Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

4バック育ちのCB(岩波拓也)

2021-04-07 22:22:46 | 浦和レッズ
今日のアウェイ清水戦は、後半開始の時点でテレビの前に座るのが手一杯だったので、ゲームレポートは後日に回しゴールを決めたCB岩波拓也選手のことを書きます。岩波はユースから神戸の下部組織で育ったCBで、浦和というチームが3バックが多かった事情もあり、ロドリゲス監督の4バックに慣れているCBとして価値があります。

今年から背番号も4番になり、主力選手として期待を受けているシーズンになります。浦和のCBはデン、藤原の負傷もあって人数が足りず、ベストメンバーを休ませることもあるルヴァン杯も出ざるを得ないですが、槙野と組んだCBコンビが開幕から続いています。岩波は若い頃から注目されたDFで、U-17W杯でキャプテンを務めた実績もあります。

もっとも、CBプロパーの選手で、スピードはさほどではないので、どうしても相手は槙野のサイドを外して岩波のところを仕掛けてきます。槙野のカバーが間に合えばいいですが、岩波がどこまで持ちこたえられるかが浦和守備陣の出来を決めます。今季はほとんどの試合で4バックで、岩波の持っている4バックのノウハウが生きることを期待したいです。

また、年間数点はセットプレーで点が取れる強みもあります。高さで相手に競り勝つよりは、タイミングを見計らって相手DFを外したときに点が取れることが多いです。今日のゴールもCKからのそのような形で、セットプレーは比較的苦手な浦和にとって、これも武器にしていければと思います。

今後はキャプテンなど、浦和をピッチ外からも支えることもあるでしょう。今はまだ槙野の力が必要ですが、DFリーダーなどの期待も今後寄せられるでしょう。地味な選手ではありますが、ロングボールを前線の通すなどの攻撃力も持っており、その攻守両面の貢献がこれからも期待できます。
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磨かれてきた原石(平良海馬)

2021-04-06 22:27:41 | 他スポーツ
今日のライオンズは敗れましたが、ここまで6勝2敗とまずまずのペースで勝っており、その勝利に貢献している中継ぎ、平良海馬投手を取り上げます。平良は昨年、自己最速となる160km/hをマークし、変化球の精度も上がったことで8回を抑える中継ぎに定着して、新人王も受賞して全国区に名乗りを挙げます。

もっとも、高校時代は無名でした。投手としては珍しいメタボ体型の平良ですが、中学時代まで捕手だったという過去があります。高校時代はロッテ大嶺を輩出した名門校の八重山商工ですが、県大会では1回戦で敗退しています。投手の彼のサヨナラ暴投で敗れたという苦い高校時代の記憶でしょうが、この敗退で高校時代に酷使されていなかったことも彼の開花につながります。

どうしても、西武ライオンズはFAで選手が流出するチームなので、下からどんどん若手が育って行く環境を作らないといけないというチーム事情もあり、高校時代は最速151km/hだった彼のストレートの球速を、158km/hまで育て上げて一軍の中継ぎに定着します。プロの育成はなかなか球速を速くできないイメージがありましたが、今は練習場も良くなり、野球に専念できる環境があります。

一昨年に一軍に定着した当時は「スピードよりコントロールを重視して投げるように」と言われるなど、まだまだ荒削りな印象がありました。それでも、困ったときにストレートを連投しても抑えられる球威は将来有望で、昨年ついに8回を抑える中継ぎに定着します。最初の頃はストレートをあまりにも力んで投げるので変化球が生きませんでしたが、今は同じ投げ方で変化球を投げられます。

昨年は防御率も1点台、無敗で一年間一軍を守りました。キャンプでは先発転向も希望したものの、練習試合で打ち込まれて先発は断念し、今年も中継ぎの柱です。抑えの増田にいい形でつなげるよう、彼の役割は重要で、今年もその剛腕を見られることを楽しみにしています。
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落ちない運動量(明本考浩)

2021-04-05 22:05:31 | 浦和レッズ
土曜日の鹿島戦、ヒーローは先制点と2点目のPK奪取と2得点に絡んだ、MF明本考浩(あきもとたかひろ)選手だと思います。明本は今季、J2の栃木SCから完全移籍で浦和に加入してきました。明本は栃木県宇都宮市の出身で、中学まで地元の学校に通い、作新学院高校から国士舘大学を経て、地元の栃木SCで7得点8アシストと結果を出して浦和からのオファーを勝ち取ります。

