こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

久し振りに出会ったタイプの美しい夕焼け 2023年9月

2023-09-04 | マジックアワー

先月も近くの川沿いで彩りの濃い夕焼けを眺めたいと思っていたが、連日のように到来した夕刻での雷雨のために、そのチャンスを何度も逃していた。今や頃は9月、昨日は積乱雲が日の入り頃に現れなかった。しかも、巻雲をはじめるとする秋によく現れる上層雲が青空に広がっていた。チャンス到来、雷のことを忘れ、私はカメラと交換レンズを入れたザックを担ぎ外に飛び出した。なんとも原始的な方法ながら、うちわで苦手とする蚊の接近を防ぎながらであった。

夕焼けの彩りが短時間のうちに大きく変化する時間帯にと、私は桐生川まで急ぎ見通しの良い堤防に登った。

巻雲などによる夕焼けの光景が眼前に広がっていた。何度かこのような場面に出会っているはずであったが、今回もその光景の美しさに心を揺さぶられて、心臓の鼓動が速くなった。




雲の彩りがもっとも濃くなったときの場面である。川の緩やかな流れに雲の彩りが映り込んだ。



ここでの山(通称、観音山)の高さは300 mである。雑木林で囲まれているが場所を選ぶと、山頂は浅間山、八ヶ岳連峰、赤城山、秩父連山などの素晴らしい展望台である。


西方向にひつじ雲とうろこ雲が帯状に浮かんでいた。そして、これらの雲も夕日で唖然とするほど濃い彩りを帯びた。



山並みは市街地に張り出している里山である(吾妻山、480 m、市民の山といわれている)。かつて、私たちも週2回のペースで山頂まで登っていた。


夕焼け(シテ)が静かに終わりの仕舞いをはじめた場面である。華やかさは減少したが、このときならではの彩りの組み合わせに、私は心を動かされた。





この光景を眺めながら、何事にも終わりがあると、柄にもなく私は感傷的な気分になった。多分、依頼された追悼文を脱稿して散策をはじめたからであろうう。



間もなくパタパタと手早くうちわをあおがなければならなかい現実に、私は直面したが(苦笑)。

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3日午後6時半頃 (日の入り(群馬)、午後6時10分頃)、ホワイトバランスは太陽光。