表選手ではなく、少なくとも日本トップレベルのCBではありません。今年の試合を見る限りでは、このCB2枚の間を狙われると弱いというイメージはありました。弱気な監督だったら、この二人の間にリベロを置きたくなるところです。

しかし、攻撃こそ自分たちの持ち味と確信するG大阪は、取られてもそれ以上取るというサッカーでACLを勝ち上がってきました。メルボルン、全南戦の4-3の勝利にそれが現れています。ただ、やはりセットプレーの攻撃はさすがマンUで、テクニシャンのイメージが強いC・ロナウドの打点の高いヘディングは、意外な持ち味ですが、これがあるからプレミアリーグ得点王を取れたのです。

1点取った直後に失点したルーニーのゴールは、まさにG大阪の一番弱いところを突いたパターンで、世界大会で優勝を狙っているマンUがG大阪を知らないわけはないと思っていましたが、その通りの実行でした。

しかし、それでも諦めないG大阪は、最後にPKとミドルシュートで2点返し、あのマンUから3点を取りました。本当のプレッシングを浴びたわけではないという点は差し引いて考えないといけませんが、攻撃を挑んだ積極性は大いに評価されるべきでしょう。
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岡野メモリアルゴール集

2008-12-20 10:48:04 | 浦和レッズ
昨日、テレビ埼玉のGGRで、岡野の歴代ゴールが紹介されていました。最後のゴールは2005年3月の等々力で、相手は川崎Fで、3-3の引き分けだった試合で2-3にしたゴールです。それから3年ゴールがなくても在籍できたのは、岡野が神戸時代にサイドアタッカーに転進したことが理由です。

今の岡野は、FWではなく、3-5-2の右サイドというのが移籍市場での評価だと思います。トライアウトを受けて移籍先を探しているところですが、幸運を願いたいと思います。

こういうゴール集の特集があるなら、誰も知らない幻のゴールと思っていた岡野の初ゴール(2-7で敗戦したアウェー瑞穂でのゴール)を見てみようと思っていました。駒場の有名な「トラップミスゴール」は実は2点目です。

そしたら、このゴールが岡野らしくない、豪快なボレーシュートだったのです。右からのクロスを、体を倒しながら叩きつける、うまさすら感じるゴールでした。今ではこのゴールを生で見た現役サポはほとんどいないでしょうが、見ていたら印象に残りそうですね。

また、岡野のゴールといえば、どうしてもオジェックサッカーのカウンターで駆け上がるパターンを連想してしまいますが、あの当時は岡野が倒されて福田がPKを蹴るのが浦和の必勝パターンでした。そのため、岡野のゴールをバインがアシストした形はそれほど多くなく、サイドから上げた五分五分のボールに体ごと突っ込んで決めたものが多いです。

そのため、岡野のゴールの印象が薄いのは、福田のように確実な必勝パターンを持っていなかったからというのもあります。ただ、それでも懐かしい選手は次々とその映像に現れ、城定も堀もベギリスタインも、岡野のゴールをアシストしています。小野伸二だとゴールを決めた岡野より、アシストした伸二の方が目立ってしまうのですが、そんなゴールは一度きりでした。

ただ、リーグ、天皇杯、ナビスコ合わせて41ゴールというのは並みの選手ではできません。長年、浦和レッズ通算得点数2位を守っていましたが、今ではエメルソン、ワシントン、永井あたりが抜いていったと思います。それでも、非常に特徴のわかりやすい選手だった岡野のことはサポーターの記憶に残り続けると思います。浦和を去っても、活躍を期待しています。
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誕生日

2008-12-19 20:37:40 | 雑記
今日、kobbyは無事30ン回目の誕生日を迎えました。この一年を振り返ると、サッカー観戦に関しては、レッズの試合内容が悪かったことと、ACLの醍醐味である未知のチームとの出会いがアル・カディシア1チームに終わってしまったことで、ちょっと寂しい一年でした。

2006年当時は観戦試合33戦無敗ということもあったのですが、今年はホームで負けることに慣れてしまって、帰り道に弟といい話ができないのが寂しいです。しかし、それでも私は来年も埼スタへ行くでしょう。去年一気に未知の領域を開拓したものだから、ちょっとチーム力を維持することの難しさに気づいていなかったかなと思います。

しかし、いいこともたくさんあった一年でした。昨年は2度の入院と手術で苦しみましたが、今年は通院だけで済みました。その結果、ついに運動らしいこともできるようになり、高尾山に登りました。まだまだ、富士山のような本格的な山は無理ですが、学生時代登山競争で走って登った富士山に、いつかは楽しんで登るという夢はまだまだ持っていたいです。

また、今年はサッカーに関して、マニア度が上がったように思えます。まだまだ、他チームの情報に関しては、めぐり合わせなどもあって、年に2回の浦和戦だけしか見られないチームもありますから、十分とは言えず、相手サポから厳しい突っ込みを受けることもありますが、戦術的な話は以前よりできるようになりました。

もちろん、プロが分析した新聞や雑誌の記事にはかなわないことは、十分理解していますが、ただどんな試合でも、その結果を生んだ状況や理由がありますから、それを自分自身で考える癖はつけておきたいです。