彼のプレーを観察してみると、サイドのMFがベストのポジションに見えます。ドリブルも持っていますし、守備のタスクを課してもこなしてくれます。先日のルヴァン杯柏戦では誰もが驚く左SBで起用されましたが、攻撃面では十分機能し、自陣から長い距離をドリブルで上がって攻撃にアクセントをつけました。最後まで相手DFに仕掛け続けており、運動量が最後まで落ちなかったのも驚異的でした。

鹿島戦のゴールの場面では、DFライン裏に抜け出す決定的なチャンスではありましたが、落ち着いて決められる力もあります。技術的には問題なさそうで、ボールをもらって機能する「受け手」として有望な若手です。スピードもあり、鹿島戦では武藤雄樹のパスに反応してゴール前に入り込み、相手DF常本のファウルをもらってPKを得ています。

さすがにSBとなると守備力はネックになります。ルヴァン杯で起用したのは、山中と宇賀神を休ませたかったという事情もあったでしょう。柏がこの位置にスピード型のクリスティアーノを置いて裏を狙われると、それに対応できるほどではなかった印象もあります。ロドリゲス監督が、DFラインからドリブルで上がる攻撃で相手の意表を突きたかった狙いがあったのかもしれません。

これからの期待は、ゴールもアシストも両方です。もし、武藤雄樹の1トップが続くなら明本には得点も期待されます。サイドから崩す動きもできるので、彼の得点に絡む動きが出て来れば浦和にも勢いが出ます。初めて、流れの中での得点を決めたのが明本ということもあり、これからも楽しみにしています。
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清水戦プレビュー

2021-04-05 21:41:18 | 浦和レッズ
鹿島戦の快勝の余韻が残っていますが、浦和は休む間もなく、水曜日にアウェイの日本平で清水エスパルスと対戦します。清水は昨年、チーム失点数が70失点と守備陣に課題があったこともあり、守備陣を中心に大きな補強に出ました。日本代表GK権田をポルトガルから獲得し、鳥栖からDF原、大分からDF鈴木などキーマンを補強しています。

ここまで清水は2勝3敗2分けの11位です。チーム得点王はFWチアゴ・サンタナとMF中山の2得点です。チーム得点数は8点とバランス良く取れており、C大阪をACL圏に躍進させた名将のロティーナ監督が率います。ロティーナ監督は守備を整備することでチームを成長させるタイプの監督で、C大阪時代も無理に前に出ず確実なサッカーをしていた印象があります。

浦和の前節、鹿島戦はチームとしての狙いが良く見えた快勝でした。鹿島戦ではターゲットマンでない武藤が1トップに入ったこともあって、高いボールを入れることはなく、DFライン裏に速いボールを供給したのが吉と出ました。チームとして、中盤でつなぎながら入れ替わってFWの位置に上がる、これまでになかったサッカーを見せました。

清水が引いて来れば、この試合は序盤はなかなかスコアが動かない膠着状態になることも考えられます。相手GK権田の守備は堅いので、うまく相手の組織を崩さないと、遠目からのシュートではなかなかゴールにならないでしょう。浦和はロドリゲス監督になってからサイドの進出には進境を見せており、この試合でもサイドをうまく使いたいところです。

浦和は1名、新型コロナウイルス陽性者が出るという、場外で揺れました。該当選手は隔離され他の選手の陰性は確認されていますが、そういう、ちょっとした心の揺れが試合に出なければいいがと、ちょっと試合前に気にしています。
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鹿島戦マニアック分析

2021-04-04 20:55:16 | 浦和レッズ
後半、先に仕掛けてきたのは鹿島でした。左サイドでエヴェラウドが持ってから何度かチャンスを得ますが、GK西川周作が対応します。浦和としては強みのサイド攻撃を見せたいところで、左サイドで明本と山中の連携からチャンスをつかむと、「偽9番」とも言える下がりながらのゲームメイクで起点になっていた武藤のスルーパスから、走り込んでいた明本が倒されてPKになります。

