


P.135 私たちの体には、ブドウ糖から得るエネルギーを使い果たしてしまい、
たとえ飢餓状態に陥ったとしても、ブドウ糖の代わりに、
脂肪を分解してエネルギーに変えることができるケトン体を産生し、
これによってエネルギー補給ができるシステムが備わっている。
この抜書きを読んだだけでは、良く分らないと思います。
ま、私なりにまとめると、
人間は、
普通の生活で、普通の食事をしている限りは、
糖質やたんぱく質を摂取し、グリコーゲンやアミノ酸に変え、
最終的にブドウ糖に分解してエネルギー源としているようです。
これらは<解糖系><糖新生>という、エネルギー産生回路です。
ところが、山で遭難など、極度の空腹状態に陥ると、
P.138 まるでレスキュー隊のごとく華道するのがケトン体回路なのです。
ケトン体回路では、体内の脂質を分解して、脂肪酸を産生します。
さらにその脂肪酸を分解してケトン体を産生し、
このケトン体がブドウ糖に代わって体内でエネルギー源となるのです。
P.139 そういう回路がもともと人間には備わっているにもかかわらず、
その一方で、わずか一食抜いただけでも、猛烈な空腹に襲われて
「とても耐えられない」と訴えるタイプの人もいます。
そうした人は、ズバリ言いますと、
いつも炭水化物主体の食事をしている人に違いありません。
ブドウ糖回路によってエネルギーを取り込むサイクルが常態化して
いることから、
ケトン体回路のスイッチが入り難くなっているのでしょう。
そのため、すぐに空腹を感じてしまうのです。
この後、「白澤式ケトン食事法」、そのルーツとなった「Atkins Diet」が
紹介されています。
興味がわいた方は、是非、自分で読んで、効果を検証してみてください。
私に関して言えば、「とっくに実践しているわ」
だって、「自力整体」の整食法が、まさに、このケトン体回路を促す、
<空腹目覚め、空腹労働の勧め>だからです。
白澤式とそっくり同じではありませんが、似たようなものです。
朝は炭水化物抜きで、みそ汁+果物や浅漬け。昼は少量のツナギ食。
夜はご馳走です。でも、半分は生野菜で、煮物の根野菜もたくさん食べます。