おかげさまで、当ブログも多くの方が読んでいただけるようになりました。新しい年齢を迎えても、いつものように試合展開に絞り、ブログではあまり感情を出さないようにしたいと思います。
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現実主義の手堅いチーム(LDUキト)

2008-12-18 21:24:05 | ワールドサッカー
今日のG大阪対マンチェスターU戦の即日更新は勘弁して頂いて、今日のネタは昨日初めて見たLDUキト(以下キト)の印象です。キトは南米代表ですが、決して代表チームは南米トップレベルでない国のエクアドルのチームです。おそらく、エクアドルとパチューカのあるメキシコの代表チームが対戦すれば、メキシコ代表が勝つ可能性が高いです。

しかし、ホームアンドアウェイの厳しいトーナメント戦である、南米のリベルタドーレス杯を勝ち抜いてきたチームですから、何か秘密があるに違いありません。テレビ観戦でわかる範囲ですが、キトはどんなチームか観察してみました。

まず、布陣は4-4-2で、中盤の4人はほぼ真横に並びます。真ん中の2枚がボランチで、サイドの二人が攻撃参加しますが、普段は両サイドの2枚も守備をしています。そんな守備的なチームですから、かつて個人技の南米と呼ばれた華麗さとは無縁で、個人技に驚く選手は左サイドハーフのボラニョスくらいです。

しかし、このチームの戦い方には中途半端さがまったくなく、最終ラインにはほとんどスペースを与えません。昨日記事にした、パチューカのアルバレスがボールを受けた位置は、引いた位置か、サイドの端でした。ここでボールを受けても、強引なミドルシュートか、合えば幸運というクロスしかありません。

これだけ、アルバレスを封じられるのですから、キトにとってはパチューカにいくらパスを回されても、想定の範囲内なのでしょう。確かにパチューカのボール支配率は60%以上、シュートも2倍近く許しましたが、そのシュートは強引な遠目からのものがほとんどでした。

そんな、カウンターサッカーのキトですが、同じくカウンターサッカーのアルアハリとは一味違います。それは、攻撃の枚数です。アルアハリは、バラカト、アブトレイカ、フラビオの3枚を上げるのが手一杯でした。

しかし、キトはサイドハーフのスタミナが優れていて、両サイドハーフを上げる4枚の攻撃が可能です。確かに、マンUを個人技で崩せる可能性がある、アルバレスのような選手はいませんが、チーム全体がカウンターに狙いを絞れるキトは、マンUに善戦できる可能性を持っています。

ここまで引いた相手から、マンUは本当に点が取れるのか、それが決勝の見所になるでしょう。
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スペース探しの名手(アルバレス)

2008-12-17 18:44:16 | ワールドサッカー
今日のパチューカ(メキシコ)対LDUキト(エクアドル)の試合は、テレビ観戦の予定ですが、平日夜の試合なので即日更新は勘弁して頂いて、クラブW杯でこそ見られる、「一芸」の持ち主であるパチューカのアルバレス選手の話をします。

アルバレスはアルゼンチン人ですが、代表に入るほどではないので、昨年のクラブW杯でパチューカの一員として来日したときに、初めてそのプレーを見ました。公式には3トップの左とマスコミには書かれていましたが、実際はゲームメーカーです。

こういう選手は、スタンドの高い位置で見ると特徴がよくわかる選手です。まず、最初に気づいたのは、守備をほとんどしないことです。相手ボールに切り替わっても、自分が取られた場合以外はほとんど戻りません。

戦術に細かく凝る、シャムスカ監督のようなタイプの監督は決して使いたくない選手でしょうが、しかし、アルバレスを使った場合のメリットも大きいです。一番の特徴は、ここで受けるとフリーになれるというポジションを見分ける能力です。

このアルバレスの動きを見ていれば、相手チームの弱点が手に取るようにわかります。昨年3位になった浦和も、3位決定戦で対戦したエトワール・サヘル(チュニジア)の弱点探しにアルバレスの動きを参考にしたかもしれません。

しかし、もちろんいくらフリーでボールを受けても、その後のプレーが悪ければ意味がないですが、アルバレスはパスセンスも高く味方と連動した動きができますし、ドリブルをしても少なくともエトワール・サヘルレベルのDFでは、ファウルをしないと止められませんでした。

先週土曜日、再度パチューカの一員として2年連続来日したアルバレスは、5バック気味に引いてくるアルアハリ(エジプト)相手にもフリーで受けられるか、注目でした。しかし、アルバレスはたとえ相手が引いていてもどこかにスペースを見つけています。

パチューカのパスサッカーはアルバレスが起点で、2点リードされていた前半戦もボール支配率は60%以上でした。テレビだと、同じくヘアバンドを巻いたマリオニと区別するのが難しいですが、さすがアルバレスというドリブルは随所に見せてくれました。

今日の相手、LDUキトは守備的なチームという情報です。この相手にも、持ち味のフリーで受ける技術が出れば、初めて欧州と南米の壁に穴を開けるのではと、楽しみにしています。
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