このPKは鹿島の選手が明本にボールを渡すなど変な時間稼ぎも見られましたが、キッカーに志願した槙野が蹴り、GK沖の読みは合っていたもののその先を抜けて、浦和は貴重な勝ち越し点を得ました。こうなってくると浦和としては、攻撃的なタイプ故にボランチに置くと相手に狙われる小泉のところに手当てが必要で、トップ下の武田英寿を下げて伊藤敦樹を入れてボランチに置き、小泉をトップ下に上げる布陣変更を行います。

鹿島も動き、高い位置から取りに来る浦和の目先を変えようと、ファンアラーノを入れてトップ下に置き、エヴェラウドを左MFに、前線は上田の1トップの4-2-3-1に変更してきました。ドリブルでアクセントをつけていたエヴェラウドが左MFに回ったことで、相手はカウンターから左サイドを使おうとしてきますが、この日は浦和の戻りが間に合い、カウンターを未然に防ぐことができていました。

浦和はあわや3点目の場面も作ります。武藤から左サイドに展開し、山中のクロスを関根が頭で合わせますが、VARの結果武藤のところでハンドがあったとしてノーゴールになりました。その映像は場内にも流れていましたが、ハンドだったのは後で知った話で、スタジアムに行っている私が最も情報が遅い?ですが。

浦和も武藤と小泉に代えて、興梠と杉本を入れて2トップに変更し、前から追って鹿島のカウンターの精度を落とす手に出ます。その前からの守備は成功し、興梠のパスカットが杉本のところに出た決定機がありましたが、これを杉本はクロスバーの上に外し、FWの決定力という意味ではまた課題が出てしまいました。

それでも、武藤をゲームメイクに使って全員でボールを回し、入れ替わりながら前に出る浦和の新スタイルは機能しました。ついに流れの中の得点も出て、浦和としては希望が見えてきた勝利だったと思います。今の5人交代のルールで、後半動きが落ちたときの対応がしやすいというメリットも生かせた試合でした。










ザーゴ監督









































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機能した「ゼロトップ」(4/3浦和対鹿島)

2021-04-03 22:42:21 | 浦和レッズ
埼玉スタジアムから帰ってきました。今日の浦和対鹿島は、2-1で浦和の勝利に終わりました。この勝利を生んだ要因として、前半の浦和のゲームへの入りが良かったことが考えられます。浦和は武藤雄樹の1トップでスタートしましたが、ターゲットマンではない武藤をFWで起用するということは、武藤を時にはゲームメーカー的に使う「ゼロトップ」を意図しています。

これまで、杉本が1トップで出ていた試合では、アーリークロスを杉本に送り込むサッカーをしていましたが、杉本が決められなかったので方針変更したのでしょう。これで中盤を厚くした浦和は、鹿島のMF相手に高い位置から取り返して攻め続けるサッカーを見せて、連続してマイボールにする攻めを見せました。

鹿島は伝統の4-4-2で、2トップにエヴェラウドと上田を置いてきました。彼ら2トップはここまでノーゴールと結果が出ておらず、DFラインからのつなぎのパスがミスになってタッチラインを割るなど、試合巧者の鹿島らしくないプレーも見られました。ここは前半のうちに1点を入れておきたいところですが、西のクロスにDFライン裏に抜け出した明本が落ち着いて決め、浦和は貴重な先制点を得ました。

1トップの武藤には、点を取ることはあまり期待せず、武藤には下がってさばくプレーにも関与させて、代わりに誰か1枚でもゴール前に入っていけばいいという、ロドリゲス監督の「割り切り」が当たりました。また、浦和が良かったのは、サイドの使い方にもありました。左サイドでは明本と山中が入れ替わりながらサイドを崩す動きを見せ、これが鹿島DFが読みにくかったようで高い位置でボールが持てました。

右サイドでも、今季初スタメンのSB西が落ち着いてプレーしていました。関根が高い位置から仕掛けても後ろをカバーしているので、関根は思い切って行けたのも良かったと思います。このまま1-0で折り返していれば会心の前半になるところでしたが、前半終了間際の長い距離のFKが浦和にとって落とし穴でした。

永戸の蹴ったFKをクリアした浦和ですが、これが上がっていたCB関川の頭に合って、ループシュートのような弾道になってGK西川周作の頭上を抜けて、鹿島は1-1と同点に追いつきます。それでも、内容は悪くないので、このサッカーを後半も続ければいいですが、浦和の運動量が落ちるとどうかと思っていました。

