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脂肪を食べても肥満にはつながらない」といった舌の根も乾かないのに
今日は、お腹にポッコリまとわりついている脂肪のお話です。
つまり、、、脂肪を食べるのはイイけれど、糖質をコントロールしないと、
お腹の周りに脂肪が溜まりますよ!というお話です。
p.102 ポッコリお腹はなぜへこまないのか?
脂肪は簡単には燃えない仕組みになっている
健康な人が過剰摂取した糖質が、グリコーゲンや中性脂肪として
蓄えられるのは、飢餓 備えての当然の仕組みです。そのおかげで、
何かの事情で食事がとれなくても、水さえ 飲んでいれば私たちは
1か月近く生き延びることができます。
ブドウ糖が不足すると、まずは肝臓や筋肉の細 胞に取り込まれてグリ
コーゲンがブドウ糖に戻され、エネルギーとなります。それがなくなれば、
脂肪 細胞に取り込まれた脂肪がエネルギーとして使われ、一部はブドウ糖に
戻されます。逆に言うと、脂肪細胞にある中性脂肪がエネルギーに変わるのは
後回しであり、だから こそ一度溜め込んでしまったお腹の脂肪はなかなか
なくならないわけです。
実は、脂肪は糖質と比べ、とてもエネルギー効率がいいのです。
図2-2に、体重8キロの健常男性のエネルギー貯蔵量を表にしたので見てください。
肝臓に貯蔵されているグリコーゲンは0グラムで、280キロカロリーのエネルギーと
な ります。一方、脂肪細胞に貯蔵された中性脂肪は1万5000グラムで3万5000キロ
カロリーです。ちょっと数字に強い人ならすぐにわかると思いますが、
同じ1グラムでも、グリコーゲ ンは4キロカロリーなのに、脂肪にすれば9キロカロリーの
エネルギーを放出できます。 こうした効率のいい脂肪は、より貯蔵に適しており、
徹底して溜め込まれる傾向にあるの です。