自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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健康「いろはガルタ」  《め》

2008-06-12 14:30:50 | Weblog
     《め》    メカを知って迷路から脱出

母が迷路に迷い込んで悲鳴をあげています。
早朝に電話で「どうしよう? もう生きていく自信がないワ!」って。
原因は「お稽古ごとの月謝袋が行方不明で、一晩中探したけど見つからなかった。
ところが今朝になったら<昨日、完璧にチェックしたはずのバッグから出てきた!>
ということで、自分の目も頭も信じられなくなった」という訳です。

84歳の母の三大悩みは
1.ある筈の場所にモノが見当たらない。
2.誰かと会話中、言葉が出てこない。(打ってつけの言葉は喉モトでストップしている!)
3.何かやりかけて、何をしようとしていたか忘れる。

これらのせいで
1.一日の半分は探し物で過ぎてしまう。
2.イライラする。
3.物忘れがひどくなり、遠からず痴呆老人になるに違いないと、心配だ。

以下は、それぞれについての私の答え(励まし)です。
1.探しているうちは出てこないんだから、諦めれば出てくるわよ。
2.「的確な一語」を目指さない。色々言ってみて相手に想像してもらい、
  連想ゲーム感覚を楽しめば?
3.殆どの人がそうなるのだから、無駄な抵抗をしないで、受け容れる。

 問題は3ですね。では、そのメカニズム(仕組み)と対策を考えてみましょう。
A.高齢になれば、脳の認知機能や記憶機能が衰えて、若いころと同じようにはいかない。
  <これは人間として避けられない「仕組み」(=メカ)です。>

B.時期と程度の差はあっても、誰でも呆けてくるのだから、無駄に嘆かない。
  <心配や嘆きは脳へのストレスになって、巡りを悪くするので美容の大敵>

C.他人に迷惑をかけず、自分も快適に過ごせるよう、工夫を進める。
  <家族・友人などのネットワークを活用し、自衛策を講じる。>

 またまたぁ~、ネットワークの活用なんて、
「そんなことが出来るなら心配なんてしないわヨ!!」ってたくさんの声が聞こえる気がします。
いえ、ネットワークって、今風の気取った言葉ですが、易しいことなんです。
例えば、
1.お喋り会(お茶のみ会、持ち寄りパーティーなど)を開いて、情報交換を楽しむ。
2.電話で旧友や同世代の親戚と喋べるだけでもオーケー。

この時に、愚痴を言い合うだけでは逆効果です。
1.お互いの状況を知り、同世代なら似たり寄ったりであることを理解する。
2.自分が利用して良かったと思うレストランや美容法、病院などのお役立ち情報を発信。
3.相手の活動で、真似してみたいことがあれば見習う。
4.自分に向いている(と思われる)活動をアドバイスしてもらう。

以下は私が母にしたアドバイスです。
1.なくすと本当に困るモノだけは「指定席」を作り、そこ以外には置かない。
   <そこにあるかどうか1日1回は確認する。>
2.暮らし方(衣類、持ち物など)を出来るだけシンプルにして、モノを減らす。
3.お迎えが来るまでに、やっておきたいこと・希望を書きだして、段取りを考える。
4.毎日の「理想の暮らし方」を書いてみて、それを邪魔しているモノの排除を考える。
5.自力整体やセルフマッサージで姿勢を美しく保ち、スマートに暮らす。

母を含め、多くの高齢の方が、
「そんなこと、出来っこない!」「無理!」という決め付けの世界にお住まいです。
これでは改善<迷路からの脱出>は望めません。
確かに、一人で改革に着手するのは難しいかもしれませんが、
誰かに相談して、後押ししてもらうと、意外にスムーズに進んだりします。

  怪しい宗教や「お助けグッズ購入」に頼るのでなければ、
  何でも駄目モトで挑戦して、ゲーム感覚で楽しんでしまいましょう。
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