後半については明日、マニアック分析で補足します。

























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カズのイタリア挑戦

2021-04-02 22:44:57 | ワールドサッカー
今日はネタがないので穴埋めネタの昔話で、1994年にイタリア・セリエAに日本人で初めて挑戦したカズの記憶です。日本代表がW杯出場をあとわずかのところで逃した「ドーハの悲劇」から1年、日本代表のエースストライカーの三浦知良(カズ)が、イタリア・セリエAのジェノアに1年間のレンタル契約で挑戦していました。

今は外国人枠が多くあるイタリアですが、当時のセリエAではEU外の外国人枠はわずか2つしかありませんでした。ジェノア側の期待は主力選手になってもらわなければ困るというものだったでしょう。開幕戦のACミラン戦ではスタメン出場するなど期待されましたが、カズはその後はスタメンとベンチを往復する日々で、ゴールはジェノバダービーのサンプドリア戦で決めた1点だけという結果に終わりました。

その後、海外挑戦した日本人選手が、チームで出番を失うとともに試合感覚を失い、代表からも外されていった姿も見ていますが、カズがそうならなかったのは日本代表に戻れば不動のエースストライカーだったことが理由でしょう。戻るところはある、代表で結果を出せばいいという気持ちが、当時のカズを支えていたのだろうと思います。

このセリエA挑戦については、当時はFWが1年で1点しか取れないというのは失敗と多くのマスコミが書いていました。実際、セリエAで成功できる日本人は、1998年の中田英寿まで出ないことになります。カズ自身も当時は葛藤していたでしょうが、今では「セリエAで21試合に出られた」と前向きに切り替えています。

その後、カズは日本代表で91試合出場53得点と歴史に残る結果を残しました。もっとも、念願だったW杯のピッチは、フランスW杯で直前合宿で外されて出場はなりませんでした。この悔しさがあったからなのか、カズは54歳となった今でも、J1の横浜FCで現役を続けています。フットサルの日本代表にも挑戦して話題を呼びました。

このカズのイタリア挑戦は、セリエAがどんなものか日本人の多くに示した、大きな効果があったと思います。今や、多くの日本人が海外に旅立ち代表入りにアピールしていますが、カズが先陣を切ったからこその挑戦だったと、今では振り返ります。
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八重桜

2021-04-02 22:30:35 | 埼玉
地元さいたま市では、普段の年なら4月下旬に咲く八重桜が、写真のように咲き始めていました。今年は何でも開花が早い年ですが、八重桜がこの時期に咲いたのは自分の記憶にはないです。
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浦和、FWユンカー獲得

2021-04-01 22:07:52 | 浦和レッズ
今日、浦和絡みで移籍情報が入ってきました。課題のFWの新外国人選手として、デンマーク人FWのキャスパー・ユンカー選手の完全移籍による加入が発表になっていました。2020年にノルウェー1部リーグで得点王になるなど、得点力が武器で、体格的にも186cm/73kgと日本の中ではガタイの良い方になります。利き足は左で、浦和にいるFWとはちょっと違ったタイプになるでしょう。

もっとも、まだ来日はしておらず、いつ試合に出られるようになるかは不明です。Jリーグの移籍期限は4/2なので、ギリギリで決まった移籍で、欧州ではこういう「駆け込み移籍」はよくあります。浦和としてはFWはコマ不足の印象があったので、一人でも使える戦力が加わってくれたのは歓迎です。年齢的にも27歳と働き盛りです。

彼のキャリアを見ていると、デンマークとノルウェーのリーグを渡り歩いています。前所属チームはノルウェー1部リーグのFKボーデ・グリムトで、欧州全体に知られたチームではありません。キャリアを見て、聞いたことのあるチームは元大宮アルディージャMF小林大悟が所属していたことのあるスターベクIF(ノルウェー)だけです。

どうしても、デンマークやノルウェーのリーグでは、欧州CLに出るためにホームアンドアウエーの1次予選、2次予選を勝ち抜かないといけないことから、日本でも有名になるところまで行くには相当の困難が待ち受けています。そのため、聞いたことのないチームでも、それなりに実力はあるのではと想像しています。

これまで浦和に在籍した外国人選手に例えると、体格的にはズラタンが近いです。ズラタンも地味ながらワンタッチで合わせて貴重なゴールを決めてくれました。そういう、派手ではなくても点が取れるFWなら、浦和浮上のために期待してもいいのではと思っています。
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