p.50~ オーストラリアのドキュメンタリー映画『あまくない砂糖の話』
(原題:『That Sugar Film』2014年公開)が紹介されています。
企業にとって不都合な内容満載なので、映画館では上映されず、
知る人ぞ知る作品のようです。
この本には、私のブログのページを読んだだけでは、伝わらない大きな情報が
満載なので、是非、直接読まれることをお勧めします。
p.53 メーカーが必死に隠したい不都合な真実 中毒になる「至福点」は計算され、
御用学者に守られる
続いてガモー氏は、アメリカに渡ります。そこでは、人々を砂糖中毒に
陥れることで業 績を上げている企業の実態を浮き彫りにしていきます。
(中略)もともと清涼飲料水は、アメリカでトウモロコシが生産過剰に陥った
ことがきっかけで 生まれたと言われています。余ったトウモロコシを無駄に
しないようコーンシロップをつ くり、溶かして人々に売りさばくことを考えたのです。
そのときに、どのくらいの量を入れれば血糖値が上がって至福点に達するかも
計算され ています。つまり、企業の利益のためにあえて中毒をつくりだしたわけです。
しかし、税金をたくさん納めている企業に対し、国や自治体が本気で規制に乗り出す
ことはできません。アメリカでは買収された学者が「肥満を呼ぶのは質ではなく脂肪だ」
という説を垂れ流し、いまもそれを信じている人が世界中にいます。
詳しくは第2章で説明しますが、糖質をとることによって血中のブドウ糖が過剰になる と、
中性脂肪に形を変えて脂肪細胞などに溜め込まれます。これは生化学をきちんと学ん だ者
にとって当たり前の話なのですが、なかなかわかりにくいメカニズムです。
それよりも、「脂肪を食べたから体に脂肪が溜まるのだ」と言われたほうが一般人には受け
入れやすいでしょう。しかし、人間の体はそんなに単純ではありません。食べた脂肪 が
そのまま体に溜まるということはなく、むしろ脂肪は便に出てしまう分も多いのです。