こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

レンゲショウマの群生、赤城自然園にて

2015-08-09 | 赤城自然園

 レンゲショウマ(蓮華升麻)の花は1属1種の日本特産種である(キンポウゲ科レンゲショウマ属)。花がもつ美しさと雰囲気によって、このものは森の妖精とも言われている。御岳山(東京都青梅市は自生種の群生地として著名である。


ここでは、赤城自然園(群馬県渋川市、標高 600-700 m)で撮った画像をアップロードする。自然園では、レンゲショウマの群れがあちらこちらで木漏れ日を浴びていた。

 

 

 森の木々によって、レンゲショウマの葉は強い日差しから守られている。

そのため、日差しによる葉焼けが園内ではほとんど見られない。

 

 

 

 

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花は下向きに咲く。花をよく見るためには、窮屈な姿勢が求められる。

しかし、花が醸し出す雰囲気は見る者にその姿勢での疲れを忘れさせる。

 

 


萼の色合いに魅力を感じて

 

 

花を背景とする蕾の列

 

レンゲショウマは福島県から奈良県までの範囲に分布している(山渓ハンディ図鑑2、山に咲く花、山と渓谷社)。この分布範囲はあの美し花を開くキレンゲショウマのそれとは異なっている(四国、九州、紀伊半島)。


自然園のレンゲショウマは個体数は年々増えている。自生化が進んでいるようである。実際、園内の花では、蜂(ミツバチの1種であるクロハナマルバチ)などが吸蜜している。そして、これらは花粉媒介者(ポリネーター)となるはずである。

ところで、レンゲショウマの自生種の数は絶滅危惧種になるまで減っている。近所の山でもかつて見られた群生地が消滅した。その理由は言わずもがなである。

 

撮影、2015年8月8日午後。