月面への軟着陸が競われている時代になっても、夜空に明るい月が昇る場面はロマンに満ちた景色であると、わたくしは思っている。昨夜は十四夜の月(待宵月)が近くの尾根の上空に漂っていた綿雲(積雲)の背後から昇る場面があった。
日の入り30分後、深いブルー色を帯びた残照の夕闇に、中秋の名月と思えるほどの月が昇った。
綿雲の縁が明るい月光によって美しい彩りを帯びた。
28日午後6時過ぎ(日の入りは午後5時半頃)
撮影条件: ISO感度 1600-2500、シャッター速度 1/25秒〜1/60秒、絞りf値 7、RAW → JPG。
現像においては、残照による夕闇の色を再現するために、ホワイトバランスは白色蛍光灯に設定した。明るい月に露出を合わせようとすると、ホワイトバランスがオートおよび太陽光では、空が暗闇として写るからだ(参考資料、Canon Image GateWay「夕闇の月風景を演出させるカメラ設定の妙義とは」)。
現在、晴れているが、月が昇る方向は厚い雲(積雲)で覆われている。それでも、今夜の月(十五夜)が「中秋の名月」に相応しい輝きを放つ場面に出会えることを、わたくしは期待している。
追記(9/30)
昨夜は上空が厚い雲で覆われたために、名月を眺める機会はありませんでした。関東地方において、選択的に当地での空模様は良くなかったようです。
追加した画像は、明るく輝く「待宵月」に露出を合わせたときのものです。ホワイトバランスは上の画像と同じです。ISO感度 800、シャッター速度 1/500秒、絞りf値 9、RAW → JPG。